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普通の人間が大虐殺

この記事で、傍聴した万引き犯のおじさんを「普通の人」と書きましたが、一つ思い出しました。
イェルサレムのアイヒマン。 

スペシャリスト / 自覚なき殺戮者
(HDニューマスター版) [Blu-ray] https://amzn.asia/d/jgZUTjp

ナチス・ドイツの高官で、多くのユダヤ人を収容所送りにした罪で、第二次大戦後イェルサレムで戦争裁判にかけられました。傍聴席のユダヤ人の方達は「どんな悪人が出てくるんだろう」と固唾を飲んでいたら、出て来たのは普通の小役人だった…という。
ユダヤ人のハンナ・アーレントは「凡庸な悪」と表現しました。

社会学者ジグムント・バウマンも「近代とホロコースト」で「仕事だから」現代人は人を殺せる、と記載してた記憶があります。 
夭折した伊藤計劃氏によるSF小説・アニメ「虐殺器官」で悪役ジャン・ポールも同様のセリフをアニメで言いますが、バウマン氏のオマージュ?なのかな?と思いました。

結論からいうと、
「万引き犯が普通の人間であるように、大虐殺行為の手足になれるのは、普通の人間なのでは?」
という感想です。
ヒトラーのような人物に言及するのは、私には手に余るので辞めておきます。

記憶では、2017年にこのDVDを見て、2018年に傍聴して、2022年?にジグムント・バウマンの本と伊藤計劃のアニメを見て、2023年にこの結論に至ったわけですから、時間はかかっても行動したことで学びがあったと思いました。

以上


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