「発達障害」~子供に向精神薬を与えてはいけない二つの理由

  前回、「発達障害」の問題について記事をアップさせて貰ったが、この問題については以前、こことは違うブログにも記事を書いていたので、それを転載させて貰いたい。

-----以下、転載-----

親を不安にさせ、病気でもない子供を「ADHD治療薬」という名前の覚醒剤(コンサータ)や向精神薬(ストラテラ)漬けにして、一体どんな親子の絆がつなぎとめられる、というのだ。
絆はつなぎ止められるかもしれない~親と子の為のADHD https://adhd.co.jp/kodomo/
メチルフェニデート(コンサータ)は 覚醒剤アンフェタミンの分子配列を一部だけ変えた、要するに脱法ドラッグと同じ薬。アトモキセチン(ストラテラ)はNAd再取り込み阻害剤という向精神薬だが、そもそもこの薬の根拠は「モノアミン仮説」という単なる仮説…本当に子供に飲ませていい薬だろうか?

というツイートをした所、フォロワーさんから、こんなツイートを頂きました。

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 このツイートに対する反論をTwitterでしたのですが、140文字という制約の中ではツイートの数ばかりが増えていくもので、途中でこの方の了解も得ましたので、改めてそのツイートも含めてその続きをここに書き直させて貰います。


『この問題を考える時には、二つの点を考えて下さい。

まず一つめは、「発達障害」は病気か?という事です。

感染症ではないので原因となる菌やウイルスがある訳でもありませんし、原因もメカニズムも不明。あるのは症状…それも自覚症状ではなく、親や周囲が「普通とは違う」と感じる症状だけです

では、その基準になる「普通」とは何でしょうか?
ここからここまでが「普通」という枠は誰が決めるのでしょうか?
落ち着きのない子やある子、陽気な子、人見知りの子…子供は千差万別ですが、それは「個性」とは違うのでしょうか?

確かに親や教師にとって扱い易い子もいれば、扱い難い子もいます。
勿論、学校生活や勉強に深刻な支障が出る子も、落第する子もいるでしょう。
でも、それは病気や障害なのでしょうか?
実際、「発達障害」のほとんどは今までは変人扱いされる事はあっても「個人差」と捉えられてきた範疇のことです。それが今ではアインシュタインもエジソンもジョブスも「発達障害」です。

本当に彼等は個性ではなく、病気や障害を持っていたのでしょうか?
もし病気だったとしても別に薬物治療も受けずにあれだけの事をなし遂げたのならば、それで何の問題もないのではありませんか?
何の問題もない事を病気や障害扱いする事こそおかしいと私は思うのですが…

病気や障害の定義というのはそもそも難しいし、ある意味、いい加減なものです。
例えば、高齢者の「認知症」などもどこからが「認知症」で、どこまでが加齢に伴う記憶能力や性格の変化なのかの線引きは微妙ですし、それこそ周囲や家族が困っているかといった事が「認知症」の確定診断にも大きく影響します。

つまり、厳密に科学的な意味での病気や障害だけではなく、周囲や家族、社会にとって問題があるから病気や障害として扱う、社会的な意味での病気や障害というのも存在するという事ですし、子供の「発達障害」が原因も発症のメカニズムも判らない以上、そうではないとは言い切れないと考えます。


そして、二つめは、「発達障害」をどうすべきか?という事です。

「発達障害」が病気かどうかはひとまず置くとしても、周囲の家族や学校、そして本人が困っている以上、何か対処が必要なのは当然ですし、病気として治療が可能なのであれば勿論、治療した方がいいでしょう。

ただ、前にも書きましたが、「発達障害」は原因もメカニズムも判らない病気です。
脳の血流量の異常だとか、うつ病などと同じく脳内の神経伝達物質の量の異常だとか、様々な原因やメカニズムが指摘はされていますが、どれも確証はありません。

そもそも誰もが知っている脳内の神経伝達物質(ノルアドレナリン、ドーパミン、セロトニン等)の量の変化によって、気分障害、不安障害、精神病などが起きるというのは「モノアミン仮説」…つまり、今まで誰も実証出来たことがない「仮説」に過ぎないのです。

そんな原因もメカニズムも判らない病気が治療…特にクスリで治療出来るのでしょうか?

