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#61 人に恵まれた感謝の15年【ボイストレーナー・西貴正さん・日本】1/2

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https://stand.fm/episodes/668a9a4d19e89c43041e8eab

みなさん、こんにちは。『うれしい たのしい 日本語 さいちゃんねる』日本語教師の さいとう あきひと です。この番組は日本語を勉強している人と日本に関わるすべての人にお送りしています。

はい、今日のゲストは私のお友達で、ボイストレーナーとして働いていらっしゃいます西 貴正(にし たかまさ)さんです。 こんにちは。
こんにちは。
おはようございます。こんばんは。よろしくお願いします。
本日はお招きいただき、ありがとうございます。
なんかちょっと変な感じですけれども、どうして変な感じかというと、私たち、このウェブラジオとは別に好きな歌手、J-POPのバンドが同じでして、 その好きなバンドの話をするっていうポッドキャストも別の番組でやっていまして、そこで話すのが多いので、 こうやって日本語のチャンネルに来てもらって話すのは、ちょっと不思議な感じがします。
でも光栄です。
はい、ずっと出て欲しかったので。
長寿(ちょうじゅ)番組でいらっしゃいますもんね、こちらは。
長寿番組? あの、そうなんですよ。気がついたら3年目に。
そうですか。
何も触(ふ)れないで、何も触れずに3年目になっていました。
そうですか、すごい。
皆さんいつも聞いていただいて、本当にありがとうございます。 今回のゲストは最初にもお伝えしたように、私の東京に来てからのお友達で、お仕事はボイストレーナーで、会社役員っていう肩書(かたが)きでいいんですか?・・・ の西貴正さんです。

ボイストレーナーっていうお仕事なんですけど、知っている人も多いかもしれないんですけど、一般的なイメージでいくと、「声を上手に出すアドバイスしてくれたりとか、 歌が上手に歌えるように教えてくれたりする先生」っていうイメージなんですけど、合ってます?
そうですね。ボイストレーナーっていうお仕事自体は声の出し方に関するお悩みを解決に向かわせたり、 あとは今おっしゃっていただいたように歌唱力(かしょうりょく)の向上を目指(めざ)すっていうことがベースにあると思います。 ただ、僕の場合はお越(こ)しになる方や目的が様々でして、 例えば、芸能事務所に所属(しょぞく)している方とか、プロとして声を使う方に対しては、メンテナンスっていう側面(そくめん)もあるんですよ。 ああ、声のですか?
そうそうそう、喉(のど)の環境を整備してパフォーマンスを向上させるっていうのって、アスリートがスポーツジムに行く目的もそうじゃないですか。
ああ、なるほど。
そういう目的で僕のセッションを求めてくださる方も多いんですよね。 要するにライブとかレコーディングとかオーディションとか、そういう大事なイベントに向けて整備するっていう時間も多くありますね。
ああ、そうなんですね。じゃ、声のお仕事をしている人とか、声のお仕事をしようとしている人が習いに来る感じなんですか?
そうですね。最近の僕のメインのお仕事は現役(げんえき)のボイストレーナーさんへのコンサルティングだったり、 先ほどおっしゃっていただいたように会社役員としてはスクールのマネジメントとか、あと社内コンサルなどもやっています。
趣味で来る人もいるんですか?
いらっしゃいますよ。おもしろいのは、趣味というか運動会を控(ひか)えた幼稚園の先生のセッションとかもありますよ。
どうして?
あの、保育士さんとかお坊さんとかって、けっこう大きな声を使われる、そういうご職業の方っていらっしゃるじゃないですか。 そういう方も、もちろんお見えになりますし、 興味深いところで行くとイベントが控えてらっしゃるホストの方とか、 わりかしおもしろい、僕とは全然違うご職業の方とか、お見えになるので、すごく勉強になりますね。
じゃ、日本語教師も声を張って出す仕事だったりするから、習ったほうがいいかもしれないですね。
あの、いらっしゃいますよ、クライアントさんに日本語教師の方。
本当? その人はどういう目的で?声の出し方?
そうです、声を皆さんの前でお話しされるので、より省エネで響(ひび)く声を求めてらっしゃいましたね。
なるほど。じゃ、そういう声を出すお仕事の人たちがお勉強に来たりするってことですね。
そうです。

