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米国マインドフルネス・マーケットのトレンド

マインドフルネス白書2020の妄想が広がると、アメリカはどうなっているのか?も気になりまして。アメリカからメディテーションポッドを展開する、ラッセル・マインドフルネス・エンターテインメント社より、調査データをお借りして、お届けいたします。

※カバー写真はNYのMNDFLより拝借、かっこいい。


市場規模は3600万人、1200億円

2017年次のデータでは、メディテーション人口は約3600万人(人口比11%)、消費額は1200億円。11%超で成長しており、2022年次は2000億円突破を見込まれている。

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どれくらいの市場規模のイメージか。セブン&アイの調査によると、同じく2017年次で、日本のヨガ市場規模は約770万人(人口比6.4%)、2600億円。

ヨガはウェアやマット購入の初期費用、スタジオ利用料など定期費用など、ある程度の単価の高さもあるだろうが、メディテーション/マインドフルネス市場はこれからであり、人口増加傾向に単価も追いついてくるだろう。


グローバル企業の25%は企業展開

2007年、米Google社内プログラムとしてSearch Inside Youselfが開発され、その後スピンアウトし、シリコンバレーのスタートアップ企業で展開されはじめた。2010年にはTIME表紙で「MINDFUL REVOLUTION」と題され、メディテーション、マインドフルネスはcoolなエクササイズであり、ブレイン・フィットネスとして、ムーブメントとして広がってきている。

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Googleトレンドで、米国での「mindfulness」検索キーワード推移(過去10年間)をみると、徐々にではあるが、右肩あがりであり、一過性のブームでないことが伺える。

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ひとつの理由に、LinkedIn、SAP、Intel、salesforceなどグローバルカンパニーの25%では、企業内で何かしらの取り組み、機会提供があるとされている。

メディテーションルームの有無は採用ブランディングに影響あるようで、オフィス内にウォーターサーバーがあるのが当たり前のように、メディテーションルームがあるのが当たり前。逆にメディテーションルームがないと、「え?、ないんですか?」と志望者ががっかりされるとか(日本では、信じられない話)


メディテーションスタジオは2500か所

もうひとつの理由は個人利用できる、スタジオが2450か所も存在し、市場規模は659億円。企業内展開と個人利用があって、人材とお金が投資がされ、市場が成立していくものだ。


代表的なスタジオをピックアップすると、ニューヨーク(NYC)がホット。視察ツアー行くべし。

・MNDFL https://www.mndflmeditation.com/
 オサレスタジオ。15ドルから。

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・Inscape  https://inscape.life/
 月額やチケット制も

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・THE Well  https://www.the-well.com/
  高級会員制ウェルネスクラブ

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瞑想アプリ「Calm」はユニコーン化

個人利用として、スタジオよりお手軽なスマホアプリでの市場も見逃せない。

大型調達したCalmは、4000万ダウンロード、有料利用は200万ユーザを超える。Calm、headspaceトップ2社だけで売上高300億円、企業価値は1000億。創業者によると、健康やウェルネスは4兆ドル産業であり、リーディングカンパニーを目指すという。

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市場規模は確実に右肩あがりであり、日本の数年先をいっている。タイムマシン経営は通用しそうであり、企業の展開や個人利用の実態は参考になるだろう。ほかにも市場概況として、もっとほしい情報もあるだろうが、引き続き調査することにする。



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