見出し画像

あたたかい日本を目指して

日本在住の外国籍の方々と交流していると
日本の外国人受け入れ体制の脆弱さに
これの何が「おもてなし」なのかと落胆し、
日本の冷酷さを日々痛感する。

この10年で一番聞いた嘆きは
「日本は旅行するなら良い国だけど、暮らすのはつらい」

この現実をどのくらいの日本人が知っているのか…

最近、少なくても、外国籍の方々と直接関わる公的機関の方や
将来の日本を作っていく学生さんには伝わっているのではないかと
実感することがある。

それは多文化共生に関するシンポジウムへの参加者が多様になったからだ。
私もシンポジウムでは主に参加者として居ることがほとんどだが、
グループワークでお話しすると、以前は同じような立場の人が多かった。
他の講演会や研修で再会することも度々(笑)。
それが最近では様々な現場の方、これから現場を見る方が増えている。
上司や教授に言われたからではなく、自分の意志で参加している
というところも大きなポイントだと思う。
以前は「わかる~」とあるある暴露大会だったグループワークも
最近では「そうなんですか!?」と新たな視点を取り入れられて
ものすごく刺激を受けている。

今のままじゃダメだと思っている日本人がこんなにもいること、
職業も多岐にわたっていることに、ほんの少し明るい兆しが見えている。

私がこれまで関わってきた外国籍の方々との出逢いはほとんどが偶然。
でも外国籍の方々が自分の居場所を見つけるのに
「運」や「努力」を使わなければならないのは何だかおかしい。
場所は皆平等に与えられられるべきなのではと思う。
だからこそ各所で窓口となる人が
あたたかく手を差し伸べる存在であってほしいと願う。

今、少しずつ少しずつ変わり始めているところだ。
微力ではあるがその一助になれるよう、私も努めていきたい。
まずは日本人が情報を知ることが大切だ。
日本人へのアプローチを私もあたたかくおこなっていきたい。

私は昔から日本と外国の懸け橋になれるような人になりたかった。
でも最近は日本人と外国人の懸け橋になりたいと思う。

まだ私のように日常的に外国籍の方々と接していない日本国民の皆さんには
是非この愉快でカオスな感覚を味わってもらいたい(笑)。
留学せずとも国内では異文化交流に溢れているのだ。
私は外国籍の方々と接し始めた10年前、自分の世界が変わった。
そしてこの10年でその世界は広がった。
その変わった部分、広がった部分を今後もこのnoteに綴っていこうと思う。

世界は小さくて、大きいのだ☆彡


【タイトル画像は「みんなのフォトギャラリー」より
クリエイター:isora/さんの作品を使わせていただきました。
ありがとうございます。】

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?