渡辺たくみ

ニドネワークスの企画.演出 / Podcast「コニシとやまぐちのうたたね」でディレク…

渡辺たくみ

ニドネワークスの企画.演出 / Podcast「コニシとやまぐちのうたたね」でディレクターをしています。 よろしく!

マガジン

  • たまにのエッセイ テレビとラジオ

    観たテレビや聴いたラジオとともに、自分のひととなりを書きます。たまに更新します。

最近の記事

「オードリーのオールナイトニッポン」によせて - たまにのエッセイ テレビとラジオ no.15

 転職typeの広告でオードリーが高々にハイパートゥースを繰り出している2023年、春。僕は転職で上京する道中の高速道路の上。やけに窓が大きい2トントラックの助手席でTwitterを開けた。流れてきたのはオードリーのオールナイトニッポンが来年に東京ドームで番組イベントをするというニュース。ふたりのラジオをここ数ヶ月しっかり聴いていたので嬉しい。しかし、その時僕は少し他人事モードだった。東京ドームで番組イベント・・何だか漠然とした印象だ。  新居に到着してトラックから部屋へ荷

    • 「第73回NHK紅白歌合戦」と「ねこの目ポリス」によせて - たまにのエッセイ テレビとラジオ no.14

       「silentに出てる目黒蓮ってSnowManだとこんな感じなの?」ラヴィットにSnowManが出ていることも知らなかった2022年の年末。会社の繁忙期を経て体のスイッチが切れたのか、クリスマスが終わって速攻高熱になり、いつも片付いていると自負できる自宅でAirPodsを失くした。ご飯を食べても全然味が分からず、倦怠感もすごい。そう、巷で流行のアレになったのだ。外出も出来ず、頭の中はまっしろ。耳も心も例年より随分静かだった。そんな大晦日に観た『第73回NHK紅白歌合戦』。目

      • 「俺の家の話」によせて - たまにのエッセイ テレビとラジオ no.13

         同じドラマが好きな人を見つけると妙に親近感が湧く。テレビ朝日で先日放送された『有吉クイズ』で3時のヒロイン・福田麻貴さんの家に潜入したVTRの中に『マンハッタンラブストーリー』のDVD BOXを見つけ、僕はキラリと目が光った。そしてまた先日、FM COCOLOで音楽ライターの森田恭子さんがDJを務める『おとといラジオ』にて「クドカンドラマ勝手にBest10」という企画があり、その告知を見つけてリアルタイムで聴きにいった。宮藤官九郎のドラマ主題歌はどんな楽曲でも作品が呼び起こ

        • 年末年始の番組によせて - たまにのエッセイ テレビとラジオ no.12

           この年末、久しぶりに電話した叔父に「あの日記みたいなやつ最近更新してへんなぁ〜」という言葉をもらった。親族や海外に暮らす友達もたまにnidone.worksのサイトをチェックするついで、このエッセイも読んでくれているらしい。ちょっと嬉しくなったので更新をしてみる。  僕自身、ヒコさんという方の「青春ゾンビ」というサイトを知ってこのエッセイを始めたところが少なからずある。誰かが紡いだ言葉に惹かれ、誰かがまた新しく言葉を紡ぐ。悪いことではないはずだ。しかし、ここ数年で視聴した

        「オードリーのオールナイトニッポン」によせて - たまにのエッセイ テレビとラジオ no.15

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        • たまにのエッセイ テレビとラジオ
          16本

        記事

          CBCラジオ『#むかいの喋り方』と配信文化によせて - たまにのエッセイ テレビとラジオ no.11

           黒いマスクを身につけるハードルが下がったのと同時に、音声や動画を配信する事へのハードルも随分下がった気がする。その一方で、自分の声や顔をネットへ晒す事に抵抗がある人も一定数いるだろう。自分の見られ方や投稿した後のリアクション数も気になる上に、どこかの裏で大ディスをかまされている怖さもある。今まで配信をしようと思うキッカケが無かったり、テレビ電話に触れてこなかった人も、仕事の都合上、自宅の部屋を晒さなければならなくなり「まじご勘弁〜」と思いながらもテレワークをしているのではな

