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王さまの本棚 46冊目

『100万回生きたねこ』

佐野洋子作・絵/講談社刊

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もはや解説するまでもない名作中の名作。の中で、わたしも好きなやつ。
(名作でも好きになれないものもそりゃあある、人間だもの)
(そして読み返して、100万回も読んだけど、やっぱり心臓を鷲掴みにされた気持ちで泣いています)

ものすごく力強い愛の物語を描いたのは佐野洋子さん。ええと、谷川俊太郎さんのパートナーで、……くらい。まあ、子どもなんてそんなもんです、子どもなんて。(※大人です)

いまカバーの折り返しを見たら、著者近影がなんかかっこいいバイクに乗ってメットをかぶって、目元って……?みたいな写真で、びっくりしている。かっこいい。そして週刊朝日の書評を読んで、もうやる気をなくしました。

『これはひょっとすると大人のための絵本かもしれないが,真に大人のための絵本ならば,子供もまた楽しむことができよう。それが絵本というものの本質であるはずだ。そして「100万回生きたねこ」は,その本質をとらえている。』

絵本の本質かぁ、考えたことがなかった。でもたしかに、わたしが今回選んでいる本は、もちろんどれも好きな本だし、子どもの頃も好きだった、好きだっただろう本たちなので、これはきっとわたしの考え方に沿うものなんだろうと思います。
うーん、どうかな、目が曇ってないかな。もしくは、子どものころって『自分が見つけた』ことがすごく大切で、それで、一般には名作でなくても自分にとって深い影響を残した本もあるのかも。

ああ、アマゾンしか出てこないや。
『ミッドナイトブルー』
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4593533562/ref=dbs_a_def_rwt_bibl_vppi_i1

とか、

『狼とくらした少女ジュリー』
https://honto.jp/netstore/pd-book_01366016.html

とか。
わたしの愛用しているe-hon全然出てこんやんけ。どうしたしっかり!

この辺は、親に与えられたのではなくて、YAだけど児童書の棚にもなくて、図書館から初めて自分で選書した本たち。うーん、地に足の着いた大人の小説と比べたらやっぱりファンタジーとかその辺に寄っているけれど、すごく大人になった気がしたものでした。

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