木を見て森を見ず
木ばっかりを意識して観察していると、
それが森の一部であると言う事は理解出来ない。
だから、俯瞰した視座から森を捉えようとする。
一般的な流れだ。
しかし、である。
あまりにも森を見ようとして
俯瞰に意識が偏ってくると、
今度は森の中の一本の木が捉えられなくなる。
この世界の本質を捉えたい、
広く高い視座で俯瞰したい、
そんな思いで森を見ようとした結果、
足元が見えなくなってしまい、
現実世界がおぼつかない。
視座を高めようとする事は尊い事だと思うが、
一本の木を蔑ろにしては意味がない。
一本の木を理解するためには森を理解する必要があり、
森を理解する為には木を理解する必要がある。
どちらを高めるかと言う話ではなく、
達観した物事の視点も必要だし、
グラウンドレベルくらいミクロに見つめる視点も必要だ。
だからこそ目の前の出来事や対象を理解し、
それを高い視座で見ようとすること。
相手を強烈に認識した上で、
同時にそこには私も相手も存在しない状態になること。
鷹の勇気と蛇の知恵を持った超人になれ。
by三宅洋平
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