そして、今、会社役員でもあるっていうことなんですけど、会社役員ってどんなお仕事なんですか? 名前はよく聞くんですけど、何をしているのかな?って。
もちろん会社さんによってやることは変わってくると思うんですけれど、僕の場合は音楽スクールを運営している会社ですので、先ほどもお伝えしたように先生たちのコンサルティングだったりとか、後はスタッフのみんなと一生懸命スクールを盛り上げることをやっています。
じゃ、その経営とか、どういう風に教室を運営していったらいいか?みたいなのを考えてるお仕事っていうことですね。
そうです。
じゃ、ボイストレーナーとしては表(おもて)に出て、会社役員としては表じゃない中でいろいろ考えるみたいな、両方されてるってことですね、じゃ。
僕の中ではボイストレーナーという仕事も裏方(うらかた)だとは思ってるんですけどね。やはり、いらっしゃる方がメインのお仕事だと思います。

じゃ、だいたいそのお仕事、どんなお仕事かっていうのはイメージ、みなさんもイメージできたと思うんですけど、ボイストレーナーになろうと思ったきっかけ? って、今まであんまり聞いたことがないなと思って。
ああ、確かに。僕、たぶんこれ誰にもお伝えしたことないかもしれないですね。
あ、ちょっと、世界初公開?
そんな大(だい)それたものではないですけど、ボイストレーナーとしてのスタートって、それほど実はかっこいいものじゃなかったんですよ。趣味の方でも通える音楽スクール、いわゆるお稽古事(けいこごと)っていう分類になるんですけど、そこで勤務するボイストレーナーっていう求人を 偶然見つけたんですよ。今でこそ、音楽スクールって都内だけでもたくさんあるんですけど、僕が上京してきた15年くらい前ですかね、特に大阪においては、ボイストレーナーっていう職業は、個人でやってらっしゃる方が多かったり 、音大(=音楽大学)とか専門学校っていう 教育機関で働く職業っていうイメージが強いものだったんですよ。あと、アキヒトさん、ご存じですか。『シスター・アクト(Sister Act)』っていう映画。
あ、あの『天使にラブソングを』、日本語のタイトル。
そうそうそう、その映画のヒットの余波(よは)が 15年くらい前ってまだあったんですよ。だからゴスペル・スクールっていうのも、わりと流行(はや)ってた時代だったんですけれど、その中にある1コースとして、マンツーマンで歌をお教えするっていうのが あったと思うんですよね。だから、いわゆる趣味の方でも受講できる マンツーマンのボイストレコーチっていうのを 僕自身があんまりわかってなかったというか、だから上京してきた当時に そういうスクールが求人を出しているっていうのを見て、びっくりしたんですよね。で、僕もやってみたいなと思って 慌(あわ)てて応募したっていうのが 今のキャリアのスタートですね。
あ、そうなんですね 。今「アキヒトさん」って言われてすごいドキッとした リスナーの方かなと。
普段「ヒトくん」って呼んでますからね。
あ、そうなんです。普段、僕たちは「にっしー」「ヒトくん」って呼び合ってるので、今日もそれでいきます。
でも、偉大な先輩でいらっしゃるので。
やめてください。

あ、でね、ちょっと話を戻して、そのボイストレーナー、その求人を見るきっかけは何だったんですか?
求人を見るきっかけ。
そもそも。あ、これだ!って思う何かがあったってことでしょ?
そもそも大阪に住んでいた当時から 音楽のお仕事はさせていただいてたんですよ。あの、僕、一番最初のトレーナーのキャリアって、キャリアのスタートって トロンボーン講師(こうし)だったんですよ。
トロンボーンができるってこと?
そうです。トロンボーン講師から、あとは、えーと、キーボードのお仕事、ピアノを弾くお仕事、あとはDJとか、あとはCMとか 舞台(ぶたい)の曲を作らせてもらう トラックメイキングのお仕事とかしていたので、そういった音楽のお仕事も 多くやらせてもらってたところから、上京してもね、そういう関係につけたらいいなと思って、いろいろ見てたところに 先生っていうのはおもしろそうだなと思った っていうのがきっかけですかね。

