寂しかったんじゃなかったっけ?
リモートワークに切り替わって、丸一年以上が経過した。
引き続き、この仕事形態は変わる予定もなく、今年に入ってから一人暮らしを初めたこともあって、私はどうやら孤独や寂しさを感じていたらしい。
自分のことなのに「感じていたらしい」と他人事のような理由は、そういう自覚がなかったから。
どちらかと言うと、というよりも断然一人で居る方が好きで、極力、人との関わりは避けてきた。
だけど、コロナを機に人との直接の関わりが無くなる。
通勤がないので、知り合いでもない、話すわけでもないのに、人とすれ違うことすらなくなった生活は、孤独そのものだった。
そんな意識は無かったけれど、潜在意識ではこの孤独や寂しさが蓄積されていたらしく、柄にもなくマッチングアプリにも登録したりした。
これまでの自分ならばあり得ない行動だ。まあ結局一週間でやめてしまったのだけど。
その中でも連絡先を交換した方々とこれまで1ヶ月ちょっと、メッセージのやり取りをしてきたのだけど、それにしても話が弾む人は多くない。というか極端に少ない。人の話には触れず、自分の話ばかりする人が多かった。
どうにも、相手の話に興味が持てない。
「この本、読み終わりました。」という報告。
「連休終わっても仕事が忙しいです」という報告。
だからなんだと言うのだ。
この報告、別に私が相手である必要はないなと感じてしまう。
ムクムクと沸き出ていた孤独や寂しさ。
人を欲していたはずなんだけど、結局こういう人たちとだったら、わざわざ関わる必要もないという気持ちが勝ってしまい、申し訳ないが、こちらから身を引く。
メッセージを交わす以上、私にとってはお互いがお互いである意味が必要なんだと思う。
そういう報告なら、私ではなくSNSで呟いたらいいんじゃないかと思う。
そして、また一人になり、テレビでバラエティ番組を見たり、ラジオを聴いて笑う。
先日はひとりコメダに行って、久しぶりに食べたミニシロノワールの美味しさに感動して笑ってしまった。
こっちの方が断然幸せだ。
孤独だの寂しいだの言いながら、人なら誰でも良いというわけではないのだ。
人間ってわがまま。
無いものねだりでちょっと行動してみたら、元々の生活の方が私には幸せだったことが分かったので、これは進歩!
もちろん、こんなわがまま人間とも、気が合う方がいれば万々歳。
いないのならば、私は無理に人付き合いを増やしてはいけない。
これが自分の取扱説明書。
今後の自分への戒めとしての備忘録。
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