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#59 北海道で研究スタート!【大学院研究生・胡佳鈺さん・中国】1/2

放送は▼こちらから▼聞くことができます!
https://stand.fm/episodes/66655b99a6f2fb822d4ccf24

みなさん、こんにちは。『うれしい たのしい 日本語 さいちゃんねる』日本語教師の さいとう あきひと です。この番組は日本語を勉強している人と日本に関わるすべての人にお送りしています。

今日のゲストは胡 佳鈺(コ カギョク)さんです。胡さん、こんにちは。
こんにちは。
忙しいところ、ありがとうございます。
いえいえ。来てうれしいです。
ありがとうございます。 ちょっと胡さんの紹介を私から簡単にさせていただくと、 2023年の1月に日本に来日して、中国の新疆(しんきょう)ウイグル自治区(じちく)のご出身です。 2023年の1月から私が働いている日本語学校で日本語を勉強していました。 そして今年の3月に卒業ですよね。
はい。
卒業したばかりで、なんと今は東京じゃなくて北海道にいらっしゃいます。 北海道大学の情報基盤(きばん)センターメディア研究室の研究生として、 教育工学についての研究が始まったところ。4月から。ね、ということですよね。 素晴らしい、胡さん。ありがとう。
いえいえ。
この番組に出てくれて。
私もうれしいです。ありがとうございます。
ありがとうございます。

そう、胡さん、日本語学校にいた時からもう日本語は上手だったんですけど。
いえいえ。
こんなに私は上手ですからとも言わず、コツコツと勉強を続けて、さらにレベルアップされました。あの、JLPT、日本語能力試験はN1?
N1、合格しました。
これからどうするんですか?じゃ。日本語については。
もっと勉強しています。
何を勉強するの? まだ。
Nゼロ。
Nゼロまで。ね、言葉の勉強って終わりがないですもんね。
はい。
そうですか。 はい、今回も前半と後半で胡さんにお話を聞きたいんですけれども、今回前半なので、前半の方では新生活、大学院生として、場所も変わって、学校も変わって、場所も東京から北海道に変わって、新生活が始まってどうですかっていうお話とか、 あと大学院、今研究生ですけど、今後あの、あれですよね、修士取って進んでいくので、大学院でやりたいことを聞いてみたいと思います。 留学生で大学院に行きたい人もすごい多いので、そういう先輩として、何か参考になるものがたくさん聞けるかなと思ってます。 はい、じゃ、胡さん、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。

今、ちょっとさっき話してましたけど、北海道、今まだ寒いんですよね。
はい。
何度くらいですか、今。
今日は15度くらいの感じ。
暖房つけてるって。
はい。
夜とか朝とかもっと寒いってことですよね、じゃ。
はい。夜はもっと寒いです。
あ、ねえ。私たち今このラジオを収録してるのが、ちょうどゴールデンウィークで、だからこの放送が6月ぐらいにたぶん出てるので、その頃には暖房はもういらないかな。 いらなくなってると思いたいですね。
いらないかもしれない。 はい。
そうですか。

今、胡さん、どうですか、新生活が始まって。北海道はまずどうですか。
北海道は珍しい感じで、いろいろなことが東京とちょっと違うと感じて、一番感じられたものがやっぱり寒いです。 雪が、雪が、あの、ずいぶん降りました。
えー、今北海道のどこですか。
札幌(さっぽろ)です。
東京と比べて、どうですか。住みやすいとか。まだわかんない、あんまり。
今がちょっと大変だと思っています。
えー、でも東京から北海道に引っ越すの大変だったんじゃないですか。
今回は札幌で、私、自分でアパートを借りるのは初めてで、あの、家具や家電を買うのが、それはちょっと大変だと思っています。
部屋にもともとなかったんですか。
はい、何もなかった。ベッドもない。 私、配達の人と時間の相談がうまくできなかったため、ベッドが届かず、あの、一泊くらいは床で寝てしまいました。
そうなんですか。
今、そこは自分で借りるのアパートです。 寮じゃなくて。
そうなんだ、だから家具とかそういうものがない状態で、普通の部屋ということですよね。
はい。
で、北海道に着いて買ったんですか、全部。
はい。
あ、そう、それはお疲れ様でした。
来たばかりなんですけど、いろいろな、どこから買えるとか分からないので…
そうですよね。
ずっとネットで調べて、それが時間がかかって、いろいろな配達のことを相談しながら、最初は大変だと思います。今はまあ…
ちょっと落ち着きました?
はい、落ち着きました。
ちょっとゴールデンウィークで休みが入って。
はい。
ちょっと一段落。
はい。
ちょっと休憩みたいな…
はい。
…感じかな。そう、それはお疲れ様でした。 胡さんだからできたんじゃないですか。 なかなか外国で、しかも東京からね、場所も変わって。 全然違うところでやれるの、すごいですね。 そうか。じゃ、全部新しいんですか? 電化製品とか家具とか。
いえ、ベッドだけは新しいもの。他のは中古で。
あ、へえ、それはどうやって買ったんですか? インターネットで?
店で。
その中古の。
中古の店で。
リサイクルショップみたいな。
はい。
あ、賢いやっぱり。そうするとちょっとね、安いし、値段が。
はい。
なるほど、そうですか。

