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ホラーは怖いほうがいいのか?

ホラーは怖いほうがいいのか?
オーフス大学の研究

ホラーは、一つのジャンルとして確固たる地位を築いている
映画、ドラマ、小説、漫画、アニメ、ゲーム、などなど
ホラーは色々な作品と組み合わせることができるので人気が高い

しかし、ホラーの恐怖を楽しんでもらうにはどうしたらいいのだろうか?
お化け屋敷に来たお客さんに協力してもらって、ホラーの恐怖と楽しさの関係を調べた

12歳から57歳の110人
平均年齢30歳、女性62人

協力者には、心拍数を計測する器具を装着してもらい、お化け屋敷で驚いている様子を撮影させてもらった
撮影されたシーンは三つ
①マッドサイエンティストが独り言を呟いた後、ゾンビが飛び出してくるシーン
②豚のマスクを被った大男が、ブンブン音が鳴っているチェーンソーを持って追いかけてくるシーン
③曲がり角で複数のゾンビに襲われるシーン

お化け屋敷から出た後には、どのくらい怖かったか、どのくらい楽しめたのか、アンケートを行った

結果、恐怖と楽しさには逆U字の関係があることが判明した!
お化け屋敷の恐怖が増えるにつれ、楽しさが増えていた
しかし、恐怖が一定のラインを越えると楽しさがどんどん減っていた

つまり、調度いい怖さが一番お化け屋敷を楽しめていた

お化け屋敷は怖さを体験する場所である、怖くなければ楽しめないのも当たり前である
逆に怖すぎると、楽しむ余裕がなくなる
だから、恐怖を味わいつつ、余裕もあるくらいが調度いい

ホラーにおいて、怖ければ怖いほどいい、ということはないようだ
怖すぎたら楽しめる人も少なくなる
しかし、怖くなさすぎても問題である
ホラーを楽しませるのは、かなり難しい調整が必要なようだ

ちなみに、友達や家族に連れられて来た人より、自分からお化け屋敷に来た人のほうが楽しさが大きかった
また、女性より男性のほうが楽しみが大きかった

望んでもいないのに女性をお化け屋敷に連れていくと、そのデートは失敗するだろう

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参考文献
Playing With Fear: A Field Study in Recreational Horror
https://journals.sagepub.com/doi/10.1177/0956797620972116

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