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サッカー競技(その③)

そして、人生で初めての手術を経験します。
部分麻酔だったので、ドリルの音は聞こえてくるし、骨が削られる振動も伝わってきました。
その後、ボールは中々手で触れないものの、走ることだけはできるようになっていたので、リハビリでトライアスロンの選手なんじゃないかっていうくらい走りました。笑
多分、チームで一番走ってたと思います。

そんなこんなで復帰することになります。
復帰して、まだ順風満帆な生活に戻ると思いきや、ふわふわした時期が訪れます。再び骨折しました。今度は指先を骨折しました。
今回もどう考えても腫れ方と痛みがおかしいということで、前回の反省を踏まえ、病院に行かせてくださいと懇願しました。検査結果は手術が必要とのことでした。ここで2本目のボルトが身体に入ります。

人の身体は面白いもので、メスを入れたり、ボルトを入れたりすることでバランスが崩れてくるんですよね。知らず知らずのうちに、何かをかばうようになってきます。今回は指の骨折ということでGKはできないものの、FPはできる状態だったので、骨が一定くっついたタイミングからFPの練習に混ざり始めました。
個人的には結構キックに自信があったので、それなりに楽しくやっていました。
そんな日々を過ごしていると(本職のGKから離れまくっています)
ある日の練習中、FPの選手と接触があり、足首に激痛が走ります。
個人的には軽い怪我じゃないなとすぐに気づき、練習をストップしました。
当日はアイシングで終わり、少し症状は落ち着きました。そして、なぜかアキレス腱側が痛く、ボールを蹴れなくなりました。自分自身はおかしいと気づいていましたが、今回も病院の話にはなりません。笑
私もバカだったんでしょう。他人の話を聞いていたんですね。アキレス腱炎だろうとトレーナーに言われ、信じてリハビリをしていました。
そのまま、日々ガチガチにテーピングを巻いた状態でGKに復帰します。ただ、私の中ではずっと変だな、おかしいなと思っていました。復帰をしても利き足でボールを蹴れず、逆足でプレーをしていました。しかし、さすがに我慢できなくなり、再度病院に行かせてもらうことになります。
お気づきでしょうか。
診断結果は「骨折」です。今回は自分自身で手術を決断します。
絶対によくならない感覚があったからです。

その後、復帰したのは高校3年生の夏頃でした。
サッカーに詳しい方なら想像がつくと思いますが、その頃には周りは大学も決まり始めますし、トップチーム昇格の話も具体化してきます。
私は怪我でほとんどプレーができていないこともあり、当然ながら代表歴があってもスカウトはありません。
結果的に自ら練習会に参加し、大学に入学することになるのですが、この経験から大きな学びを得ます。
”自分の感覚こそが全て”
もし、今同じような境遇にいる方達がいるのであれば伝えたいです。
周りに専門家がいたとしても、自分の感覚を信じてください。そして最終的に自分で決断してください。
これを見た方の中には自分で病院に行けばよかったでしょと思う方もいるかもしれません。しかしながら、そのようなことができない環境もあるのが実情です。これは表面的には見えてこない事実です。

これらの経験は以後、自分の人生の教訓となってきます。
大学時代に続きます。

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