夏の営業を終えて

すすっとした足元で目が覚めて、夏の暑さを逃がすために開けていた寝室の窓を閉めようと近づいた時、冷たい空気が外から流れ込んできました。秋を通り越して冬が近づいているようなそんな肌寒い朝、今年の夏を振り返るにはぴったりな日です。

山梨に引っ越してきて、2度目の夏を終えました。
山梨県の南部に位置する富士河口湖町は、町の市街地の標高が857ｍもあるそうです。ちなみに宿のある西湖は900ｍもあります。富士山や八ヶ岳、南アルプスの山々を有し、豊かな水源や森林を身近に感じられるこの土地は、日照時間が長く雨も少なく比較的過ごしやすいです。ただ夏は、夜明けが早く日が沈むのが遅いため、一日がとても長く感じます。

西湖周辺で過ごす夏はとても涼しく、去年引っ越してきたばかりのころは7月半ばまで長袖を着ていた記憶があります。（南国育ちの為）
そして期間も短く、地元の人によるとお盆を過ぎると少し涼しくなるとのこと。一瞬で過ぎてしまう夏だからこそ、温かい時期の富士五湖周辺の賑わいはとても活気があってとても好きです。

仕事にも慣れ、様々なお客様が訪れ帰っていく様を見てきました。昨年よりご予約数は減りましたが、一組一組とゆったり話すことのできた夏でした。
また、複数のイベントにも顔を出させてもらい、アウトドアについてやエシカルなこと様々な活動をされている方と繋いでいただき、お話を聞く機会も多くいただきました。知らないことに触れ、知識として得ることが自分の何かをすぐに変えてくれるとは限りませんが、新たな軸として私の外側に現れただけでも意味のある事だと思います。

変わらないけれども変化のある日々を送れていることに感謝し、すぐに去って行ってしまう山梨の夏を、冷たくなってきた風が揺らす風鈴の音で感じています。

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秋桜