見出し画像

フランス旅行(1)親切な兄ちゃん

とある社会人生活の中、筆者は突然
「そうだ、どこか外国へ一人旅に行こう」
と、ひらめいたのであった。

自分自身で何かを成し遂げたいと感じたからである。
(当時は1人海外旅行に行ったことがありませんでした)

そんな中、当時見ていたとあるYouTuberがフランスに友達と旅行する動画を上げていて、景色もきれいだし、人も優しそうだし! とのことで初の海外一人旅はフランスに行くことに決めた。


無事にパリに着いた筆者だったが、とあるハプニングに遭遇することになったのだ。


1.えっ?!スマホがつながらない!!

はい。
SIMフリーのiPhone SE(第一世代)のはずなのに、現地で買ったSIMカードをiPhoneに差し込んでも電波がつながらないのだ。。

これマジでやばいじゃん。

フランスに着いたのはいいけど、こっからホテルまでどうやって向かえばいいんだよ。ここで俺は一生の終わりなんか?!

と、とりあえず空港内のWI-FIにつなげよう、、、

ということでWI-FIにつなげた。ホテルの最寄り駅は分かっているから、あとはそこまでどうやって電車を乗り継いでいくか。。。

幸運なことに「NAVITIME Transit」という全世界対応の乗り換え案内アプリをインストールしていたので、それを見て時刻表と乗り換え案内をスクショする。

マジで使えるから、皆さんもダウンロードしてみてください。

無事にメトロの13番線に乗れた。
※あとあと調べてみたら、13番線沿いってあまり治安のよくないエリアだったらしい。無事に帰ってこれてよかった。。。汗


今回とったホテルの最寄り駅は「Gabriel Peri」という駅。
ほぇ~、外国の駅ってこんな感じなのか~
と感心しているが、肝心のホテルまでの行き方が分からない。。
Google Mapのオフラインモードとかいう、便利な機能を筆者は当時知らなかったのである。

駅にいたおばさんにホテルの住所を見せて、行き方を聞いても、

おばさん
「〇△▢×#$%&(フランス語)」

筆者
「(ダメだ、、フランス語全く分からねぇ、、、、)」


とりあえず、おばさんから離れて適当に街をぶらぶらしてみる。
スーツケースを引きずる音が大きくてなんか恥ずかしい。笑
そんな感じでテクテクと歩いていると、

あ、あそこに路上喫煙してる兄ちゃんがいる。

少し怖いけど、ここら辺にそもそも人がいないし、あの人に聞いてみるか、、、、




2.親切な兄ちゃん

見た目は20代前半の、アルジェリア系の兄ちゃん。
アディダスのジャージを着て、いかにも若いスタイルの人。

しょ、しょうがない。
ゆ、ゆうきを出して話しかけよう。


筆者
「ボ、ボンジュール」

兄ちゃん
「ボンジュール」

筆者
「あの、俺は旅行で来てるんだけどスマホの電波が入らなくて、ホテルにたどり着けないんだよね、、。もしよかったら、この紙に書いてある住所をGoogle Mapで検索してくれない、、、?」

兄ちゃん
「ん? あ、おう、そういう事ね。別にいいよ」

筆者
「(おぉ、よかった、なんとか英語が通じたよ、、。)」

兄ちゃん
「ほら、ここかな。この道をずっとまっすぐ行って角を曲がるとあるみたいだよ」

筆者
「ほんとだ、ここから遠くないね。Merci(ありがとう)」


ふぅーー。これで何とかホテルに着けそうだ。
助かったーーー。と思っていた矢先、






兄ちゃん
「君、日本人?」

筆者
「おぉ、そうだよ。よくわかったね」


兄ちゃん
「I like Japanese 漫画」


筆者
「おぉ!本当に?!お気に入りの漫画はなに?(何か知らないけど日本人としてうれしい!)」

兄ちゃん
「Hajime No Ippo!」

筆者
「おぉ!少し古いけど有名なボクシング漫画だね!(やべぇ、俺ストーリー全くわかんねぇ)」

兄ちゃん
「君は漫画は読む?」

筆者
「あまり多くは知らないけど、NARUTOと進撃の巨人が好きだね!」

兄ちゃん
「いい漫画だよね!」



筆者が一人で外国に来て、初めてまともに会話した瞬間でした。
しかも、相手は日本の漫画を知ってくれているとのことなので、うれしかった記憶があります。

こんな他愛もない会話だけど、すごくはっきりと覚えているんですね。
フランスでは凱旋門、エッフェル塔とかモナ・リザも見たけど、この兄ちゃんとの会話もそれに匹敵するくらい鮮明に覚えているなぁ。
きっと自分に親切にしてもらって、英語も通じて、日常会話もできて、いろいろなことが重なったからこそ、覚えているんだろうなと感じますね。




一人旅の醍醐味は、現地の人とのふれあいなのだと確信した瞬間でした。




何気ない瞬間が、一生記憶に残る場合もあるんですね。
みなさんも、海外旅行では現地の人との出会いを大切にしてみてはいかが?










この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?