中学3年　不意

今日は文化祭に向けて劇や合唱の練習をするのです。
今回は先に合唱の練習をするのですが友達が次の時間に劇で使う小道具を家から持参していたのです。へぇそうなんだぁと思っていたら「これから合唱の練習を始めます」と先生が集合をかけたので友達はそれを置いて体育館の木の箱階段に登って行きました。
そして合唱の練習をするのですが先生も文化祭が近づいているので熱が入ってきて厳しく指導をするのです。
そんな中ある生徒を指導したのですがその子はまぁまぁヤンチャな子でこういう合唱ではあんまり真面目に歌うことがないじゃないですか。でも結構揉め出してかなりピリッとした雰囲気になったのです。
そしたら先生が降りてこいとその生徒に言って階段から降りていって先生に近づいていったのです。うわぁどうなるんだろうとドキドキしていたら突然友達が持ってきた小道具の入っていた紙袋を思いっきり蹴ってそのまま体育館から出ていったのです。あまりにも不意打ちだったのでビックリしたのもあったのですが少しコントみたいでちょっと心の中でフフと思ってしまったのです。その生徒も怒りが頂点に来ていて何かにぶつけたかったんでしょうでも今日は体育館、机も椅子もないそんな時に目に入った紙袋、いくしかないでしょと言わんばかりの蹴りがあまりにも突然不意に来たので気の毒だったのですが少しツボに入りました。
その後休憩に入り紙袋を持ってきた友達のところに集まりみんなで「気の毒だったなぁ」と言ったのですがみんな少しほくそ笑んだ感じがあった中学3年の頃の話。