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【ビジネス書感想】私たちはどう学んでいるのか

nicoと申します。

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書誌情報

書名: 私たちはどう学んでいるのか

副題:創発から見る認知の変化

著者:鈴木宏昭

ページ数:224ページ

出版社:筑摩書房

発行日:2022年6月10日

ISBN: 978-4-480-68431-8

本の概要

教育現場ではこれまでのイメージから、間違った学習観が広まっている。その弊害をなくすために、認知科学の視点から「学び」の実態を科学的に明らかにする。

筑摩書房HPより

手に取った動機

結局、教えるとは、また教わるとは何なのかを、知りたいのです。
同じ研修を受けても、人によって反応は大きく異なります。
何が起こってそうなるのかがわかることを期待して、読んでみようと思いました。

目次

はじめに
第1章 能力という虚構
第2章 知識は構築される
第3章 上達する―練習による認知的変化
第4章 育つ―発達による認知的変化
第5章 ひらめく―洞察による認知的変化
第6章 教育をどう考えるか

感想

シニカルなものの見方で全体が覆われています。
学習と言わない理由を「その言葉には学校教育風の固定した、視野の低い図式が含まれてしまうからである」と書くくらい。

言葉の持つ力が存外重視されています。そういうの大好物です。

能「力」という表現から、個体の中に備わっているとみなされているとし、そこから何かを成しうるために持っている=内在されている力を指す、とします。

また、力は大きかったり小さかったり程度の差があるものともされています。
だからこそ、測定しようという考えが生まれてくるのですね。

第5章ひらめく、がおもしろかったです。
ひらめきとは、遠く離れた2つ以上のものを結びつけることだと思うのですが、そのためには自分自身が頭の中に多くのものを持っている必要があります。
その状態で無意識が試行を繰り返し、ひらめきとなって現れるとのことです。

1回読んで終わりとならない本だと感じました。
ひと通り詠み通したあと、また拾い読みをしたくなりました。

お読みいただきありがとうございました。
ではでは。

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