          CBCラジオ『#むかいの喋り方』と配信文化によせて - たまにのエッセイ テレビとラジオ no.11

          加入したNetflixと閉店したTSUTAYAと読者によせて - たまにのエッセイ テレビとラジオ no.10

           家にNetflixがやってきた日はドキドキした。子犬を家族に迎い入れた時のような気持ちに近かった。金魚しか飼ったことないけど。初めて家のテレビ画面でドラマを再生した時、Nの文字が手前に向かってきてブブン・ヴァーンと鮮やかな線となって消えた。それだけで感動したのを覚えている。『ストレンジャー・シングス』『このサイテーな世界の終わり』『セックス・エデュケーション』『ノット・オーケー』あたりの作品を観て、Netflixのオリジナルドラマからは共通した「町の中でもがく10代の視点」

          加入したNetflixと閉店したTSUTAYAと読者によせて - たまにのエッセイ テレビとラジオ no.10

          マツコ・デラックスと有吉弘行によせて - たまにのエッセイ テレビとラジオ no.9

           社会情勢を目にしすぎると気持ちが下がる一方なので、あまりテレビは見ないようにしておこう。そう思ってしまうこともある。そんな日々でも僕には楽しみにしているテレビ番組がいくつか存在していて、気がつくとその番組には明らかな共通項があった。それはマツ有!マツコ・デラックスと有吉弘行が出演しているのだ。  この2人といえば、テレビ朝日『マツコ&有吉 かりそめ天国』。視聴者からのメールに対して2人がおしゃべりするフワッとしたコーナーにはじまり、視聴者が叶えて欲しい欲望を芸人が体験する

          マツコ・デラックスと有吉弘行によせて - たまにのエッセイ テレビとラジオ no.9

          「ヒプノシスRADIO supported by Spotify」によせて - たまにのエッセイ テレビとラジオ no.8

           梅田で連れと合流して、晩ご飯に中華バイキングへ行った。その相手は僕と合流する前に大阪城ホールへヒプノシスマイクのライブへ行っていたと言う。「今日はライブに行って、中華もお腹いっぱい食べれて良いきもち〜」と、マジで幸せそうだった。僕も体内の9割が中華なんじゃないかと思うくらい食べたので、中華の幸福感は分かる。しかし、ヒプノシスマイクの魅力はボンヤリしていて、いまいちその幸福感が分からない。僕もあの日は十二分に幸せだったが「それは良かったねぇ。」といった具合で言葉を返していたと

          「ヒプノシスRADIO supported by Spotify」によせて - たまにのエッセイ テレビとラジオ no.8

          「SMAP×SMAP」によせて - たまにのエッセイ テレビとラジオ no.7

           あの頃の未来にぼくらは立っているだろうか。いや立っていない。就職しているし、かと言ってまだ実家暮らし。そして月曜の22時にスマスマは放送されていない。てか解散してるやん!こんな未来は想像してなかったぞ!!  さて。あれは2013年の秋。SMAP×SMAPの番組内で、彼らのデビュー記念日である9月9日に50枚目のシングルリリースを祝して、50曲のメドレーを40分近くノンストップで歌い続ける企画が生放送された。録画したその日の放送は、どうしようもなく落ち込んでいる夜や、ちょっ

          「SMAP×SMAP」によせて - たまにのエッセイ テレビとラジオ no.7

          「MOONRISE KINGDOM」によせて - たまにのエッセイ テレビとラジオ no.6

           久しぶり!元気してる?最近こんな番組聴いててさ、、。そんなエッセイを久々に書きたくなった。この夏は、人間関係が思うようにいかない仕事、暑い野外とクーラー冷えした屋内との往復、友人と休みのタイミングが合わない休日などなど、大好きなチーズバーガーにポテトを刺して食べても、苦しさと寂しさが押し寄せる日々だった。だからこそ、ちょっとでも夜更かしをして、なんとなくテレビやラジオに漂う時間をつくっている。そんな中、毎週欠かさずradikoのタイムフリーで期限が切れるまで繰り返し聴いてい

          「MOONRISE KINGDOM」によせて - たまにのエッセイ テレビとラジオ no.6

          「M-1グランプリ2018」によせて - たまにのエッセイ テレビとラジオ no.5

           漫才を観る理由。そんな事も考えず、ここ最近はGYAOで漫才をよく観ていた。M1グランプリの3回戦や準々決勝のネタが1つ1つ選んで観ることができた。それも片手で好きな時に。そんな時代に逆らい、先日テレビで観た『M-1グランプリ2018』の決勝戦はテレビの楽しさが詰まっていた気がする。スポーツ中継に関心の無い僕は、CM中に次の漫才を心待ちにする時間や「昨日のM1観た?」で始まる翌日の友人との会話など、放送時間以外のところで感じるテレビっぽさに懐かしさも感じた。大会の後日、M1の

