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4月から看護師として働くみなさまへ


わたしはきっと4月に新入職されるみなさまとの経験年数は、いつの間にか親子ほど違うと思います。
今回はそんな歳の離れた、もしかしたら離れてもいない、世界のすみっこにいる看護師からのメッセージです。


新入職される方々、この度はおめでとうございます。

目標を持って学習に励み、実習では痛ぶられ奮闘し、本当にここまでよく頑張ってこられたこと。
すっごくすっごく誇りに思ってください!

昨今、世間からの医療従事者に対する目線というのは、とても多岐に渡っていて、なおかつ医療従事者の全員もそれぞれに感じていたものが顕著になってきていると思います。

ですが、自身の志、それか別に親に言われたからでもお金のためでも理由は何だっていい。

学生生活を乗り越え、国家試験に合格し、就職して働くことが決まっているということにまず自分で自分に誉れを与えてあげて
そんな大切な自分自身の気持ちをこれから先もどうか大切にしてあげてください。

だって我々が看護師になれた事実だけは絶対的だから。

そして、いくら医療に詳しい世間一般の大多数でさえ、何年もかけて膨大な学習や実習を経ていないし国家資格も持っていないし、きっと自称ただ詳しい方々は実際に看護師の国家資格を得ようとしないでしょう。

入職したらまずはオリエンテーション週間が待っている

癒しのオリエンテーション週間。朝は早いけど。
新品で真っ白の白衣を着て、真っ白の靴を履いて講堂などに集合かな。

ここでもしかしたら自分の所属が発表されたり、職場の同期と初顔合わせなどされるのではないでしょうか。
同期がその年に、どこの病棟に何人かなどは全くバラバラのこともあるし、入職時の同期がいなくて1人だけだった友人いました。
だいたいは個人の希望の診療科に配属されることが多かったですが、入職時の点数などで点数が良かった子などは特殊なセクションに配属されていたように思います。

その病院の偉い人たちから成り立ちや歴史、病院の理念、看護理念などのオリエンテーリングがあり、様々な事務手続など全員に共通のものは全員で聞くことになります。

病棟に配属後もそれぞれの病棟のオリエンテーションがあるので、合計で1週間くらいはずっとオリエンテーションだったな。

ここはとにかく眠気と緊張から来る気疲れとの戦いです。
いくら頭の良い子でも学生と社会に出て看護師として勤務することの違いもすぐに腑に落ちるものでもないと思うので
1年目は総じて遅刻しないで出勤できたら100点満点だと、わたしは思います。

入職してから絶対に気をつけてほしいこと

1番は、『人の悪口を言わない』こと。

誰に対してもです。
うっかりも、同調も、同意もしない。

そこでの勤務経験の長い看護助手やお掃除のおばちゃん、おじちゃんたちにも、同期に対してもです。

これは絶対。

もし文句や愚痴を言いたい時は、その病院じゃない看護師の友人か先輩にしましょう。

自分より先に勤務している方々の情報網は、思っている以上に早くて厳しく伝わるものです。
なんの悪気が無かったとしても、ただ誰かに同意しただけだとしても、同期と傷を舐め合ってただけだとしても。

良い職場であれば、悪口ではなく、もし何かの失敗や粗相があったとしても、本人を交えて改善策を全員で見出してフォローしあうのが健全な職場ですし
実際にそういう職場もあります。

ただ、悲しいかな、1年目の新入職した子たちにつくプリセプターも、もしかしたらまだ3年目だったりします。
まだ、たったの3年目なんです。

自分に自信がないのに自信も持たなきゃいけない、やっと少し看護師として仕事ができるようになたのに、でも今度は教える側になることが病院の方針だからやらなくちゃいけないプレッシャー。
実際、教えることでさらに学びが深まることは膨大で本来ならWin-Winの制度のはずなのですが
看護師には何らかの施術や実施した内容については、国家資格のなのもとに壮大な責任があるわけです。

プリセプティーができなかったことはプリセプターの責任だ!と、わたしの頃は理不尽に責める先輩も多かったので、1年目の頃は申し訳なさと不甲斐なさと、どんどんプリセプターにさえ相談しづらくなる悪循環に陥ることがプリセプター制度のデメリットでした。

まあでも教える側になったんだから感情的になったりするのは未熟なんですけどね、でもそれが3年目だから。

だから先輩たちはみんな、良く言えば病棟全体で新入生を育てようとして、その日1日の1年生の行動を詳細までプリセプターに報告していることが多々あります。

正直なところプリセプターも自分が怒られたくない、そんな気持ちもあるんだと思います。
でも、わたしはちゃんとベテランの先輩たちの意見を聞いといてくれるプリセプターって、すごく指導熱心だと感じました。

例えば『〇〇ができてなかった』『こんなこと言ってた』などがプリセプターの耳に入ったとして、それを注意されたら、次からはその注意されたことをしなければ良いだけだからやったー♪くらいに思った方が得しました楽しく仕事を覚えられました。

ただし前述しましたが、悪口だけは絶対にダメです。

これだけは自分の評価を落とし、信頼を失い、悪い人ばっかり寄ってくるようになります。

おばちゃん、おじちゃんやベテランナースに探りを入れられて心配されても、その場では
「不慣れですみません、心配していただいてありがとうございます」
程度で切り上げましょう。

今回はここまでにして、次回は病棟勤務が始まったころに先輩に言われて良かったことなどもまとめたいと思います。

とにかく今はたくさん寝て食べて体力つけてくださいね!


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