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猫のゆりかご②

猫のゆりかごという作品を読んだ感想第2弾です。

私の記事では全てそうですが継続作品とはいえ、この記事単品でも拝読いただけます。

読んで頂ければ幸いです😄

さて、ボコノン教というトンデモ宗教がこの小説にはでてきます。
この宗教の経典第一節に書かれた文。
これから語られる全ての真実は真っ赤な嘘である。なんというパンチライン。
信仰者はいったい何を信じてこの宗教を選んでるのでしょうか。
この一節の後に書かれた主人公の感想。

ボコノン教徒のわたしの警告は、こうだ。

嘘の上にでも有益な宗教は築ける。それがわからない人間には、この本はわからない。

わからなければ、それでいい。

あらゆる物事の全てに裏付けを求めるのは難しいでしょう。
神を信じない人は化学を信じると言いますが、実際証明されたという化学は更なる発展で過去証明された化学を否定します。
化学者の嘘を一般の人は見抜けないでしょう。
(そもそも当時証明した化学者も自分が嘘をついてる認識なんてないでしょうしね😅)

でも「化学者がそう言ってるからそうなんだろう」と誰もが思います。
でもそれは「神がそう言ってるからそうなるだろう」と相違があるのでしょうか。

じゃぁ全て疑ってかかればいいのか。
そうなると悩んでばかりで前進することを忘れてしまいそうです。

嘘の上にでも有益な宗教が築ける。

宗教の利点は生きる道筋を定めてくれることだと思います。
自分が信じているものがいつ覆ってもおかしくないという前提をもつ必要はあると思いますが。
せめて今自分が信じたことを疑わず、あとは経験値という真実を修正するものを形成していくことがいいかもしれません。
すると自ずと自分が信じる自分だけの宗教ができてこないでしょうか。 
それが全人類単位で考えると理解されない真実であっても。

と、べらべらと書いていますがそもそも私はこの主人公の話が真の意味で理解してるといえるのでしょうか。理解した風の誤り(嘘)かもしれませんね(笑)

この考えに共感いただけたら嬉しいです。
けど共感いただけなくてもそれでいいです。

個性が豊かさであることを私は信じたいから。

面のゆりかご

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