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個性あふれる選手が活躍!フェンシングクラブ

フェンシングをしているはしです。

今日は私が所属しているフェンシングクラブのお話です。
障がいに関係なくみんな一緒に練習しています。
障がいがある選手は様々です。
下肢の障害、ASD自閉症スペクトラム・ADHD発達障害があるなどなど。

共育LIBRARY りょーやんさんの記事には、発達障害のあるお子さんに対して、教師であった経験から障害の特徴、接し方について、教育関係者ではない私たちにもわかりやすく事例を通して紹介しています。

ASD・ADHDの障がいなどの特徴や接し方は、時に不安になることがありました。
共育LIBRARY りょーやんさんの記事で、選手との関わりを振り返ることができました。
できていること、改善した方が良いことを確認した報告です。
ちなみに、↓の記事には、障がいについての知りたい情報がつまっています。
図書館で、本を探すように知りたい情報にたどりつくことができます。

発達障害に関して今までに、何冊も本を読みました。
実際に発達障害のお子さんを育てている知人もいて、話を聞く機会もあります。
接し方が、難しいというのが本音でした。
個性が豊かで、似ている部分もあるのに、違っていて。


私が所属するフェンシングクラブの選手の中には、ASD自閉症スペクトラム、発達障害を持っている選手もいます。

発達障害や自閉症について理解しようと数冊の本を読み、覚えているのは、「個性を大切にする」「受け入れる」「その行動の裏には意味がある」
うーん、分かるようで分からない。

個性も受容することも、行動の意味も普段から理解しようとしている。
こんな感じでいいのかなあと思っていながら接していました。

ASDの選手
うっちー君(仮名)は、偶然クラブの練習をみて、「フェンシングしたい」と思い、自ら加入してくれました。

うっちー君は、ASD 自閉症スペクトラムです。
はじめて練習に来た日。
クラブの窓口となっている代表者から、お母さんから聞いた情報をいくつか聞きました。
とにかく会ってから、対応は考えようとしっかりと障がいの詳しい情報を聞いていませんでした。

私は、障害のラベルは特別重大ではないと思っていました。
障害によって本人が困ることをを知り、そこを補い、関係性を築いてフェンシングを楽しんでくれるといいと思っていました。
今もそこは変わらないです。
ただ、その特徴を知っていたら、うっちーくんも私も困る場面が少なかったかもと思います。

お母さんから、
混乱を起こすことがある
・長い時間は体力・集中ともに続かない 
・自分の世界がある
 と、うっちー君の特徴を教えてもらいました。

りょーやんさんの記事を振り返ると、できていることもいくつかありました。

❶構造化
❷視覚支援
❸抑制NG+肯定型
❹選択させる
❺道具の活用

りょーやんさんの記事より

理解できていなかったこと

エピソード1
いつもの体育館が使えず、急遽、他の体育館に移動になりました。
急な予定変更に、
うっちー君「僕、帰ります。」
お母さん「この子は、急な変更は無理です。今日はもうできないです」と言って、帰ってしまいました。
急な予定変更に対応が難しいことが、ASDの特徴であると知りませんでした。
「どうして帰るんだろう」と、思っていました。
長くうっちー君を見てきたお母さんは、理解できパニックなどが起きないように、また私たちに心配かけないようにと行動されていたようです。

エピソード2
他の選手の大会が近くなると、練習の雰囲気も当然変わってきます。
そうなると、うっちー君も落ち着かなくなります
落ち着かなくなると、その場所での練習が継続できなくなります。
うっちー君は自分で集中できないことに気が付いて、瞑想に入ります。
パニックになった時のルーティーンできているようです。
それでも集中が戻らないときは、帰ることもあります。

りょーやんさんの記事にある構造化、パーテーションなどで区切り、他の選手とは別という環境を作ることも、落ち着いて練習ができるのだと知りました。

エピソード3
練習をしていると、「それはしない」「今のはダメ」と、禁止・抑制の言葉が出てしまいます。
毎週、一緒に練習して分かってきたのが、ダメと言われたあと、動きがギクシャクしてしまいます。
そうなると、どんどん動きが悪くなり、うっちー君も練習したい動きができないし、私もどうやって伝えると理解してもらえるのかと悩んでしまいます。
これには、できていないことを指摘するのではなく、正しい方法を何度も伝える方が、双方にとって効果的なのではと思いました。

環境に慣れる数ヶ月は、私が練習相手になっていました。
いまでは、私以外の人とも練習します。

ASDの特徴について、みんなで共有していないので、教え方がそれぞれ違います。
うっちー君から「〇〇先生の練習は難しいことをやらされます」と、ちょっとした苦情がきます(笑)
うっちー君の混乱を引き起こす原因ではないかと思っています。
対応の統一が必要だと感じました。

練習の特徴

5分刻み練習
うっちー君の他に小学1年生の選手も一緒に練習をはじめました。
飽きさせずに練習を行うため、時間を決めて練習しました。
タイマーを使って、5分刻みで練習します。
待っている選手はタイマー係になってもらいました。
そうすると遊んでいる選手がいなくなり、練習しているかタイマー係という役割になり、みんなが練習に目をむけるようになります。

探求心
うっちー君はフェンシング用語を覚えることに夢中になりました。
新しく聞いた技をスマホに打ち込んでいきます。
打ちこんでは練習し、その技の特徴と自分ができていない部分もスマホに打ち込んでいきます。
スポーツ選手がよくする練習日記の様なものです。

集中できないと訴える
新しい技やいくつかの技を続けて行うなど、複雑な動きになると頭の中が混乱するようでした。

自分から「ちょっと、休憩します」と言って、座禅を組みます。
家族の方や関わった方から、混乱したら一度冷静になろうと教えてくださっていたのではないかと思います。

うっちー君のペース
練習では、コーチ主導の練習になることが多いですが、うっちー君の場合は、「今日は何する?」「アタック(攻撃)の練習にする?それとも、守りの練習にする?」などと、本人の気持ちを尊重するようにしていました。

できていることもありました。

目標
うっちー君の今年の目標は、大会に出ることです。
目標を叶えるためには、限られた人間だけとの関わりでは困難です。
いろんなシチュエーションを経験して、急な変更に対応できなければなりません。
可能であれば、大会となる場所に何度か見たり、実際の大会を見学して、大会の流れを見ておくといいかと思っています。

私が所属するフェンシングクラブには誇れる特徴があります。

わがクラブの特徴

1.日本最北のフェンシングクラブ
2.健常フェンシングと車いすフェンシングが一緒に練習している
3.小学生から70代、障がいの有無に関わらずに一緒に練習している

日本最北ですよ。それだけで気になりませんか。
しかも、子供も大人も一緒です。
70代の方はレジェンドです。中学生相手に試合もしています。
競技人口の少ない競技なのでコーチと選手の人数が一緒という現象も起きています(笑)

うっちー君のことは過去に記事にしています。

ここまで読んでいただきありがとうございます。


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