ベトナムで手芸を教える【UVレジンとフォトブックのレッスン】
Ngoc(ゴック)さんと共通の好きなものは手芸。
ある時、彼女からハンドメイドの手芸が大好きなので、日本で売っている本や材料を買って、ベトナムで教えてくれませんか?とお願いされました。
当時日本ではUVレジンで作るアクセサリーがすごく人気だった頃。
せっかくなら、最新の手芸を教えてあげたい!
でも、私は写真の撮り方は教えることができるけど、UVレジンは教えられるだろうか...。
きちんと教えなければと本やwebで勉強して...。
たくさんの道具と材料を持ってベトナムでレッスンをやってみることに。
ベトナムで教えたことのない事を教えている私
普段、日本では広告写真を撮影するフォトグラファーとして。
それから、大学やカメラメーカーが主催する写真教室の講師として写真を教えている私。
写真に関わることなら、ある程度の知識を使って教えたことの無い事でも教える自信はあるけれど。。。
手芸はちょっと心配でした。
多少不安はありつつ...。今回教えたのはこの2つ
UVレジンで作ったキーホルダー
UVレジン・・・ジェル状の液体にUVライトを当てると固まる樹脂のこと
フォトブック
フォトブック・・・白紙の台紙に、写真を貼り、デコレーションペーパーやマスキングテープ、シールなどで飾りつけたもの。
そもそもどうしてゴックさんは私にレッスンをお願いしたというと、ベトナムには材料が無いし、手芸教室も当時は無かったから。
日本では、手芸用品店やクラフトショップがたくさんあるし、100均でも材料は揃えられるけれど、ベトナムではそうはいきません。
どこかの市場に行けば売っているかもしれないけれど、探すのは至難の業。
もし材料が見つかったとしても、外国語のhow to本しか情報がない。
(今ならyoutubeなどの動画で勉強できるけど、当時はまだ情報も少なかったの)
優子なら、材料を買って、やりかたも教えてくれるだろう。とゴックさんは思ったみたいです。(ははは…写真は教えれるけど、手芸は教えたこと無いぞ?)
ゴックさんは私に無茶振りをしたけれど、テストでいくつか作ってみると...
・けっこう楽しい!
・教えたことはないけれど、まあなんとかなるか。
・せっかくなら、楽しもう!という気持ちになりました。
ベトナムに来ると、自分がやったことが無いことでもなぜだかチャレンジしたい気持ちになることが多いです。
UVレジンのレッスン
お昼ごはんを食べて、準備をしだすと「xin chao!」と続々入ってくるベトナムの女の子たち。
ちょ…ゴックさん。集め過ぎじゃない?
UVレジンのアクセサリーが作れると聞いて、私も!私も!!と増えちゃったそう。
親子で参加する方や昔から手芸が大好きで新しい手芸を学んでみたいという方など。
想定人数の2倍も集まっちゃいました。
まずは自己紹介から
Tên tôi là Yuko Nishimura.(私の名前は西村優子です)
Tôi là người Nhật.(私は日本人です)
hôm nay cảm ơn.(今日はありがとう)
「以上!」と言ったらもう終わり?とゴックさんがビックリしてました(笑
だって、ベトナム語がまだほとんどわからないんだもの。
これでもめちゃくちゃ練習したんだもん!←開き直り
ゴックさんは、私の状況を察して追加で色々紹介してくれました。
(Cảm ơn chị Ngoc!)
挨拶もそこそこに、みんなの視線はテーブルに置いているレジンの道具や材料たち。
まずはUVレジンの作り方を説明していきました。
土台と材料を選んで、最初にレジンを少し流し固めた後、閉じ込めたいビーズやシールを何層かに重ねていきます。
完成イメージはこんな感じ。
選ぶ材料は完全おまかせ。
自分だけのレジンアクセサリーを作っていきます。
ベトナムガールは手芸教室に興味津々!
では、みなさんすきなパーツを選んで作ってみよう。Let's start!!
合図をすると早速パーツを選ぶベトナムガールたち。勢いがすごいね。
人数が多くてテーブルが別れたけれど、みんな黙々と作業しています。
シールを選んで
爪楊枝でジェルをなじませて
UV ライトで固める
子供と一緒に楽しんだり
友達とおそろいを作ったりとそれぞれが楽しんで作ってる!
ゴックさんも私にやり方を聞きながら、それを通訳して教えるのを手伝ってくれました。
私もちゃんとおしえているよ!
私はみんなの真剣な様子を撮影しつつ、教えていたので私が写っている写真はこの1枚だけ…(また自分の記録を撮るの忘れてる)
レッスン開始から1時間が経ったころ「出来た!」と嬉しそうな声が続々ときこえてきました。
最後は作品と一緒にパチリ♪
フォトブックのレッスン
UVレジンのレッスンが終わって、帰る子もいるなか、もじもじしている子が一人。
どうしたの?と聞いてみると楽しかったからフォトブックも作りたい!って。
フォトブックは写真が必要だよ?と聞くと持ってきてもらうだって。
そ、そんなに楽しんでくれていたのか!(嬉しい)
フォトブックは台紙にペーパーナプキンなどの薄い紙を専用液で貼り付けて台紙をデコレーションした後、写真を配置してさらにマスキングテープやシール、メッセージを書いて飾りつけしていきます。
完成予想はこんな感じ
これまた夢中で作るベトナムガールたち
自分の好きな紙を糊で貼っていく作業やシールでデコレーションするのがとっても楽しそう!
自分の子供の写真や、おばあちゃんと一緒に過ごした思い出など、見ているとプレゼントされる人の笑顔まで想像できちゃう!
最年少はこの子。紙を選ぶのに超真剣!
小さな手で一生懸命シールをはっていました。
糊を乾かして出来上がり!
フォトブックもめちゃくちゃ喜んでくれました!
レッスンを終えて、ゴックさんが一言。
今日はみんながずっと楽しそうでした。本当にありがとう。
優子さん、あなたはとても教えるのが上手です。これからも私たちにDIYを教えて下さい。
ベトナムにも芸術を学ぶ文化が必要です!
てへへ。そんな事言われたら本気にしちゃうよ〜。
ベトナムで取材を受ける
最初は小さく試しにやってみた手芸レッスン。
何度かやっている内に結構話題にもなり、今回のレッスンの様子がベトナムの新聞や雑誌に取り上げてられました。
しかも私が手芸の日本人講師として紹介されています。
ベトナムの新聞にこんなに顔を大きく掲載されるとは...。
こっちはベトナムの雑誌。
2ページ特集で、日本人が教えるハンドメイド教室について書かれています。
このマガジンについて
ベトナムにネイルサロンをオープンしたのは、2016年8月。
このマガジンは私がベトナムでネイルサロンを作るまでの過程や苦労話。
また軌道に乗るまでの道のりをまとめています。
フリーのフォトグラファーとして気ままにやってきた私が、1からお店を作って、スタッフを持つなんて考えた事がありませんでした。
でも、あるとき海外でチャレンジしたい病にかかってしまったのです。
それからは、新鮮で刺激の多い日々...。
全てが初めてでどれも大変な作業の連続。落ち込む事も多いけれど喜びの方が多いんです。
だって、毎日楽しいんだもの。
毎週金曜更新中!