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ゆきこさんのお料理教室~テーマはホワイトクリスマス

noteで出会ったゆきこさんのお料理教室に参加してきました。いつもは阿佐ヶ谷のコトラボですがゆきこさんの自宅ははじめて。青山にいらした時と、今度のお宅でお茶したことはありましたが。

素敵な洋館のお宅のテーブルコーディネートはクリスマスにぴったり!

実習はありませんが目の前でゆきこさんのデモンストレーションでひとつひとつ作り仕上げていきます。

冬の白いお料理~White Christmas がテーマです。
百合根のポタージュ
大根と帆立貝柱のサラダ 柚子風味のドレッシング
リーキのマリネ
鱈のブランダード
鶏もも肉のフリカッセ
白いコーヒープリン

デモンストレーションが終わってから、シャンパンでスタート。
リーキのマリネ 

こちらは予め用意してくださってました。リーキは20分ぐらい煮ただけなのにとろりと柔らかくシャンパンとの相性抜群!リーキを茹でた残りのお汁、飲ませていただきました。これだけでも1品になります。

リーキは西洋ネギ、ポロネギ、ポワロ―等呼ばれ栄養価も高いです。ビタミンCは美肌効果。硫化アリルは血液サラサラ、疲労回復、スタミナアップ。ビタミンB6はタンパク質の構成を助けます。

百合根のポータジュ

百合根はオガクズに入って売られてますが、オガクズは長期保存のためだそうです。血圧を下げる効果のあるカリウムや、マグネシウム、リン、鉄のミネラルも含まれ漢方では不眠、イライラに効果があるそうです。

百合根は花びらのような鱗片を一枚一枚外し、洗い茶色くなっている部分は取り除きます。玉ねぎは茶色くならないように炒め、百合根を加えて3分ぐらい蒸し煮。水を加えるのですがリーキの煮汁で旨味栄養アップ。ミキサーにかけて、牛乳を加えます。

ねばりけが強く風味満点!百合根ってこんなにやさしくおいしいんだ。びっくり!

大根と帆立貝柱のサラダ 柚子風味ドレッシング ゆきこさんご主人のが金継ぎなさったお皿。
板場圭十さんという作家さんのお皿

大根の皮は厚めにむくのがいいそうです。皮の近くには繊維が縦に入っていてややスジっぽくなるようです。厚めにむいた皮はきんぴら、お味噌汁等で
使えます。

大根は水分が多いので塩をして、水気を出すことがポイントでした。帆立はほんの一瞬ぐらいの湯引きでした。

白バルサミコ酢とオリーブオイル、柚子皮を合わせたドレッシング。

大根の切り方も絶妙な太さ。5mm角4cmとあるけど、このサイズだからのぽりぽりシャキシャキ感。柚子の香りもふわっとしてて美味しい!

おまけの一品 メニューにはありませんが大根の皮の炒め煮。ポリポリ箸休め、おつまみにいい感じ。
鱈のブランダード

ブランダードって、混ぜるって意味らしいけどフランスのラングドック地方の郷土料理で、タラとじゃがいもをつぶしたものをだいたいそういうみたいです。干しタラを使うことが多いようだけどこれは生タラ。皮と骨をとって塩をして水分が出てくるまでしばらく置いておきます。じゃがいもはつぶれやすい、男爵系がいいののこと。

じゃがいもを茹でて、鱈もじゃがいもに加えて水分を切って鍋に戻しじゃがいもとタラをつぶします。つぶしすぎないでじゃがいものごろっとした感じは残します。生クリームを加えチーズをのせてグリルで焼きます。

生クリームを使っているのにくどくない。あっさりとしたタラには生クリームが合うしじゃがいもとタラって、どちらの味も残ってる。美味しい!

ブランタードって仲良し、っていう意味もあるのかな。混ぜて仲良し。

鶏もも肉のフリカッセ

フリカッセは、フランスのロワーヌ地方のメーヌ地域の家庭料理で、炒めた野菜と鶏肉を生クリームで煮込んだ、白い煮込み料理です。シチューはスープを楽しみ、こちらはメインは具材のようです。

鶏肉は一口大に切り、食品用ポリ袋に入れ、塩、胡椒、白ワインを加え空気を抜いて冷蔵庫で一晩おきます。

鶏肉の水分を切って、フライパンに鶏肉を入れ火をつけます。焦げ目がつかないように両面を焼き取り出します。マッシュルームとセロリをソテーし、鶏肉を戻し、白ワインを加えてアルコール分を飛ばし水を加え鶏肉に火が通ったら鶏肉は取り出し、生クリームを加えてソースをつくってからまた鶏肉をフライパンに戻します。

玉ねぎは糖分があり焦げやすいので、白という色縛りでセロリを使ったそうですが、食べてみるとセロリがアクセントになりいい仕事してます。鶏肉もじわっーと柔らかい。塩、胡椒、ワイン、生クリーム、これだけなのにくどくなく上品。感動的に美味しい!

おまけの1品 リーキフライ。これはわたしも作ったことがありますが、リーキは熱が入るととろりとして本当に美味しい!!
白いコーヒーミルクプリン

これも作ってくださっていました。牛乳がたくさんなのに牛乳よりコーヒーの味が強いです。コーヒーはお茶バックに入れて牛乳に浸し冷蔵庫で5時間おいておいただけ。たくさん美味しいものを食べたあとは、こんなつるりと喉ごしのいいやさしいデザートがうれしい。

クリスマスメニューで洋食なのにバタ臭くなく、生クリームも使ってあるのにくどくない。やさしく上品な味。みかけは豪華なのに味がシンプル。塩、胡椒、白ワイン、生クリームで味が決まっているのが不思議。

色とりどりもいいけど、白だけって潔くっていい。

参加した生徒さんたちもゆきこさんとのお付き合いが長く、改めて人を大切にすることがゆきこさんの仕事につながっているのだなと思いました。

リーキと百合根は北海道真苅村から。リーキは足りなくって中華料理屋さんからわけていただいたり。スイス大使館公邸でいただいてきたスイスチーズのラクレット。お皿は陶芸作家さんのもの。奈良の日本酒「みむろ杉」。

ゆきこさんが人を大切にしているからこそ、広がっているのだなと思いました。

ありがとうございました。