インド滞在中に起きた研修医レ⚪︎プ殺傷事件が胸糞悪すぎた
また女性の命と尊厳が犠牲になってしまった。
8月中旬。
インドのコルカタの病院で、何十時間にも及ぶ夜勤明け(誇張じゃなくインドの医者はガチでブラック)の研修医の女性(31)が、宿直室が用意されていないために講堂で仮眠をとっていたところ、事件が起きた。
寝込みを襲われた女性は、性的暴行を受けたのちに殺された。
私がコルカタを出て2日後。
独立記念日を目前に起きたこの事件は、インド全土に及ぶストライキやデモを巻き起こした。
日夜インドでその様子を見ていたが、「またか」と言う絶望と「ここで声を上げるのをやめてはいけない」と言うインド人の覚悟が伝わってきた。
それにしても、この事件はあまりにもむごすぎる。
夜勤を終えてくたくたになった女性が、
安全であるはずの病院内で性的暴行を受けて殺された。
病院も大学附属病院であり、街にある小さな診療所などではない。
また、病院や警察からは事件を隠蔽しようという雰囲気が感じ取れた。
亡くなった当初、彼女の遺族には警察から「自殺だった」と伝えられたそう。
そして、家族の了承なしにご遺体はすぐに火葬され、証拠がなくなってしまった。
それだけではない。
防犯カメラの映像は何者かに消され、
犯人は一人しか捕まっていないが複数人いたと女性の身体の傷から推測される。
大学長は責任をとって辞任するも、数時間後に別の大学長に就任。腐っている。
また、この病院からは絶えない黒い噂がある。
人身売買、麻薬取引など。本来安全であるべき病院とは思えないありさま。
もはや全てが気持ち悪いとしかいいようがない。
どんなにインドを旅して、優しい人に出会っても、
こんな事件が起きてしまう国を好きになれない。
インドでの医療従事者の扱いはひどいものだ。
どんなに人に尽くそうが、暴力の対象になったり
きつい労働を強いられたりする立場にある。
日本人からは想像もつかないが、インドでの医療従事者の立場はそのようなものらしい。
だからこそデモや病院のストライキが広まった。
私も当時熱が出てたので、悪化しても病院にいけないという不安があった。これがストライキだと身をもって実感した。
生活に必要な機関の人々を軽視するということはこういうことなのだ。
自分は一旅行者なので、当事者にはなりきれない。
それでも、インドの女性の安全を願うばかりである。
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