そもそも音楽の仕事を始めようと思ったのは、じゃ、すごい戻っちゃうけど、 それはどうしてですか。
トロンボーンの講師っていうのが、まさに、なんでしょうか、偶然だったんですけれど、吹奏楽(すいそうがく)をやってたんですよね、中学校の時に。 その時の顧問(こもん)の先生が 紹介してくれたといいますか。その市の中の中学生相手に 教えるっていうことを 依頼(いらい)してくれたんですよね。そう、そこがきっかけで、その後、音楽の学校に入って しっかりと勉強して、そこからいろんなご縁(えん)を いただいて 至るという感じでしょうか。
じゃ、その、ボイストレーナーになってから もう何年目ぐらいですか、今。
ボイストレーナーになってからは 今年でちょうど15年目です。
おお、そうですか。

じゃ、その ボイストレーナーっていうお仕事は 自分で選択して、ま、好きなお仕事、好きなことをお仕事にできてるっていうこと、ですよね?
そうですね。ありがたいことに。音楽の仕事をさせていただいてます。
目指したところっていうことですよね。
じゃ、その15年 好きなことを お仕事にしてやってくる中で、いろいろなことはあったと思うんですけど、好きなことを お仕事にすることのおもしろさとか、 反対に大変さもあると思うんですけど、両面あるじゃないですか。 おもしろこともあるし、大変なことももちろんあるし。でもそんな中で、それを続けていく、15年続けてこられているので、その秘訣(ひけつ)なんかも 聞いてみたいなと思うんですけど。まずその、「好き」をお仕事にすることのおもしろさって 何ですか?
大前提の話なんですけれど 仕事をするっていうことは 人が感動できることを 生み出したりとか、困ってることを解決するのが目的 、なはずですので それが叶ったと思える瞬間は やはり達成感がありますよね。 なので音楽の仕事に、音楽の仕事であるかどうかは 僕にとってあんまり重要ではなくて、実は。 お仕事させていただけるっていう 環境に、ただただ感謝してますね。
それがさらに 音楽に関するお仕事だということで 感謝が・・・
感謝が増(ま)しますよね。
もっともっと増すということですね。
増し増し。
増し増し倍増(ばいぞう)。 ああ、なるほど。じゃ、特にそういう喜びを感じたエピソードとかあります?
そうですね、あの、やはりこういったお仕事は発表会っていうものがあったりするんですよ。
その教えた生徒さんの?
そうですそうです。趣味の方でいらっしゃる方が、最初は声を出すことに躊躇(ちゅうちょ)していた方が 勇気振(ふ)り絞(しぼ)って、大勢(おおぜい)の前で舞台(ぶたい)で歌われる、震(ふる)えてるんですよ。でもそれを歌い切った時っていうのは ものすごい達成感に溢(あふ)れた顔をされてらっしゃるんですよね。それを見て、こっちはもう号泣(ごうきゅう)ですよ。
やっぱり泣けますよね。
泣けますね。あとはやはりプロの方、プロの方といっても皆さんやはりご苦労なさってる方が多いので オーディションに合格しているとか、あとは賞をとっているとか テレビでお見かけするとか、そういったシーンの時は なんでしょうか。 やっぱり我(われ)ながら、あ、我ながらじゃない、自分事(ごと)として 自分事としてすごくうれしいですね。
なんかすごいわかります。日本語教師に置きかえると、最初はあまりしゃべれなかった、日本語が話せなかった学生が 卒業する頃には 普通に日本語で会話ができるようになっている、みたいな感覚に近いかもしれないですよね。
その裏にはね ご苦労がいっぱいあるっていうのも わかってるからね、なおさらうれしいというか 感極(かんきわ)まりますよね。
そうですね。すごいお互いにありますよね、苦労が。 途中はバチバチだったりする。
あ、そうか。
そうなんですよ。
なるほどね。
でも、あれでしょう、生徒さんとそんな バチバチになることはないんでしょう。
なんないです。それはならないですね。
そういうことはないですよね。

