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二代目社長が目指すは「自分の経営」

「二代目社長専門・伴走コンサルタント」の砂村義雄です。

お付き合いをさせて頂いている二代目社長さんに、私はよく「自分の経営」をして欲しいとお伝えしています。「商売がどうな風になったら、社長、会社を継いでよかったな!と思えますか?」と尋ねることも多いですね。

では「自分の経営」とは何でしょうか?

自分勝手に会社を運営していく、という意味ではありません。二代目社長が「自分の会社」「自分の手で」で運営して行く、と言う意味です。もう少し説明を加えるならば、「自分の会社」という部分は社長自身の「覚悟」を、そして「自分の手で」という部分は社長自身の「創意工夫」で、という意味を込めています。「覚悟」と「創意工夫」です。

社長業は、事業の舵取りにおいて様々な意思決定を迫られます。そして大きな責任を背負っています。しかし同時に会社運営に「楽しみ」も見い出して欲しい。責任ばかり問われていては息苦しいし、なぜ自分はこんな苦労ばかり、と嘆きたくなります。一方、自分のやり方で会社経営をやってみて、その成果を自らの目で確かめていく。そしてそれを社員の皆さんと「共有」していく。こういう営みが会社経営の楽しみの一つだと、多くの二代目社長を見ていて感じるところでもあります。

強い「モチベーション」を保ちながら、自分の商売を「面白いビジネス」に変えていく。こういう主体的な視点、捉え方も非常に重要です。先代から引き継いだ事業をやらされ感ではなく「自分事」として、自ら動いていく。そういうマインドを持った経営者は、苦しい市場環境の中からでも小さな光明を見出すのが上手い。傍で見ていてよく感じます。

そのような二代目社長が先代からの事業を引き継いだ後で、いくつか果たすべき役割があるように思います。事業承継は「バトンを渡す」と表現されることがあります。つまり陸上のリレー競技になぞらえて、先代から受け取ったバトンを、次の世代へ渡していく。こうして企業は長期にわたって存続し、発展・成長を遂げて行く、ということになります。私が考える役割はこんな感じです。

1.会社を存続させる
2.社員の総力を結集する
3.イノベーションを実現する

次回以降はこれらの「役割」について、より具体的に述べて行きます。

「二代目社長専門・伴走コンサルタント」
砂村義雄

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