どこか行きました? 北海道で。
北海道は…
そんな暇がない?
そうですね。一番遠い場所は区役所です。
あ、生活のために。
はい。
じゃ、部屋と学校って感じ? 今は。
はい。前は週末の時はちょっと公園に行くことがあります。 桜がきれいで、写真を撮るのが。
ちょうど。でも北海道だと桜はもうない? 5月の初め。
いえ、5月の初めは。
まだある?
まだあります。
今咲いてるんですか、じゃ。
はい、今咲いている。
いいなぁ、うらやましい、とかって。 そうなんだね。じゃ、胡さんが引っ越した後で東京の桜が咲いて、 今そちらに行った桜が、後から追いかけてきたっていう感じ。 そうですか。

生活してて、人、北海道の人とか東京と違うなとか思うことあります?あんまり話してない?北海道の人と。
学校で日本人の学生とよくしゃべることがあるんだけど、 やっぱり私、外国人なので、みんながやさしい日本語でゆっくりで。
もうわかるって、みたいな感じ?
私がわかるように、ゆっくりで話すことで。 その感じ。
そうですか。最初はお互いに分からないから。 ちょっとやさしい日本語でしゃべったほうがいいかな、みたいな感じなのかな。
でももう今わかるんでしょ?普通に話せるって。胡さんが。
はい。
もうみんな普通に話してくれるんでしょう。
はい、その感じで。 でも、わからないことが、若者言葉で私、知ってるのが少しだけで、聞いたらちょっと「ん?どういう意味?」そういうのもよくある、ありますけど。
なんか、例えば、どういう言葉とか覚えてる?そういうの。
なんだろう。
「ワンチャン」とかですか??
あ、ワンチャン、それも。
それはわかりましたね?
はい。 なんとかわかるんだけど、言うときはすぐ思い出さない感じ。
そうか、そうか。やっぱり日本語学校で生活してるのとは全然違いますよね。
はい、日本語学校で普通しゃべるのはみんな全部中国語で、はい。 他のネパールとベトナムの学生と話すときは日本語で。 でも、みんなの日本語はとてもとてもやさしい日本語で話しています。 はい。本当の日本人と話すときはずいぶん違うんだと思っています。
ね、日本語の先生でもない、日本語学校の学生でもない、同じ年齢ぐらいの若い日本人の人たちと話すって、今までそんなにたくさんないから。
はい。
へえ、でも楽しいですか?そういう会話するの。
はい、私が楽しいです。
ああ、それはいい。
相手はちょっとわからない。
でも胡さんが楽しいんだったら、はい、相手の人たちも面白いと思っていると思います。 そうですか。

じゃあね、胡さん大学院で今、研究しようとしていること。
はい。
もう始まってるのかな、研究っていうのは。 それはどんなことでしょうか。 
今はちょっと始めたばかりなので、 自分の専攻「教育工学」の基礎的な本を読みながら、 メモをしたら、毎週教授と面談のときと、ちょっと報告みたいな感じで。 はい。自分の研究企画は、私、個人的な仕事とアルバイトの経験に基づいており、 問題が私、実際の教育現場での どのような問題を発見して、 そしてこの問題について研究したいんですけど、 今、教授と話した後はちょっと理論的な研究が足りませんでしたので。簡単に言うと、この問題が私だけの考えではなく、 いくつ、いくつかの基礎の文献(ぶんけん)でそういう問題がある感じで、 もっともっとこの方面の論文をたくさん読みながら勉強し続けて。
なるほど。
はい、 今はそんな感じを…していました。
そうですか。じゃ、今、こう土を掘っている感じ?
はい。
教育工学の。
はい。
新しい石を探している感じだ?
はい、そんな感じです。
じゃ、今まで研究されてないこととか、今まであまり疑問に感じられてないことを見つけていくっていう時間なのかな、胡さんが。
はい。
新しいことを探して、それをこれから研究していくっていうための時間。 それも面白そうですね。そういう時間を作って今やるのも。
はい。私、もともと自分が自分の専攻が好きなので、もううれしいです。
胡さんが日本にも来る前とか来た時から、こういう研究やりたいって言ってましたもんね。
はい。
ね、それが叶(かな)ってるんだから、すごいですよね。

