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12月22日にカボチャと柚子!?

 外国籍の方から突然
「日本では12月22日にカボチャと柚子を食べますか?」
ときかれた。

 この類の質問にめっぽう弱い私は毎度のことながらたじろぐ。
私の助手をしてくださっている方なら
この手の質問に的確に答えられるのだが、
生憎その日はその助手さんがお休み。

 こうゆう時、私は日本人だけれど日本の伝統的な文化をあまり経験せずに過ごしてきたんだなと感じさせられる。

 だから今の時代に生きている日本人の一人である私はこうだよ
というような形でお答えするのである。

 今年の12月22日は「冬至」という日であること。
日本で(北半球で)明るい時間が一番短い日だという事。
一応このあたりの基本情報はお伝えした上で
私は特に何もしない、と言うのである。(笑)

 なぜその方が冬至・カボチャ・柚子の情報を得たかというと、
スーパーのチラシで「12月22日はカボチャ・柚子」という文字を
たくさん見たのだという。
実際それらのチラシを共有してくれた。そこで私も冬至文化を知る。(汗)

 国語辞典で調べたところ、
「ゆず湯に入ったり、カボチャを食べたりする習慣がある。」とあった。
なぜ柚子?なぜカボチャ?どこの習慣?と次々に調べたくなるのだが、
そうなると今日のnoteが果てしなく続きそうなのでここで止めておくとして
今、目の前にあるのは、私にはそのような習慣がないという現実だけだ。

 外国籍の皆さんと接し始めた頃は
日本文化の質問が来るたびにちゃんと答えられない自分にモヤモヤし
私って日本人だけど日本人っぽくないんだな
なんて切なくなったりもしたが、
最近はかなり吹っ切れて、全然知らないありのままの私を見せている。

 日本人の全員がそうしているわけではないよ
それどころかこのように知識さえ知らない日本人もいるんだよという
リアルを届けられているのではないかと思っている。
ガッカリする人も中にはいるのかもしれない。まあそれも現実として。
私が皆さんの表情を見る限り、
あっ、そうゆうラフな感じなんだ
と肩の力が抜けているようなお顔をされている。
それはきっと、日本でしなきゃいけない事とか
覚えておかなきゃいけない事ではないとわかって気が楽になったからだと
推察する。


 以上、
私がスーパーのチラシは日本語と日本文化を学ぶ良いツールだ
ということを重々承知した事案であった。


【タイトル画像は「みんなのフォトギャラリー」より
クリエイター:中川貴雄さんの作品を使わせていただきました。
ありがとうございます。】

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