安野ニツカ

安野丹束の語ること/nienoedda/児童文学を中心に/紙の本は右手に過去、左手に未…

安野ニツカ

安野丹束の語ること/nienoedda/児童文学を中心に/紙の本は右手に過去、左手に未来を手に/ 褒められると言語中枢が麻痺/(о´∀`о)ニンマリ!/耽読家/好きが深い/アイコンは描きました/本棚の魔女です。

最近の記事

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王さまの本棚 まえがき

35歳の誕生日(2020年8月8日)周辺にTwitterで、favのついた数だけ本を紹介するよ!という企画を行ないました。そのとき112冊ノックした本について、王さまの本棚と題して、1tweet1noteにまとめていきます。 Twitterでは砕けた、というかむしろ溶けた文体も使い放題なので、やりやすかったのですが、noteとなるとそうはいきません。ええと、がんばります。 始めるにあたって、少し、まえがきを。 生まれたときから、わたしのそばにはたくさんの本がありました。

    • #呑みながら書きました 今年のふりかえりと来年の抱負

      さてさて、始めましょうかね、プッカーもといピッカー業務はもう始めているのですが、にも呑み書き本番参加しますだよ。 さて、大きなタイトルだな、今年のひりかえりひどいな、振り返りでありますが、なーんにも覚えとらんのですわ、これが。いろいろあったのですが、今思い出すと、結構引きこもっていたなあというのが率直なところ。 ぽおうち趣味ばっかり増えっちゃってもう。 というわけで、編み物を始めました!!!憧れの棒針編みです。ド初心者です。 かぎ針編みはね、そこそこやっていたのですよ、い

      • 編み散らし修行6日目

        編み物にハマりました。 正確には、大人になってから、第三次編み物ブームが到来しました。 一度目は10年位前ほぼ日のキットを買って満足しました。 二度目は3~6年前(記憶のあやふやさがひどい)、かぎ針編みでもりもりとアクリルたわしを手始めにいくつか編みました。かぎ針編みは子どものころなんとなく母に教えてもらったのです。飽きっぽすぎて、作品は一つも完成しなかったけれども この時の目標は、靴下を作ることだったので、かぎ針で編む靴下の本を買ったものの、細い毛糸を扱うのが怖かったわた

        • 準創造と世界のはじまり、決意。

          トールキンが提唱している、「準創造」という言葉があります。 私の理解で簡単に言うと、この世を創ったのは神であり、物語を創ることは、その模倣「準創造」である、ということです。 準創造。宗教を持たないわたしでも、これこそが、求めることなんですよね。在野の作家で構わないんです。デビューとか、商業作家になりたいとか、あんまり思っていなくて、わかる人にわかってもらえたらそれでいいし、不特定多数に読まれたいという野望もそんなにない。 そんなにっていうのは、先日「おなかのおおきなおひめ

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        王さまの本棚 まえがき

        マガジン

        • 在野の哲学者の会「思考する技術」
          450本
        • 日記という名の短編エッセイたち
          137本
        • #呑みながら書きました
          2,217本
        • ネリマノフ区立公民館文芸部
          4本
        • ネリマノフ区立公民館語学講座「外国語で生きる」
          1本
        • 王さまの本棚
          94本

        記事

          【改稿】『またあしたの窓』を開く(全体公開)

           私のなかに、激しい独占欲がありました。  自分にそういう感情があることは知っていました。例えば好きな事物において、よりお詳しい方がいたら、無条件降伏をして尊敬する方向に舵を切ります。それ以上恥をかかないための保身です。でもそうでもないのに知ったかぶっている人を見かけたら、徹底的に叩きのめしたくなるのです。これはとてもよろしくない、私の考え方の癖です。  先日環さんのコミュニティ内で、私にとっての神さまの話をしました。宗教的なものを論じることはわたしの能力ではできなくて、

          【改稿】『またあしたの窓』を開く(全体公開)

          コメント文字数上限を超えてしまった環さんへのお手紙

          コメント文字数上限を超えてしまった環さんへのお手紙

          神さまを生み出すひと

          神さまを生み出すひと

          もっと読まれたいと私は初めて思った #呑みながら書きました

          フンフンランランごきげんで、なんとなく書いてきました。 自分はクリエイターなのかな?違うかもなあって思ってました。 だって、一つの小説作品も完結させていなかったんですよ。ちょっと書いては投げ、雰囲気で書いては投げ、、当然読まれたいという欲求もなく。読まれたい、読まれないというTwitterでの嘆きにも無縁だったわけです。だって、多分クリエイターじゃなかったから。酸いを知らなかったわけですから。 あっ、今までごじm直しながら書いちゃってた、素面なのに、あちゃーだわ。というけ訳