さっき「教育工学」っていう言葉で教えてくれたんですけど。
はい。
なかなかあんまり身近な言葉じゃないかなと思って。普通に生活してるとね。 「教育」と「工学」ってどういう関係なんだろう?と思うんですけど、ICTとか、そういうことですか?
説明の時はちょっと複雑な感じで、簡単に言うと、学校でメディアと教育がつながって、いろいろなアプリとかICTソフトウェアを使って、 もっと今の授業が学生にとって、おもしろくて集中できるような授業をできるように、いろいろな研究を、デザインを作りたいという専攻です。
なるほど。だからそういうところで、コロナになってからオンライン授業とかも始まりましたけど、 今その時から私もこうやってオンラインで教えたりとか、デジタルのツールとかそういうのを使い始めましたけど、 そういうことにも関係があるっていうことですよね。
はい。
うまくそういうのをどう使って教えていくかとか。 すごい。教えてほしい。 胡さんの研究が絶対これから生きていくと思うので…
がんばります。
…よろしくお願いします。 ね、あ、そう。楽しみですね。そういうのね。

胡さんがそういう研究に興味を持ったのはどうしてなんですか?
先生から(のお願いで)オンライン授業をサポートするアルバイトをやったことです。
それは大学を卒業した時?
はい。
それ、アルバイトのオンラインのサポート?
はい。
そこで興味を持ったんですか?
はい。 その仕事で、先生が、学校の先生はコロナの前は基本的には対面授業を行っています。 コロナの影響で初めてオンライン授業が始まりましたけど、 なんとなくアプリに授業を投入するための授業デザインとか、 アプリがどうやって、方法などわからないので、大変なことがあった。 それが、私、ちょっとサポートして、先生たちを。このようなアプリを使って学生がわかるようにして。その感じで。いろいろな問題にちょっと気がつきました。 これを解決するために研究したいと思います。

その時、胡さんが思った問題って、例えばどんなことですか?
例えば、オンライン授業をする時、どのアプリを選べばいいのか、 先生は自分のニーズに合わせて(合っているのか)わからなかったり、 いろいろなアプリで授業の方法の指導が少なかったり、 先生が自分でインターネットで調べて、いろいろな勉強をして、 あとは授業の成績、デザインのことがずいぶん時間がかかると思っています。 教師にとっても大きな負担になってしまいました。
なるほど。 じゃ、胡さんの先生方も、けっこうオンラインとかに熱心だったってことかな。
はい。
そういうのをちゃんと情報として自分たちも勉強して、 学生にいい授業を提供したいって思っている先生が多かったってことですかね。
はい。
それは先生たちが「誰か助けてー」って言ったってこと?「学生で誰かわかる人ー?」みたいな。
ちょっと私のその学校の一人(ひとり)の先生が近所みたいな感じで、 よく話す時は、それがどうかなと先生が、 じゃあちょっとサポートしてくれませんか?みたいな感じで、このアルバイトを始めました。
じゃ、そういうおしゃべりの中から。
はい。
おもしろい。

胡さんは、じゃ、もともとデジタルとかICT関係には興味があったっていうこと?
はい。大学で、大学の指導の先生にしたがって、そういうアプリで授業を投入する研究…研究かな、ちょっと小さい研究グループに入ったことがあります。
だから少しそういうのを知っていたんですね。使い方とか、どうすればうまくいく?とか、そういうことを。
はい。
それは先生も助かりましたね。日本にその時、いてほしかった。2020年とかさ、ちょうど本当に私たちも大変だった時で、Zoomの授業とかもさ、やったことなかったから、本当に最初どうしようと思ってました。そうか、大切なアルバイトで先生も助かったでしょうね、それは。でもそういうことがあって、胡さんも研究テーマがそこで生まれたっていうことですよね。
はい、そうです。
コロナって悪いこともあったけど、そうやってちょっとこう、チャンスになることもあったっていうことですよね。
はい。
おもしろい。ありがとうございます。

