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対岸を走る
海の向こうに見える景色は、きれいだけど遠い。きれいだから遠い。こことは違うところ。対岸。
部屋から見える海の対岸に走って行ってきました。
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墨田川にかかる築地大橋からは、再開発される築地市場跡地が見えます。マルチスタジアム、レジデンス等ができるようです。50kmウォークで目指した
朝日新聞社もあります。
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浜離宮恩賜庭園の緑が橋を渡ると近づいてきます。この緑もうちか見える対岸です。
海水を園内に引き入れた「潮入の池」が特徴の大名庭園で、潮の干満で池の趣きを変える様式が特徴で、将軍家の鷹狩場、鴨場(現宮内庁)があり江戸時代は鷹を使って鴨を捕獲してたけど、明治時代は手持ちの網になったようです。
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公園内はランニング禁止とありました。あたりまえですが。
浜離宮を出て走ります。
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トライアスロンやマラソン、合宿で何度も大島、新島に行き客船もジェット船も懐かしい。感傷にひたってしまいました。
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この倉庫群が対岸の目的でした。イルミネーションがキラキラしていて、なんだろう?と思ってました。昭和5年から昭和60年まで貨物線がここを通っていたそうで、そのときの倉庫が今も使われているようです。
あぶない刑事(ご存じかしら)で舘ひろしさんと柴田恭兵さんが走り回ってそうな昭和の雰囲気。
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だけど夜、うちから見るとこんな感じ。三角屋根が連なってのイルミネーションは華やか。
対岸から見ると令和で、走って会いにいくと昭和で親しみがある。
竹芝桟橋も日の出桟橋もうちから見ると海を颯爽と行くジェット船と優雅な客船シンフォニーも、近くにいくと見惚れてしまうほど迫力がある。
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対岸は、キラキラして見えるけど、
近くに行くと昭和レトロで懐かしかったり親しかったり。
危険な蛇もいるかもしれないけど。
人生はそんなもの。茶店の苦い抹茶と美味しい和菓子。
苦いだけじゃない。甘いだけじゃない。
なぜ私たちは年齢を重ねるのか。生活に逃げ込んでドアを閉める
ためじゃない、また出会うためだ。出会うことを選ぶためだ。選んだ場所に自分の足で歩いていくためだ。
対岸には行くことができます。
会いにいくことができます。