          もっと読まれたいと私は初めて思った #呑みながら書きました

          月日の功罪 #あえていまセカチュー

          セカチューなんて軽薄なケータイ小説の延長だ、と思いながら読んだ。そのころ漱石から向田邦子から、いろんな文学に触れようとしていた大学時代の話だ。とうぜん、つまらなかった。 翻って、20年経った今、何の偏見もなしに、というか、「友人がエモいと思って読んだ小説」という色眼鏡をかけて読んでみたのだけれども、これがまた、おもしろかったんです。 愛について書かれた本はたくさんあるし、その本たちに比較してセカチューが比類なくすぐれているかと言えば、そうではない。ただ、本との関係は客観的で

          月日の功罪 #あえていまセカチュー

          おなかのおおきなおひめさま

          まえがき いつだったかの、こちらのマシュマロ(マシュマロなので匿名なのだけど、おそらくあの子がくれたもの🤔)を元に書きました。 おなかのおおきなおひめさま  とある国とあるお城の高い高い塔のおへやに、おなかがふっくらまあるく、手足もふっくらまあるく、お顔はふっくらあかるい、まるでひなぎくの花のようなおひめさまがいらっしゃいました。  おひめさまのいちばん好きなものといえば、塔の真下のお花がたくさん咲いているお庭で召し上がる午後のお茶と、お城いちばんの料理人が作るお菓

          おなかのおおきなおひめさま

          お母さん

          子どもの頃のことだ。 三田で、わたしは中学から大学を卒業するまでの10年近くを過ごした。 中学二年生の春というすこし中途半端な時期に引っ越した先で姉妹各々に部屋をあてがってもらい、初めて一人でくつろぐ心地よさを知り、私は夢見がちな乙女時代をその家で過ごしたのだった。 学校へ行くとき、遊びに出かけるとき、母はいつも玄関まで見送りに来てくれた。専業主婦で、家のことを整えることが仕事で、完璧主義者の母とは馬が合い、反抗期や思春期によって反発したり、やたら不機嫌で八つ当たりをした記

          『君たちはどう生きるか』初見レポ

          7月17日、三連休最終日に観てきました、『君たちはどう生きるか』。 では、ネタバレに容赦がないので、未見の方は読まないほうがよいかと思います。 観た方とはお話ししたいので、コメントでもなんでも…… Twitterでは、8月になるまでは水も漏らさぬネタバレ無し仕様のつもりです。ご安心。お返事はここに追記という形にさせていただくかも。 まあそんなんで、GO! ◇以下ネタバレ◇ ◇ ◇ 開口一番!セルフオマージュが多くて楽しかった!! ナウシカの蟲使いとガマガエル、ハウ

          『君たちはどう生きるか』初見レポ

          Twitterくん、今度は呟けない、そして♡がつけられない病気に。しどい。

          Twitterくん、今度は呟けない、そして♡がつけられない病気に。しどい。

          梅ジュース #呑みながら書きました

          もしかしたら後夜祭に参加するの初めてかも、嘘かも。かも。 第16回 #呑みながら書きました やります|マリナ油森 (note.com) なんかね、使ってるPCでノートのリンクうまく張れたことないのだけど、まあいいや、タグがあればなんとお赤なります。 」まりなさん、ピッカーさん、お世話になります。(自分もピッカーだけど自分ののみかっきは自分ではピックしない主義) でね、梅ジュースというのは、単純に言うと梅シロップなんだけど、わが家……じゃなくて、わが実家、か、いまの我が家

          梅ジュース #呑みながら書きました

          王さまの本棚 91冊目

          『魔女』 五十嵐大介作/ 本棚での場所はここ わたしの趣味はまあまあチャラいところもあると思っているヤカマシイ夫がイスタンブールの街の描写に唸っていました。やったね。ざまあみそづけ。 それはともかくとして、すごく好きなんです、この漫画。 ツイートしたように、世界の秘密ってこんな感じかしらと思わせてくれる。そこは児童文学に通ずるよねえ、すてき。 そう、児童文学の醍醐味って、どこかに書いたかもしれないのですが、ひとつは「世界の秘密に触れること」もうひとつは「また会えたね、が

          王さまの本棚 91冊目

          名前のない料理が日常というけれど

          ひとは名前のない料理を作ることが主婦・主夫の日常というけれど、料理偏差値というものがあるならわたしのそれは確実に50以下なので、毎夕、晩ごはんの献立に四苦八苦しています。 きょうは今井真美さんのトウモロコシのオムレツに、グーグル検索したらレタスクラブに載ってたキャベツのアチャール、塩トマトと枝豆の湯がいたの、そしてただの雑穀ご飯です。あ、あと、昨日作ったこんにゃく炒め。 こう書くと、名前のある料理ばっかりですごいじゃんって思うのですが、実は、本当にすごいのは名前のない料理を毎

          名前のない料理が日常というけれど