見出し画像

おなすき本

残るは食欲 阿川佐和子

【注意】これは完全な飯テロ エッセイです。

物欲なし。
愛欲なし(と思われる)。
アガワに残されたのは
食欲のみ!
とりあえずのビールから、
手間ひまかけた
ローストチキンまで。
おいしい日常
がここに集結。

幼い頃から
食べることが好きだった。
母手作りの
素朴な家庭料理を、
家族で囲んだ温かな食卓──。
大人になった
今は一人で作って
一人で食べて
「私は天才かっ」
と一人で叫ぶ。
季節外れのローストチキン。
深夜に食したホヤ。
カビの生えたパンだって
ちょいちょいっと削れば、
あらおいしい。
少し孤独。
けれど食欲全開、
今日も幸せ。
雑誌「クロワッサン」
の連載をまとめた
極上の食エッセイ。

目次
一丁の至福
未練ケーキ
魅惑のかけご飯
そのまんま茗荷
ギュイーン料理
評価味
一人評
情熱果物
叱られバター
ぞっこん安ワイン
カツサンド観測
オー、御御御つけ
カクテル袋
生姜ジュース
意外な仲
カブと風邪
蘇った食欲
思い出し肴
選択食卓
甘い郷愁
カチンカチンパン
フランシスの朝
野菜嫌い
韓国再発見 木の根っこ
韓国とカレー
パブロフの蕎麦
季節はずれチキン
とりあえずビール
半熟時代
スイカのすみか
孤独なホヤ
タマネギひとつ
かしわいずこ
ニースの掟
ミイラ再生運動
肉味噌妄想
殻取り男
カヌレ君の功名
続カヌレ君

これは、ヤバイ
本当にお腹が空く!
飯テロエッセー解るーーー!


『母の味、だいたい伝授』 阿川佐和子

アガワの十八番、
食をめぐるエッセイ最新作!
レシピとしては
あまり役に立たないけど、
読めば台所に
立ちたくなります。
結婚もした、
父母も看取った、
私に残ったのはいよいよ
〈あの欲望〉だけだ——。
懐かしい母の味を
再現しようと奮戦し、
動脈硬化を注意され、
好物の牡蠣に再三あたり、
でも食欲と好奇心は
相変わらずの日々
から生まれた
風味絶佳の
おいしいエッセイ集。

母の味だいたい伝授 Amazon

女王が作った滋養たっぷりのスープ 
阿川佐和子『母の味、だいたい伝授』

一編がほどよい長さで、
次にどんな料理が
出てくるのか気になるので、
かっぱえびせんのごとく、
ページを繰る手が止まらない。
 レモンライスや
ちらし寿司のように、
何度も出てくる料理がある。
阿川さんにとって
大事な記憶なのだろう。
ただ、手練れの料理人は
同じものを扱っても
読者を飽きさせることはない。
次の一文は、
自身の文章の
極意でもあるかもしれない。
「献立作りはまるで
リレーのようである。
残った惣菜や材料の
バトンを受け止めて、
変形させ、新たな料理に
生まれ変わらせる。
同時に料理と料理の
相性を考えて、
箸の動きを促進させるよう工夫する」
 コロナ禍の蟄居生活においても、
日常をよどませず、
新鮮で面白くなるように考える。
朝食の定番とされる
目玉焼きを夕食に食べ、
朝のトーストに
味噌汁を合わせるという
「朝夜交換」の
アイデアも目から鱗だった。
食べることはもっと自由でいいのだ。

ブックバン

私も何か作りたくなる
そう思わせてくれる
レビュー
普段の食事の事だもの
そんなに凝った事はしなくても
良いのかなぁ?
そうだよね。
お味噌汁にバター塗ったパン
だって、有りなんだよな。
食ツーのお父様
に育てられた阿川さん
ならではの発想で
沢山のレシピが
出てくるんだろうなぁ?
と勝手に想像して
しまいます。

『アガワ家の危ない食卓』 阿川佐和子

「まずい」それが私に
かけられた父の最期の
言葉であった――。
朝ご飯を食べながら
「今夜は何を食わせて
くれるのかね?」
と訊き、
「まずいものは食いたくない」
がモットーの父・弘之。
そんな食いしん坊で
怒りん坊の亭主と
四人の子供のために
台所に立ち続け、
齢九十をこえた母。
そして女優業にも
忙しくなった娘。
毎食が波乱含みの
食卓の情景で綴る
一家の歴史。
和田誠氏への追悼文を附す。

「死ぬまで一回たりとも
まずいものは食いたくない」
が口癖だった作家・阿川弘之
の最後の晩餐とは?

