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小説をより楽しめる人の特徴

小説をより楽しめる人の特徴

他人と仲良くなるのが得意ですか? それとも苦手ですか? もしかしたら、人間関係なんてどうでもいいと思っているかもしれません。

実は、人間関係が苦手だったり、どうでもいいと思っている人ほど、小説を読むことで人生を楽しめる可能性が高いのです。

なぜなら、小説のキャラクターに感情移入することで、現実の対人関係のストレスから解放されるからです。

ヨーク大学の研究をもとに、小説をより楽しめる人の特徴を解説します。

研究者は150人の大学生に、好きなキャラクターと自分の愛着スタイルについてアンケートを行いました。

愛着スタイルとは、他人とどのような関わり方をしているか、またどのような関わり方を好むかを分類したものです。

愛着スタイルには、安定型、不安型、回避型の三つのタイプがあります。

安定型は、他人を信頼して健全なコミュニケーションが取れるタイプです。
親から愛情を受けて育つと安定型になりやすいです。安定型はメンタルも安定しており、人生で成功しやすいです。

不安型は、自分に自信がなく、常に他人からの評価を気にしているタイプです。
親に理不尽に怒られて育つと不安型になりやすいです。不安型は対人関係に気を使いすぎて疲れやすく、ちょっとしたことでも大袈裟に受け取ってしまいます。

回避型は、他人と距離を置くタイプです。他人は信頼できず、親交を深めることはありません。
回避型は自分自身を守るために一定のラインを越えさせませんし、越えません。回避型は冷たい性格だと思われます。

研究の結果、安定型よりも不安型・回避型の方がキャラクターに感情移入していることが判明しました!

不安型・回避型は現実の対人関係が苦手だったり不得意だったりします。
そのため、対人関係を気にする必要のない小説や漫画などの物語をより楽しめます。

安定型は現実の対人関係が得意で楽しいです。そのため、物語にあまり没入できないと感じることがあります。
物語よりも友達と遊んだ方が楽しめます。

・不安型・回避型の好きなキャラクターの違い

不安型は、積極的にコミュニケーションを取るキャラクターを好む傾向がありました。
主人公よりもサポーターを好きになることが多いです。不安型は自分に自信がないので、自分の代わりに行動してくれるキャラクターに憧れます。

回避型は、自立しているキャラクターを好む傾向がありました。
自分自身を投影しているようです。回避型は他人と距離を置くので、孤高のキャラクターに共感します。

あなたの好きなキャラクターは誰ですか? あなたの愛着スタイルと関係がありますか? 今まで好きになったキャラクターを書き出してみたら、共通点が見つかって面白いかもしれませんね。

自分の愛着スタイルを知ることは大切です。愛着スタイルによって、人生の楽しみ方や苦しむ原因が変わってきます。

愛着スタイルを知っていれば、自分に合った人生を選ぶことができる……ようになるかもしれません。

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