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運動すると痛みに強くなる!?慢性痛にも効く

運動すると痛みに強くなる!?慢性痛にも効く

痛みに関する興味深い話題をお届けします。

皆さんは痛みに強い人というのを見たことがありますか?
例えば、バラエティ番組で芸人さんが叩かれたり、蹴られたり、殴られたりしても、笑顔で耐えている人です。
あれは芸人さんのプロ根性でしょうか?
それとも、痛みを感じない特別な体質でしょうか?

その答えは運動にあります。

実は、運動すると痛みに強くなるのです。
芸人の場合は根性で我慢していると思いますが、それ以外の人は運動によって痛みに強くなっている可能性があります。
しかも、この痛みの耐性は一時的な痛みだけでなく、慢性痛にも効果があるというのです。

驚きましたか?
詳しく見ていきましょう。

・運動すると痛みに強くなるという研究

紹介するのは、ノルウェーのノルウェー大学などが行った研究です。
この研究では、ノルウェーの北部の都市トロムソで集められた10732人のデータを分析しました。
参加者は平均年齢55.8歳で、運動習慣や痛みの強さなどの情報が記録されていました。

コールドプレッサーテストで痛みの強さを調べました。
これは、参加者が氷水に手を入れて、何秒我慢できるかを測るテストです。
氷水の中に長く手を入れられる人は、痛みに強いということになります。

そして、このテストの結果と運動習慣の関係を調べたところ、驚くべき発見がありました。

・運動するほど痛みに強くなる

その発見とは、運動するほど痛みに強くなるということでした。

具体的には、運動していない人に比べて、

  • 軽めの運動をしている人は氷水に手を入れている時間が平均6.7秒長かった

  • 中程度の運動をしている人は平均14.1秒長かった

  • 激しい運動をしている人は平均16.3秒長かった

  • 長年激しい運動を続けている人は平均20.4秒長かった

という結果が出ました。

また、研究の途中から運動を始めた人は、運動を始めてから痛みに強くなっていました。
元から、痛みに強い人が運動をするではありません。
誰しもが運動を始めると痛みに強くなります。

・運動は慢性痛にも効果がある

さらに、運動が慢性痛にも効果があることが分かりました。

慢性痛とは、3ヶ月以上続く痛みのことで、関節痛や頭痛などの原因不明の痛みや、ケガや手術などの後遺症として残る痛みなどがあります。

このような慢性痛は、日常生活に大きな影響を与えます。
仕事や勉強に集中できない、睡眠が妨げられる、気分が落ち込む、人間関係に支障が出るなどの問題が起こります。

ですが、定期的な運動習慣を身に付ければ、慢性痛を軽減できます。
予防にもなります。

・あなたも運動を始めてみませんか?

体の節々の痛みに悩まされているのなら、運動することをオススメします。
運動は痛みだけでなく、心身の健康にもプラスになります。

ウォーキングやジョギング、サイクリングや水泳、ヨガやピラティスなど、運動にはたくさんの選択肢があります。

友人や家族と一緒に運動して、痛みに強い体になりましょう。

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