ベトナム・ホーチミンに初の海外拠点を設立しました
こんにちは!nide Inc.(株式会社ニード)です。
12月18日(水)に、ニード初となる海外拠点をベトナムのホーチミン市に設立しました!本記事では設立の経緯や今後の展望などをご紹介します。
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アジア進出を考えたきっかけ
ニードは数年前からアジアでのチャレンジを目指してリサーチを重ねていました。成長著しいアジア市場の中、インドネシアやカンボジア、マレーシア、シンガポールなども検討しましたが、日本からの距離や経済成長の速度や成熟度を考慮し、最終的にベトナムに注目しました。
代表の飯島は、以前昭和女子大学の講師の仕事でカンボジアを訪れたことがあります。当時、カンボジアでは音楽や芸術の教育がほとんど行われておらず、国家としての課題を感じたと言います。基礎的な絵画の教育すら十分に行われていない状況で、飯島は審査員として関わり、デザイン分野が非常に難しい環境にあることを実感したようです。
ベトナムへの視察を始めたのは3年前。現地では、既に進出していた企業や知人を頼りに調査を行う中、ホーチミンに拠点を持つ企業の買収の話が上がりましたが結局買収はしませんでした。ただ、検討の過程の中でビジネスの可能性を感じ、自社で拠点を立ち上げることにしました。
ベトナムのどこに惹かれた?
実際に視察を重ねた飯島に、ベトナムに惹かれた点について聞いてみました。
飯島:
ベトナムには、まず若い労働人口が多いです。加えてエネルギッシュな文化を感じます。行政の中心地であるハノイと比較すると、ホーチミンは自由度の高いビジネス環境を持っていて、ニードがビジネスを展開するには良さそうなエリアだと思いました。
ベトナムはここ数年で高齢化が進んでいると言われています。日本と同じような道を辿るとすれば、物が売れなくなる時代が近いうちに来るはずです。そうなった時、今のように新商品を出せば売れるということは難しく、いかに商品が選ばれるようになるかを考えなくてはならなくなります。そこで私たちがこれまで日本で取り組んできたクリエイティブやブランディング支援の経験を活かして、貢献していければと思っています。
ベトナムで法人設立するまで
vina nide設立に至っては、ベトナムでの法人設立支援を行っているVISTA / EACH VIET NAMの代表である川崎さんにご協力をいただきながら、リサーチや準備を進めました。
設立形態や手続きの選択肢としては、外資として登記するかローカル企業として登記するかをまず決めます。ローカル企業では、ベトナム人をオーナーにすることや資本金額を抑える必要がある一方で、手続きが早い、広告ビジネスに特化したライセンスを取得しやすいなどのメリットがあります。
vina nideの場合は最終的にはローカル企業として設立し、日本のニードがM&Aする形となりました。
また、税務申告の準備が設立直後から求められるため会計処理を同時に進める必要があったり、労働許可書の取得が必要だったりと、タスクがたくさんありました。
こうした事務手続きの詳細や進め方については、川崎さんが運営するブログでも詳しく紹介されています。ご興味のある方はこちらからご覧ください。
改装工事の様子
オフィスは日本人にも人気なエリア、ファンビッチャン(Phạm Viết Chánh)に作りました。工事中の様子を写真で少しだけお見せします。
そしてついに完成!
(内部のお披露目会は近々計画しますので、お楽しみに…!)
代表メッセージ
設立に当たってvina nideの代表山岸と日本のニード代表飯島にコメントをいただきました。
山岸:
私は新しいことや難しいことに挑戦することを楽しむタイプなので、今回の機会をいただけてとても嬉しいです。vina nideでは、日本で手掛けていないビジネスにも挑戦し、現地スタッフと一緒に成長していける環境を作りたいと思っています。例えば、日本の中小企業の製品や工芸品などをベトナムで販売するビジネスに取り組みたいと考えています。日本国内では需要が低くなってきているものでも、日本のプロダクトは品質が高いので世界で十分に評価される価値があります。ベトナムでの販売のためのライセンスも既に取得済みです。ベトナムの文化やカルチャーを吸収し、日本とのミックスを楽しみながら、全力でチャレンジしていきます。
飯島:
これまでの経験を活かし、日系企業やローカルの企業と共にベトナムで新しい価値を創出していければと思います。デザインが単に美しいだけでなく、機能し、選ばれるための提案を現地のあらゆるパートナーと共に実現したいです。日本とは異なる行動心理や価値観を深く理解することがベトナムで成功する鍵だと感じているので、ベトナムの文化や市場の特徴を学びながら、現地の人々と信頼関係を築いていきたいと思います。
ベトナム拠点スタッフの紹介
vina nideのチームは、代表の他にベトナム人スタッフ2名で編成しています。ベトナムのローカル企業で10年間プロジェクトマネージャーの経験を持つMỹ Quỳnh(クイン)さんと、日本語が話せるバックオフィス経験者のTran Thi Bao Linh(リン)さんです。彼女たちはそれぞれの専門分野や経験を活かしながら、vina nideの事業推進に寄与してくれます。
また、今後はまずデザイナーの採用を進める予定で、ベトナム拠点でもメンバーが長期的に働ける少数のチームを作ることを目指しています。
ベトナム進出・展開をお手伝いします
vina nideは、日本企業のベトナム進出・展開支援やベトナムローカルの企業との協業を通じて、新たな価値を創出していくことを目指しています。具体的には、制作、ブランディング、マーケティング支援、サービス設計など多岐にわたる活動を展開していきます。
私たちの目指すところは、単にかっこいいものを作るのではなく、クライアントと話し合いながら最適な解決策を提案することです。私たちの活動が日本とベトナムの架け橋となることを願っています。
ベトナムが少しでも気になっていたらぜひお話ししましょう!些細なことからでもご相談に乗ります。ぜひvina nideコーポレートサイトのページ下方、「Business Inquiry」(お問い合わせフォーム)からご連絡ください。