休日に仕事をするとモチベーションがなくなる

休日に仕事をするとモチベーションがなくなる
ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの教授の研究
対象者：アメリカの労働者1298人

・研究の意図
私たちの労働環境は変化しています
ですが、アメリカのフルタイム労働者の30%は休日にも仕事をしています
リモートワークが増えることで仕事とプライベートが曖昧になっています
しかし、休日に仕事できることが必ずしもいい結果を生むとは限りません

・研究の内容
アメリカの労働者1298人に平日しか働かないのか、それとも休日も働くのか調査した
同時に内発的動機付けについても調査した

内発的動機付け
自分の興味関心に従って物事を行うこと
高いパフォーマンスを発揮するのに欠かせない

外発的動機付け
自分の欲求ではなく外部からの刺激によってやる気を出すこと
お金やお菓子を与えてやる気を出すこと

・結論
休日に仕事をしている人は内発的動機付けが下がっていた
仕事への意欲がなくなっていたり、仕事をする意味を失っていた
これは収入、教育レベル、労働時間、生活満足度を調整した後でも確認された

また、休日に勉強する学生にも同じことが言えた
祝日に図書館で勉強している学生に、今日が祝日であることを思い出させると、勉強がつまらないと答えるようになった

人間には通常、時間を仕事用・勉強用や余暇用と無意識のうちに分類している
それなのに、余暇用の時間に仕事をすることで、心の中で矛盾が生じる
この矛盾がやる気を奪うようだ
他の人が遊んでいるのに、自分だけ仕事をしている、という思いがモチベーション低下の原因になる

どうしても休日に仕事をしなければならない場合は、今日は仕事の日だ、と自分に言い聞かせるしかない
もしくは外発的動機付けに頼るしかない

・感想
休日に友達の遊んでいる写真を見て、気持ちが萎えるのと同じだろう
とにかく、他の人が休んでいるのに自分だけ割りを食っているという感覚がやる気を下げるのだろう
マネージャーとして従業員を管理する側の人は、できる限り休日に仕事をさせてはいけない
長く続くと仕事への意欲を失い、退職することになる
どうしても、休日出勤が必要な場合は、お金や食べ物で釣るしかなさそうだ

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参考文献
Don’t Work on Vacation. Seriously.
https://hbr.org/2020/07/dont-work-on-vacation-seriously