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ドラマ|いつも面白いものを観たいわけじゃない

最近観たドラマがあまり面白くなかった。なんというか、キャストも脚本もイマイチで、何がやりたいのか作り手も迷走しているのではと勘繰ってしまうほどだった。

でも、最後まで見たし、見た後すごく満たされた気分になった。なんなら第2話もみると思う。なんというか、ちょうど良かった。ちょうど良いドラマだった。

そう、ドラマってすべての作品が毎回毎回面白くなくても全然良いのです。「あゝ、つまらない」と思いながら見たい時もあるんです。

面白い作品は、一語一句聴き逃したくないし、画面の隅々まで観たいし、何にも邪魔されずに画面から発せられるすべてに体中の細胞を全集中させたい。それは格別な時間で、本当に尊い瞬間。だから、ものすごくエネルギーを必要とする。人生を変えるような大切な作品と出合うこともある。

でも、そういうのじゃなくて、なんとなく見たいという時がある。見ながら文句言いたいとかそういうわけでもなく、ただ「ドラマ」を見たいという欲望。マニア向けのB級というわけでもない、格別に面白いわけではないものをただただ消化したいという願望。

食事に例えると、ごちそうとか人気の定食とかエッジの効いた新メニューとかでもなくって、混雑する休日にしょうがなく入った店でただ空腹を満たすためだけに食べたそんなに言うほど美味しくないメニューに何故か胃がほっとする感じといえばいいのだろうか。いや、食事に例えるの難しいな。

そういう点では、今回のドラマは満点だった。(もちろんあくまで私の好みの話です。制作側の皆様のことを本当にリスペクトしてます。)

サブスクも地上波も続々と新作が始まっている。さて、今夜は何を観ようか。面白い作品でもそうでないものでも、新しい作品との出合いはいつも楽しい。

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