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王さまの本棚 62冊目

『銀河鉄道の夜』

宮沢賢治作/新潮文庫

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ああ、しまった。こっちに書きたいことをだいたい書いてしまいました。

というわけで、ここからは宮沢賢治全体に話を広げてまいりましょう。

安野光雅さんは絵や絵本や装丁はとても好きなのだけれど、著作はそんなに読めていないので、はっきりしたことは言いづらい。言いづらいのですが、安野さん、相当宮沢賢治がお好きなんじゃないかな、と思っています。ちくま文庫の全集の装丁も、岩崎書店の全集の装丁も、安野さんだったと記憶しているので。

岩崎書店の全集は、母が持っています。今より古い版で、表紙が、ブドウ色をバックに白い家が建っていて、その家の中に全集ですから、各内容のお話の絵が入っているというものでした。挿絵がすべて安野さんというわけではなかったように思います。
いつか譲り受けるんだ……ゲヘゲヘ(汚い笑顔)

ちくま文庫の全集は!ちょっとじまんなのですが!先日おっとが買ってくれました!!
(わたしはお返しに豪華版『風の谷のナウシカ』上下巻を買ったので、収支トントンなのですが笑)
わたしは岩崎書店の全集の印象が強かったので、びっくりしたのですが、こちらの箱とか表紙絵も、安野さんなんですね。おおーーーー!

もともとちくまと安野さんは深い関係にあるようなので、何ら不自然ではないのですが、嬉しかったのでした。

銀河鉄道の夜、オツベルと象、グスコーブドリの伝記、ツェねずみ、よだかの星……この人の日本語は、なぜこんなに、星のようにきらきらと冷たく、マグマのようにどろどろと熱いんでしょう。ふしぎ。全集を読むのが楽しみです。

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