じゃ、そこから今は研究生だけど、これから…
半年くらい。
半年くらいなんだ。半年たって修士に行くっていうこと?
はい。
試験とかあるんですか、その前に。
あります。
まあ、大丈夫だと思いますけど。
準備しています。先輩からいろいろなアドバイスとかコメントとか、はい。そうですか。 じゃ、うまくいけば今年の10月には修士課程になるっていうことかな。
はい。
そこから2年?
はい、2年です。
じゃ、博士(はかせ)まで行くんですか、胡さん。そこはまだ考えてない?
いえ、博士が…行きたいんだけど、自分が博士のレベルの能力があるかどうかは今ちょっと心配して。
え、どうしてそんな謙虚なんですか?
修士の間、教授と何度か相談して、後はちょっと考えてみて。
いいですね。将来、大学の教授かもしれないですよ。
それは希望です。
あ、そうなんだ。そこが希望なんですか。いいですね。 じゃ、頑張って教授になって、教育の世界を明るくしてください。
恥ずかしいお話です。
そんなことないです。絶対いい先生になると思います、胡さん。
私も頑張ります。
教えてほしいですよ、私も。はい、ありがとうございます。いいですね、やっぱり。胡さんと話してると明るくなります。
これは良かったです。
これ聞いてる皆さんもそんな気持ちになれると思います。頑張ろうって。私もやれそう、みたいな感じ、はい。
みんな一緒に頑張りましょう。
ね、本当、「一緒に」っていうのがいいですね。 一緒に頑張りましょう。

胡さん、いつもゲストの人に前半でリスナーの皆さんに紹介したい音楽とか歌を教えてもらってるんですけど、はい、胡さんも一曲お願いします。「一曲お願いします」って「歌ってください」みたいな。紹介をお願いします。
今回、リスナーに紹介したい曲は韓国のグループ「少女時代」の「Holiday」です。
あ、このね、「少女時代」懐かしい感じがします。
懐かしい感じ。
胡さん、若いんですけど、私も知っているグループでちょっとうれしいって思いました。
少女時代の「Holiday」という曲。この「Holiday」って少女時代の中では最近の感じがします。
最近じゃなくて、ずいぶん前の曲で7年前の曲なんですけど。
私から見ると、すごい最近の感じがします。どうしてこの曲を選んだんですか?
この曲はちょっと前の曲なんですけど、私ずっと好きで、聞くと元気がいっぱい出てきて、とても明るい曲と思います。
確かに。私も聞かせてもらったんですけど、すごいあの、今ゴルデンウィークで、これが配信されているのも ゴールデンウィークも終わって6月そろそろ梅雨で祝日も日本はないし 嫌だなってみんな思ってる頃かもしれないんですけど、でもこれを聞くと夏休みが今度楽しみになったりとか、そんな気分の感じ。
ちょっと夏っぽい雰囲気の曲なんです。
すごい、いい曲を紹介してくれました。
これは胡さんの学生時代の思い出の曲なんですか?
はい。たぶん高校…大学生の、大学の時の曲なんです。
あ、そうなんですね。いいですね。少女時代の「Holiday」が聞けるリンクをこの番組の説明のところに付けていますので、皆さんも聞いて明るくなってください。夏休みを楽しみに頑張りましょう。
はい。

はい、今、胡さんと私が話した話の内容は「note」というウェブサイトに文字で書いていますので、日本語を勉強している人はそれを見ながらもう一度聞いてみてください。あと、私のインスタグラムもありますので、この番組のことをそちらでも、ぜひ見ながら聞いてみてください。

はい、じゃ、胡さん、前半のほうで北海道の新しい生活と、あと、大学院の研究のことを教えてくれて、ありがとうございました。
はい、ありがとうございます。
じゃ、また後半のほうもよろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
皆さんもまた後半聞いてください。前半聞いてくれてありがとうございました。じゃ、皆さんにうれしい・たのしいことがたくさんありますように願っています。はい、じゃ、胡さん、後半またよろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
はい、ありがとうございました。みなさんもありがとうございました。
ありがとうございました。
はい、さようなら。
さようなら。
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