クスリは毒・毒もクスリ…とはよく言ったもので、クスリはどこにどう働いてどんな変化を起こすか(作用機序)が判っているからこそクスリ(ベネフイット)になるので、クスリそのものは有害な化学物質(リスク)に過ぎません。

例えば、結核には抗生物質が、小児白血病には抗がん剤が、狂犬病を持った犬に噛まれればワクチンが絶対に必要ですが、これは決して抗生物質や抗がん剤、ワクチンが優秀だとか、どんな病気にでも効くという事ではありません。
これらの病気とこれらのクスリ(毒)の間に、はっきりと判っている治療に繋がる作用機序があるという事に過ぎません。そして、何よりもこれ以外に命を救う方法がないのですから、毒だとか副作用だとか言っている場合でもないのです。

ただ、これが「発達障害」にあてはまるのでしょうか?
「発達障害」の原因もメカニズムも判らないし、クスリ(向精神薬)そのものも仮説に則ったものでどう働いてどんな変化を起こすのか作用機序に確証がない。

何よりも「発達障害」には他の病気の様に根本的に「治る」という事も、「どうなったら治った」という基準が全くありません。

あるのは「二重盲検法で治験をしたら何パーセントかの有為な差で症状が改善した」というデータ、それも製薬会社が作ったデータだけです。(因みに、向精神薬は他の薬品と違って、動物実験でのデータも活用出来ません)


症状が改善すると言っても具体的にどうなるかは飲んでみないと判らないし、そもそも「発達障害」ではどの症状がどうなって欲しい、という事も一人ひとりによって違う筈です。

とくに子供ではいつまでクスリを飲み続ければいいのか?
クスリを止めたらどうなるのか?
そもそもクスリを子供の頃から長期間、飲み続けたらどうなるのか?さえよく判っていません。

そんなクスリ、向精神薬を子供に飲ませていいとは到底思えませんし、対症療法としてはあまりにリスクが大き過ぎます。

そもそも他に「治療法」がないのでしょうか?
例えば、大人のうつ病も、向精神薬(抗鬱剤)を飲むという薬物療法がほとんどになっていますが、実際はそれだけではありません。
薬物に頼らない様々な心理療法がありますし、考え方のクセを治す「認知行動療法」などは抗鬱剤よりずっと効果がある、と言う指摘もあります。

同じ様に「発達障害」にも、クスリに頼らない様々な心理療法がありますし、そもそも学校や家庭など社会生活での支障が大きな問題となるのですから、それこそカウンセリングにソーシャルワーカーや学校との話し合い、フリースクールなどといった社会的な対処法の方が遙かに問題解決には繋がる可能性はあるのではないでしょうか。

更に言えば、「発達障害」の子供を排除するのではなく、共存出来るゆとりや余裕のある、競争主義一辺倒ではない学校や社会になる事が根本的には一番必要なのではないかとも考えています。


と、長々と書いてきましたが、最後にもう一つだけ。

結局のところ、この子供に向精神薬を飲ませるのも、少女たちに子宮頸がんワクチンを打つのも…それによって儲かるのは誰なのか?という視点は決して忘れてはいけないかと。

人の命を預かる医療だから金儲けとは別、などという事はもはや全く通用しませんし、人の命に関わる医療だからこそ余計にカネが儲かる世の中なのですから。』

       (2015/02/19 ブログ「日本國黄帝斯く語りき」より転載)

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  以上は、5年程前の記事なのだが、「発達障害」については、最近、こんな記事も目にした。

 「発達障害」は障害や病気なのか、「発達障害」を治療が必要な障害とすることで医療産業が金儲けをしようとしているのではないか、という根本的な問題や疑念そのものがこれで払拭される訳ではないが、少なくとも子どもに向精神薬などの薬物治療を行うよりはよい傾向だろう。

 いずれにしても、今や子供だけではなく、大人も「発達障害」という診断、ラベリングが簡単にされ、それこそ治療をすれば何か問題が解決していくような気になっているのは大きな間違いと言わざるを得ない。

「発達障害」は本当に「障害」や「病気」なのか? 
「普通」や「正常」の範囲を狭くすることで、多くの人とは少し違う人、多数派や社会にとって少し不都合な人を障害や病気の人間として排除している差別なのではないか?
そして「発達障害」という障害や病気を創ることで誰かが金儲けをしているのではないか?…こういう問い掛けもしていくことは忘れてはならない筈だ。



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