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サヨナラ そして ありがとう!



学校のカウンセラー
20年の日々の思い出は深い
この春を最後に 退職
じわじわと 
思い出される  
様々な人々との出会い 

しみじみと思う
人生の深淵さ

あらためて考える
生き続ける事の意味

私自身  
人生の困難に出会った時 いつも思う
今 与えられている
この試練の意味は何だろう
何を学ぶために
この試練があるのだろう かと


カウンセラーという仕事は
その人の今までの人生に
一緒に向き合い
   深く味わい
そして 今後を見つめる
そして 何らかの前進を共に進める 
そんな
役割を背負っていると思う

20年間
その時々
私は 精一杯
私の「今」出来る事を
やってきたと 思う

今 思えば
未熟だったなぁと思うこともあるが
・・でも とりあえずは
頑張っていた
あの時の自分には
あれしか出来なかった・・

ある保護者の事を思い出す

「子どもを叱っている時
  私は
  子どもを愛しているのか
   分からなくなります・・」

苦しさと困惑の表情で
その保護者から言われた

彼女は
母親からの身体的虐待を受けて育った
なのに
オーバードーズを繰り返すその母親の
ケアをしていた

ヤングケアラー

「今
  子育てをしていて
  普通に 躾のために
   叱ったり
    怒ったり
  出来ない・・」

常に
その時の怒りの感情に
戸惑いを感じ
自信を無くし
子どもと向き合う事に
辛さを感じる 

「私は
  優しさに包まれる愛情を知らない
  だから
  愛するという事が
 よく分からない・・」

と 
戸惑いの中で
ポツリポツリと話していた・・ 

話しを聴いている私にも
その重い感情が伝わってくる

トラウマ

ホントに オモイ・・・  

彼女の姿に

かつて出会ったの記憶の中の
お母さんお父さんたちが重なる


子どもが産まれれば
誰でも「親」になる
親になれば
母親なんだから・・・
父親なんだから・・・
と 誰でも当たり前に言われる


でも これって
そんなに簡単な話でもないのよね

学校のカウンセラーは辞めたけど
私は
そうした子育てに悩む保護者の支援を
やっぱり続けたいと
あらためて思う  

あと何年できるか分からないが 

迷える方々に寄り添い
人生が少しでも明るい方向に
向きますように


頑張ります!

サヨナラ
ほんとに
ありがとう

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