          「M-1グランプリ2018」によせて - たまにのエッセイ テレビとラジオ no.5

          「のぞき見ドキュメント 100カメ」によせて - たまにのエッセイ テレビとラジオ no.4

           就職することを選ばなかった。その理由は、沢山あるようでそんなに無い。10代の時に学校という組織の中で形成された何かが関係しているのは確かだ。テレビ朝日の『あいつ今何してる?』という番組を見かけるたび、テレビに向かって「どうでもええわ!」と静かなツッコミを入れてしまう自分がいる。そもそも、僕は学生時代に出会った嫌な奴への感情が強すぎる。その嫌な奴が今は成人という名の進化を果たし会社という組織の中で上手いこと生きていると考えると、会社へ入る一歩目すら足が出ない。この考え方は生き

          「のぞき見ドキュメント 100カメ」によせて - たまにのエッセイ テレビとラジオ no.4

          「星野源のオールナイトニッポン」によせて - たまにのエッセイ テレビとラジオ no.3

           母親と盛り上がる話は何か。僕の場合はSMAPだった。物心がついて間もない時から、母との会話は大方彼らの出演するテレビ・ラジオ・雑誌・広告のことが多かった。そんな日々もあの解散の時期を境に少しずつ変わった。「親子揃って歩くのは恥ずかしいなぁ」と言いながら京セラドームへコンサートに行くことがなくなり、僕は大学生の生活リズムに変わり、母は僕と一緒にご飯を食べることが随分減った。親子を繋ぐ時間自体がだいぶ減ったように感じていた。  2018年現在、ふと考えると親子を繋ぐ時間がわり

          「星野源のオールナイトニッポン」によせて - たまにのエッセイ テレビとラジオ no.3

          「ハライチのターン!」と「音声配信湯気」によせて - たまにのエッセイ テレビとラジオ no.2

           最近聴き始めたラジオがある。TBSラジオの『ハライチのターン!』だ。面白い!毎週木曜日が待ち遠しい!そんな勢いで聴いている。聴き始めたキッカケは京都の下鴨でオルタナティブスペース・yugeを運営しているコニシムツキ君だ。彼はツイキャスで『音声配信湯気』というネットラジオをしていて、radikoのプレミアム会員になっているほどのラジオ好き。知り合ってまだ日は浅く、数えられる程にしか会えていない。にも関わらず数ヶ月前のこと。yugeの奥にある彼の部屋に泊まらせてもらった。朝方ま

          「ハライチのターン!」と「音声配信湯気」によせて - たまにのエッセイ テレビとラジオ no.2

          FM802「Around the MARK'E SONIC STYLE」によせて - たまにのエッセイ テレビとラジオ no.1

           本をあまり読まない。文字を読むのが苦手だ。でも本屋さんで気になる雑誌を片っ端からチェックするのが好き。とくにコラムやエッセイのページで手がとまる。POPEYEやBRUTUSで好きな劇作家やミュージシャンが書いている文章を読むと、何となくニヤッとしてしまう。その人の為人を少し知れた気持ちになり、その人と密かな友達になれた気になる。そんな自分もエッセイが書きたい。自分の為人で誰かをニヤッとさせたい。しかしだ。読書よりテレビ・読書よりラジオ、そんな毎日で10代をズルズルと過ごして

          FM802「Around the MARK'E SONIC STYLE」によせて - たまにのエッセイ テレビとラジオ no.1

          たまにのエッセイ 「テレビとラジオ」

          この文章を今書いているのは2023年の6月。僕がエッセイ「テレビとラジオ」を書いてTwitterに載せ始めたのは2018年の5月。ちょうど5年前です。 その頃は、京都造形芸術大学(今は京都芸術大学って名前になったんやって)の舞台芸術学科というところを卒業したばかり。大学の授業をこなしながら、多い時は週3で南森町通っていたラジオ番組のADも丸2年頑張ったので大学卒業と同じタイミングで辞めました。 高い学費の大学で舞台芸術を学んだことを勿体ない結果にさせたくない、という気持ち

          たまにのエッセイ 「テレビとラジオ」