じゃ、その反面で 大変さとか やめたいとか 思ったことってあるんですか?
やめたいと思ったことはないんですけれど、知識と経験をアップデートすることを 常に意識してますね。
ああ、やっぱり変わりますよね、いろいろね。
ひとくんも痛感(つうかん)されてらっしゃると思うんですけど、トレーナーっていう職業って、この数年でめちゃくちゃ大きな変化を強(し)いることになったと思うんですよ。強(し)いられることになったと思っていて。 YouTubeのおかげで…
あ、YouTube?
そう、やっぱり今って、YouTubeのおかげで誰でも簡単に有益な情報にアクセスできるじゃないですか。
うん、はい、はい。
それって、もちろん便利な 時代とも言えるんですけれど、歌にも限らずね、 他のジャンルも含めてトレーナーっていうのは YouTubeでは満(み)たすことのできない ご要望にお答えできなければ お仕事として機能しづらくなってしまうと思うんですよね。
確かに。
要するに知識だけだったら 誰でも手に入(い)れられることができるので、 それをもとに 一人一人にあったレシピを考える力というか オーダーメイドのレッスンができるかどうか っていうのが非常に大事なんじゃないかなと 思いますよね。
ああ、なるほど。YouTubeだと ある特定のターゲットかもしれないし、見てくれる全員の視聴者に対して 発信してるけど、マンツーマン、1対1とかだと その人に特化(とっか)した特別な レッスンができるっていうことですもんね。
本当に、おっしゃる通りですね。 人間であるトレーナーが人間であるクライアントさんに 提供するわけですから、やっぱりコミュニケーション能力というか、大きなこと言うと人間力というか そういうのが問われるはずですよね。 だから僕、音楽の教科書より マネジメント本とか 成功哲学(てつがく)とか、そういう書籍(しょせき)、動画が 自分のレッスンのクオリティーを 底上(そこあ)げしてくれたんじゃないかなと思いますね。
そういう人としての考え方とか、人に、人への接し方とか? そういうことですね。
そういうところのお勉強っていうのは常に心がけてますね。
へえ、おもしろい。じゃ、技術面だけじゃないっていうこと、ですよね。
おっしゃる通りです。実際、生徒さんにお伺いすると 先生の人柄(ひとがら)とか、そういったところで選ぶっていう お答えになる方が多いみたいですね。
へえ、でもやっぱりそれは大事だと思うな。
本当そうだと思います。
そこがある人って 技術的にも、なんかこう、もうちょっと、何ていうのかな、 その人に合った技術的なことを 提供できたりとか、そこにも繋(つな)がっていく気がします。
おっしゃる通りだと思います。
何でも話せたりとか、お互いに。
そうですね。

最近、あの、なんかAIもすごいじゃないですか。 だからこう 取って変わられないようにっていう話もよく聞くじゃないですか。 この仕事って AIに取って変わられるとか。だからそこにも繋がってくるなって、今、話を聞きながら思いました。
でも本当におっしゃる通りで、そのAIって、やっぱり何でもできちゃう時代 だからこそ、じゃ、どういった仕事が残るのかっていう ふうにちゃんと分析(ぶんせき)されてる方もいらっしゃって、「それはホスピタリティあふれる仕事だ」って 言い切ってるんですよね。あの、わかりやすいところで言うと スナックのママとか、その人じゃないとダメだって言われるような職業。 そこを目指していく 必要性はあるのかなと思いますね。
ボイストレーナーは AIではできない気がしますけどね。
あの、歌がうまく ないといけない時代になるかどうか ってとこだと思いますよね。歌がうまく聞かせるのは 機械でもできちゃう可能性はありますから、 やはりそのレッスンっていう 時間をいかに 楽しませることに 重きを置いて 進められるかっていうのは重要だと思います。
うーん、なるほど。この話をしていくとどんどん深くなっていく。
そうかな。
また次に来てください。次の時にね。
ぜひ。
AI×ボイストレーナーで。