〈二〇一五年に他界した父の口癖は、
「死ぬまであと何回飯が
食えるかと思うと、
一回たりともまずいものは
食いたくない」であった。
たまたま自分の気に入らない
食事に出くわした日には、
「一回、損した。どうしてくれる!」
と本気で憤怒したものだ〉。
一方〈旨いもんを食いに行こう〉は
日常の台詞だった。
 著者が中学生のとき、
留守の母に替わり
料理本を参考に
六時間かけてつくった〈東玻肉〉
を夕食に出すと
「今日は佐和子が作ってくれたのか」
と喜んだ一口めの反応は
「よし、明日はなんか旨いもん、
食いにいこう」
で、はっきり「まずい」
と言わない気遣いをされた情けなさ、
わかります。
表現者として嘘は言えない批評精神(?)、
しかしあまり正確に
指摘してもいけない親ごころ

ブックバン

このエピソードなんかほのぼの
しました。
うちの父は、なんでも
出されてもの
食べていました。
何が好きで、何が嫌いか?
わかりませんでした。
でも、唯一主張していたのは、
熱いものがダメでした。
猫舌です!
私も、父に似たのか
猫舌。
熱いのが苦手
でも、好き嫌いは、
母に似たのか
嫌いなものは食べないし
嫌いだと言います。

『カレーライスの唄』 阿川弘之

会社倒産で職を
失った六助と千鶴子。
他人に使われるのは
もう懲り懲り。
そこで思いついたのが、
美味しいカレーライスの店。
若い二人は、開業の夢を
実現できるのやら? 
そして恋の行方は?
 邪魔する奴もいれば、
助けてくれる人もいる。
夢と希望のスパイスが
たっぷり詰まった、
極上エンタメ小説! 
食通で知られた、
文豪・阿川弘之が腕を振るった傑作!

カレーライスの唄 Amazon

この本が執筆された
昭和三十六年は
戦争が終わって十六年目、
日本は神武景気、
岩戸景気を迎えた高度経済成長に
湧いていた。
株のブームが起き、
素人投資家にも
「マネービル」
という言葉が流行していた。
でもまだまだ生活に
関わる物価は安くて
カレーライスが
「一と皿百円」、
家庭用黒電話は
全部の家にあったわけではなく、
新幹線もまだなかった時代である。
その頃の大人たちは
戦争のどん底だった頃の
苦い記憶を腹の底に沈めて、
口ぶえを吹きながら
上向きの希望で満たしていた。
その希望は
『カレーライスの唄』のなかで、
“株式”とさまざまな食べ物の
エピソードによって
軽快に描き出されている。

ブックバン

戦後間もない
時代背景のカレー食堂の話?
一杯のカレーが百円ってね。

NHK朝ドラ
「ごちそうさん」
思い出しました。

株の話まであるなんてね。
今の日本も
株の話よく聞きまね。
NISA ideco
なんかそうですよね。

戦後の時代の株って
どうだったのか
ちょっと気になります。

それにしても、
阿川さんの
お父様って食べるの大好き
なんだなぁと
そして、
娘の阿川佐和子さん
も食ツー
お父様の阿川弘之さんが
「死ぬまで一回たりとも
まずいものは食いたくない」

が伝わりました。

………………
自己紹介
noteがスキ❤️になってきた。より

#読書
#飯テロエッセー
#本
#お腹が空く本
#おなすき本
#阿川佐和子
#阿川弘之
#残るは食欲
#母の味 、だいたい伝授
#アガワ家の危ない食卓
#カレーライスの唄
#私の本棚

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?