無題

チームビルディングの土台はビールではない、心理的安全性ビルディング

師走で忘年会シーズンですね。ビール飲んでますか?
私は下戸100%なので、アルコール飲まずに、コツコツとnote更新がんばっています。つい先日、島津さんとお会いし、今日はZENtechの金さん、石井さんとお会いしまして、とんとん拍子に何かが起こりそうです。

心理的安全性とは

心理的安全性がバズワードになりはじめたのは、2016年ごろでしょうか。

Google のピープル アナリティクス チームは、「Project Aristotle」と名付けられたこのプロジェクトにて、「効果的なチームを可能とする条件は何か」という問いに対する答えを見つけ出し、真に重要なのは「誰がチームのメンバーであるか」よりも「チームがどのように協力しているか」であることを突き止めたことが話題の発端です。

心理的安全性とは、対人関係においてリスクある行動を取ったときの結果に対する個人の認知の仕方、つまり、「無知、無能、ネガティブ、邪魔だと思われる可能性のある行動をしても、このチームなら大丈夫だ」と信じられるかどうかを意味します。心理的安全性の高いチームのメンバーは、他のメンバーに対してリスクを取ることに不安を感じていません。自分の過ちを認めたり、質問をしたり、新しいアイデアを披露したりしても、誰も自分を馬鹿にしたり罰したりしないと信じられる余地があります。


一方、心理的安全性のキーワードだけが先行して誤解され、とにかく自己紹介しまくるとか、オフサイト合宿して飲み会するとかが、横行しているらしいです。

立教大学の中原先生のブログでも、ピシッと引き締めております。


じゃあ、どう高めるの?

心理的安全性が大事で、そこから高めることが重要なこともわかりました。

さて、どうすればいいのでしょうか?
これが、ほとんどの組織や人の悩みです。

私の仮説は、組織と人の関係には2つのシステムループがあり、マインドフルネス実践がレバレッジポイントではないか?です。

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左のループは、EI(Emotional Intelligence)ましましループ
右のループは、ES(Engine of success)ましましループ

マインドフルネス実践すると、個人のメタ認知が高まり、個人のEIが高まります。ここまではなんとなくイメージできるでしょうか。
次に、個人のEIが高まると、組織へのメタ認知が高まり、組織のEIが高まる。これはホント?となりそうですが、

実践者にアンケートをすると、

「成果には結びついていないですが所属組織への働きかけがほぼゼロだったものが、1つ2つ働きかけができていた」
「自分へのケアを大切にすることで、周囲の人、組織への働きかけの選択肢が広がっている。」
「環境変化により、従来までのチームと良い面も悪い面も「文化」の違いを感じています。これからいろいろなことを新たに作っていくという意識を持ち、チームワークを大切にして進めていく上で、俯瞰や客観視する意識はとても役にたっています。」

というコメントが何個もあり、ある程度、ループはつながるだろうなと実感できます。

組織のEIとは何か、ここはわりと強引な解釈ですが、心理的安全性であり、関係の質と言い換えることができそう。

そうすると、ダニエルキムの組織の成功循環モデルにつながり、思考の質、行動の質、結果の質が高まり、成果につながりますよという流れです。


高まったかどうか、どう計測するの?

心理的安全性を高めるために、何かしら取り組みをしたい。
そうしたら、効果測定したくなりますね。

さて、どう計測できるでしょうか?
No measurement No manegement.
計測できなければ、マネジメントできません。

この金言のとおりであり、体重計にのるだけでダイエットできるレコーディングダイエットと同じです。

この分野で、ZENtechの石井さんの右にでる方はいません。なんと尺度・指標を開発してしまい、因子分析によるデータも出てきたとのことです。アカデミックに論文も書かれ、学会発表もされています。


詳しくはログミー記事で、いろいろお話しされており、

とても共感したのは、こちらのスライド。

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これは、分かりやすい!
前野先生の幸せ4因子のように、心理的安全性も4因子にグルーピングされると、どこをどうすると伸びるか、同じものさしで、定点観測できます。

お互いに高まり合いを確認できると、さらに心理的安全性が強化され、いいチームとして、いいパフォーマンスにつながり、いい感じです。

しかし、冒頭のGoogleの「Project Aristotle」に戻ると、心理的安全性だけ高めればいいとは言っていません。効果的なチームビルディングには、5ステップがあり、ファーストステップとして位置づけられているということです。

つまり、チームビルディングの土台が、心理的安全性ビルディングです。

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タイミングよく、今週末から認定ファシリテーター講座7期はじまるようで、しれっと告知です。


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