じゃ、まあ、そういう大変さもある中で、アップデートしていくっていう作業も、おもしろくもありつつ大変なことだと思うんですけど、 15年間ずっと続けてこられた秘訣(ひけつ)というか、コツ?みたいなのって、あります?
いや、もう秘訣なんていうものはなくて、僕は人に恵(めぐ)まれているのだと思いますね。 こうやってね、ひとくんと出会えて、こんなすばらしいチャンネルに招待していただくこともそうだし。
急にどうしたんですか?
僕の努力はホントちっぽけなもので、それよりも、やっぱりそれを見ていてくださる方々のおかげで、ここまで来れてるのは、もう間違いないです。
まあ、そうやって思ってやって来た、来られたから、周りの人も「じゃ、西先生だったら」とか「にっしーだったら」って言って、繋(つな)がり続けてるんだと思いますけど。
いやー、本当に光栄(こうえう)です。うれしいです。
はい、ありがとうございます。

なんか今日ちょっと落ち着いてますね。
しっとりとね。
あのー、もう一つのポッドキャストのリスナーさん、びっくりしてるかもしれないですよ。
そうですね。
そうですよ。
あのー、あちらを聞いていただいて。
でもどちらも本当だから。
そうですね。僕、でも実際お会いしてお話するときは、わりと、しっとりじゃないですか。
うん、確かに。
意外とね、テンション落ち着いてますよね。
そうだね。
いつもボーっとしてますね。
はい、ありがとうございます。なんか初めて聞くお話が多いから、もっともっといろいろ聞いていきたいんですが。

