安野ニツカ

安野丹束の語ること/nienoedda/児童文学を中心に/紙の本は右手に過去、左手に未来を手に/ 褒められると言語中枢が麻痺/(о´∀`о)ニンマリ!/耽読家/好きが深い/アイコンは描きました/本棚の魔女です。

安野ニツカ

安野丹束の語ること/nienoedda/児童文学を中心に/紙の本は右手に過去、左手に未来を手に/ 褒められると言語中枢が麻痺/(о´∀`о)ニンマリ!/耽読家/好きが深い/アイコンは描きました/本棚の魔女です。

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おなかのおおきなおひめさま

まえがき いつだったかの、こちらのマシュマロ(マシュマロなので匿名なのだけど、おそらくあの子がくれたもの🤔)を元に書きました。 おなかのおおきなおひめさま  とある国とあるお城の高い高い塔のおへやに、おなかがふっくらまあるく、手足もふっくらまあるく、お顔はふっくらあかるい、まるでひなぎくの花のようなおひめさまがいらっしゃいました。  おひめさまのいちばん好きなものといえば、塔の真下のお花がたくさん咲いているお庭で召し上がる午後のお茶と、お城いちばんの料理人が作るお菓

    • おひめさまを描いてもらった話

       今日のお話は、去年の八月に書いたこちらの作品に挿絵を描いていただいて、同人誌に載ったことです。  はじまりは、ウミネコ制作委員会さん に、お声がけいただいたこと。  とんとん拍子に同人誌『ウミネコ童話集』への参加が決まったのは良いとして、はた、と思い当たりました。挿絵が必要である、と。  そもそもわたしとしては、自分の中におひめさまやお城の確固たるイメージ、おひめさまの外見やお城の内装、間取り図があり、そのイメージを壊したくないがために自分で絵を描くこともせず、ヘッダも

      • 編み散らして、修行して、一年。

         人生における第○次編み物ブーム(ブームが何度も来たので覚えてない)、現在継続として、最長です。11月9日でまる一年がたちました。正確に言うと、4月に入ったころから4か月半パタリと飽きて、8月後半に再度編み始めて今日に至ります。あの4か月半は何だったんだ。  成果物は、くつ下が数足……いい毛糸がもったいなくて最初の一足を記念に取っておかず、解いて編み直したりしていて、正確に何足か覚えていないのですが、まあ、数足。直径20数cmのテーブルマットが約2枚。片っ方は色が気に入らな

        • 旅したり、根を張ったりしながら暮らすこと

           「旅をするように暮らす」、「暮らすように旅をする」。こういうフレーズに憧れ続けて、もうずいぶんになります。 自分に向いていないかもしれない、と、うすうすは気づきつつ。  だって、ドロシーの言うとおり、わたしにとっては「おうちがいちばん」なんですもの。  上記のフレーズを実践している友だちがいます。実際に旅をしていたり、旅をするなら、現地の暮らしをなぞるように滞在してみたり。魅力あふれる人たちで、わたしは、もしかしたら、旅に憧れるという蓑を被って、彼女たちに憧れているのかも

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        おなかのおおきなおひめさま

        マガジン

        • 日記という名の短編エッセイたち
          62本
        • ネリマノフ区立公民館文芸部
          2本
        • 王さまの本棚
          95本
        • 在野の哲学者の会「思考する技術」
          2本
        • ネリマノフ区立公民館語学講座「外国語で生きる」
          1本
        • 未来少年コナン感想byニツカ
          9本

        記事

          王さまの本棚 92冊目

          『蒼穹の昴』『珍妃の井戸』『中原の虹』 浅田次郎作/講談社刊 3年以上たった今も、ほぼ変わらないわたしの中国への認識の浅さよ……。この本たちは、フィクションも満載だけど、それでも、近代中国に興味を持つようになったきっかけ。 わたしは、小説以外の本は読まないし歴史も勉強してないけど、いつだったかの故宮博物院展に夫(※割と素人)の解説付きで行ったのはすごく楽しかった。超絶技巧を駆使した逸品珍品の数々に圧倒されたし、もう、恥ずかしながらだけども、生まれて初めて書をおもしろいと思っ

          王さまの本棚 92冊目

          #note1本書くほどでもないけれど

           なんだなんだ、お久しぶりです、ニツカです。  最初に書きますが、このnoteは平和なやつですよろしく。 リハビリ  noteも含め、長らく文章を書いていませんでした。というわけで、これはnoteを書くリハビリというか、キーボードをたたくリハビリというか、はたまた画面に向かうリハビリというか。  画面に向かうと具合が悪くなる体質だったのですが、これはどうなったかな、とか。実験も兼ねています。それにしてもタイピングがひどい。もともとひどかったけど。まあ、のんびり、ぼちぼち。

          #note1本書くほどでもないけれど

          #呑みながら書きました 今年のふりかえりと来年の抱負

          さてさて、始めましょうかね、プッカーもといピッカー業務はもう始めているのですが、にも呑み書き本番参加しますだよ。 さて、大きなタイトルだな、今年のひりかえりひどいな、振り返りでありますが、なーんにも覚えとらんのですわ、これが。いろいろあったのですが、今思い出すと、結構引きこもっていたなあというのが率直なところ。 ぽおうち趣味ばっかり増えっちゃってもう。 というわけで、編み物を始めました!!!憧れの棒針編みです。ド初心者です。 かぎ針編みはね、そこそこやっていたのですよ、い