じゃあですね、いつも前半でゲストの方に聞いている質問なんですけれども。
はい。
この「日本語さいちゃんねる」のリスナーの方に紹介したい音楽を、いつもゲストの方に1曲選んでもらってるんですけど。、今回はやっぱり音楽のお仕事をしている、にっしーさんということで・・・
ハードルの上げ方。
・・・すごく皆さん、「お、何が来るのかな?」って思うと思うんですけど、ぜひ1曲ご紹介ください。
そうですね、じゃ、大貫 妙子(おおぬき たえこ)さんがボーカルで、坂本龍一(さかもと りゅういち)さんがピアノを弾いてらっしゃる『赤とんぼ(Aka Tombo)』をご紹介したいなと思います。
この『赤とんぼ』って、日本語では「童謡(どうよう)」って言いますけど、昔からある、みんな知ってる歌で、子どもの時からよく聞いたり歌ったりしている、歌い継(つ)がれている歌、それ「童謡」って言いますけど、その『赤とんぼ』ですよね。
そうです、まさに。
それを大貫 妙子(おおぬき たえこ)さんが歌って、坂本龍一(さかもと りゅういち)さんがピアノを弾いている曲ということですよね。
そうです。
坂本龍一(さかもと りゅういち)さん、けっこう学生でも好きだっていう人多かったり。
ああ、そうですか。
そうなんですよ。去年この番組にゲストで来てくれた日本語の先生も坂本龍一(さかもと りゅういち)さんの音楽を選んだりしてます。
ああ、そうでしたか。
そうなんですよ。このお二人の『赤とんぼ』を選んだ理由っていうのは何でしょうか。
あの、大貫妙子さんって、長年日本の音楽シーンで活躍(かつやく)されてる、すばらしいシンガーでいらっしゃるんですけれど、 この方のボーカルスタイルっていうのは、ボイストレーナーが一番お教えできないもので、 本当に僕にとっては永遠(えいえん)の憧(あこが)れ、ユーミンさんとかもそうですね。 歌うことの目的って、歌い手さんだったり、その時々によって様々じゃないですか。
はい。
例えば歌唱力の高さを披露(ひろう)されるケースもあるでしょうし、 華美(かび)なテクニックとかを極力(きょくりょく)排除して、歌詞の内容、言葉の持つ美しい響(ひび)きを聞かせたいっていう時もあると思うんですよ。 この『赤とんぼ』はもうまさに後者だと思うんですよね。 シンプルに歌うっていうのは、特に難易度の高い表現の一つなんですよね。 それって人柄とか思想とか知識っていうのが、経験とかっていうのが、そういったものがあっての説得力(せっとくりょく)と言いますか、 本当に奇(き)をてらったことをするのではなくて、自然体っていうのは何においても、なかなかできることじゃないですよね。 そういったことを感じさせる雰囲気(ふんいき)の曲なんですよね。
なんか、にっしーがこれを紹介してくれて、この番組が始まる前にちょっと聞いたんですけれど、 坂本龍一さんのピアノもすごく優しいし、大貫妙子さんのね、歌い方もすごくシンプルで、 心にスーッと入ってくるような感じですよね。
本当にシンプルで、その世界観というものを、何でしょうか、いろんな人の解釈(かいしゃく)が自由にできる、余白(よはく)もあって。もともと『赤とんぼ』って情緒(じょうちょ)的な曲ですけど、さらにいろんなことを考えさせてくれるアレンジで、すばらしいですよね。
ぜひ、これ皆さんも聞いていただきたいと思います。
ぜひ。
そう、心がこう、静かになって穏(おだ)やかになるような曲でした。
夜に聞きたくなりますね。
ああ、確かにね。『赤とんぼ』って秋のイメージがありますけど、 でもこれから夏になって、秋まで行くこの中で聞くのもすごい、いいいなって思いました。
本当におっしゃる通りです。
じゃ、この大貫妙子さんと坂本龍一さんの『赤とんぼ』が聞ける曲のリンクを、 この番組の説明のところにもつけておきますので、ぜひ皆さん、夜に、1日の終わりに、ぜひ聞いてみてください。 それでは、いろいろ初めて聞くお話をありがとうございました。
こちらこそありがとうございました。
じゃ、えーとですね、今お話をしてくれた西さんのインスタグラムのアカウントがありますので、そちらも、はい、この番組の説明のところにつけておきますので、ぜひ皆さん見てみてください。
頑張って・・・
更新してます?
・・・更新します。
この番組をきっかけに、じゃ更新してくれるかもしれないのでね、 ぜひ皆さんご覧になってフォローしてみてください。 はい、そして、この「日本語さいちゃんねる」のインスタグラムの私のアカウントもありますので、 そちらもぜひ見ながら聞いてみてください。 で、日本語を勉強している人は、今、西さんと私が話した日本語を文章にしたものを『note』というウェブサイトに書いていますので、そちらもぜひ文字を見ながらもう一度聞いてみてください、はい。

えーと、後半のほうでは、次の放送になります、後半のほうでは、お仕事でいろいろな人に会うと思うので、いろんな人とうまくやっていく、接し方とか、そういう中で気がついたことなんかとか、 あと、まあ、ボイストレーナーというお仕事も言葉を使って人に教える仕事だし、歌というものは言葉がのっているものなので、 歌、言葉を使う歌っていう表現をどういうふうに、うまく表現できるようにするのか、 そういうお話も聞いてみたいなと思っています。 それでは、前半、皆さんも聞いていただいて、ありがとうございました。 はい、にっしーさんもありがとうございました。
ありがとうございました。
はい、それでは、皆さんにうれしい・たのしいことがたくさんありますように願っています。 皆さん、体に気をつけて過ごしてください。 ありがとうございました。また次回も聞いてください。
さよなら。
さよなら。
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😊 さいとう あきひと/Akihito Saito
🗾日本語(にほんご)教師(きょうし)/Japanese language teacher
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