          #呑みながら書きました 今年のふりかえりと来年の抱負

          編み散らし修行6日目

          編み物にハマりました。 正確には、大人になってから、第三次編み物ブームが到来しました。 一度目は10年位前ほぼ日のキットを買って満足しました。 二度目は3~6年前(記憶のあやふやさがひどい)、かぎ針編みでもりもりとアクリルたわしを手始めにいくつか編みました。かぎ針編みは子どものころなんとなく母に教えてもらったのです。飽きっぽすぎて、作品は一つも完成しなかったけれども この時の目標は、靴下を作ることだったので、かぎ針で編む靴下の本を買ったものの、細い毛糸を扱うのが怖かったわた

          編み散らし修行6日目

          準創造と世界のはじまり、決意。

          トールキンが提唱している、「準創造」という言葉があります。 私の理解で簡単に言うと、この世を創ったのは神であり、物語を創ることは、その模倣「準創造」である、ということです。 準創造。宗教を持たないわたしでも、これこそが、求めることなんですよね。在野の作家で構わないんです。デビューとか、商業作家になりたいとか、あんまり思っていなくて、わかる人にわかってもらえたらそれでいいし、不特定多数に読まれたいという野望もそんなにない。 そんなにっていうのは、先日「おなかのおおきなおひめ

          準創造と世界のはじまり、決意。

          【改稿】『またあしたの窓』を開く(全体公開)

           私のなかに、激しい独占欲がありました。  自分にそういう感情があることは知っていました。例えば好きな事物において、よりお詳しい方がいたら、無条件降伏をして尊敬する方向に舵を切ります。それ以上恥をかかないための保身です。でもそうでもないのに知ったかぶっている人を見かけたら、徹底的に叩きのめしたくなるのです。これはとてもよろしくない、私の考え方の癖です。  先日環さんのコミュニティ内で、私にとっての神さまの話をしました。宗教的なものを論じることはわたしの能力ではできなくて、

          【改稿】『またあしたの窓』を開く(全体公開)

          コメント文字数上限を超えてしまった環さんへのお手紙

          コメント文字数上限を超えてしまった環さんへのお手紙

          神さまを生み出すひと

          神さまを生み出すひと

          もっと読まれたいと私は初めて思った #呑みながら書きました

          フンフンランランごきげんで、なんとなく書いてきました。 自分はクリエイターなのかな?違うかもなあって思ってました。 だって、一つの小説作品も完結させていなかったんですよ。ちょっと書いては投げ、雰囲気で書いては投げ、、当然読まれたいという欲求もなく。読まれたい、読まれないというTwitterでの嘆きにも無縁だったわけです。だって、多分クリエイターじゃなかったから。酸いを知らなかったわけですから。 あっ、今までごじm直しながら書いちゃってた、素面なのに、あちゃーだわ。というけ訳

          もっと読まれたいと私は初めて思った #呑みながら書きました

          月日の功罪 #あえていまセカチュー

          セカチューなんて軽薄なケータイ小説の延長だ、と思いながら読んだ。そのころ漱石から向田邦子から、いろんな文学に触れようとしていた大学時代の話だ。とうぜん、つまらなかった。 翻って、20年経った今、何の偏見もなしに、というか、「友人がエモいと思って読んだ小説」という色眼鏡をかけて読んでみたのだけれども、これがまた、おもしろかったんです。 愛について書かれた本はたくさんあるし、その本たちに比較してセカチューが比類なくすぐれているかと言えば、そうではない。ただ、本との関係は客観的で

          月日の功罪 #あえていまセカチュー

          お母さん

          子どもの頃のことだ。 三田で、わたしは中学から大学を卒業するまでの10年近くを過ごした。 中学二年生の春というすこし中途半端な時期に引っ越した先で姉妹各々に部屋をあてがってもらい、初めて一人でくつろぐ心地よさを知り、私は夢見がちな乙女時代をその家で過ごしたのだった。 学校へ行くとき、遊びに出かけるとき、母はいつも玄関まで見送りに来てくれた。専業主婦で、家のことを整えることが仕事で、完璧主義者の母とは馬が合い、反抗期や思春期によって反発したり、やたら不機嫌で八つ当たりをした記

          『君たちはどう生きるか』初見レポ

          7月17日、三連休最終日に観てきました、『君たちはどう生きるか』。 では、ネタバレに容赦がないので、未見の方は読まないほうがよいかと思います。 観た方とはお話ししたいので、コメントでもなんでも…… Twitterでは、8月になるまでは水も漏らさぬネタバレ無し仕様のつもりです。ご安心。お返事はここに追記という形にさせていただくかも。 まあそんなんで、GO! ◇以下ネタバレ◇ ◇ ◇ 開口一番!セルフオマージュが多くて楽しかった!! ナウシカの蟲使いとガマガエル、ハウ

          『君たちはどう生きるか』初見レポ