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#90 誰でも読めるMTG英語 その Case を solve して


Case

今回のカードはこちら

《謎の骸骨の事件》

Murders at Karlov Manor(カルロフ邸殺人事件)』収録のカードです
サブタイプ「Case」は「事件
カードの縦半分で3つに区切られた表記は、#31でやった「Saga」にも似てますね

その辺りの読み方も含めて、訳しながら見ていきましょう


suspect

まずは一番上の効果

When this Case enters the battlefield, create a 2/1 black Skeleton creature token and suspect it. (It has menace and can't block.)

これは特殊な表記も無いので、普通の「When」から始まる誘発型能力ですね
「this Case」はそのまま「この事件」なので
「When this Case enters the battlefield」は、#1でやった一般的なETB能力
「この事件が戦場に出たとき」

「create」は#15でやったトークンを「生成する」
「a 2/1 black Skeleton creature token」なので生成するのは
「1体の2/1黒のスケルトンクリーチャートークン」

suspect it」は新しいキーワード処理なので、一旦「それを suspect する」としておきましょう
「それ」が指すのは生成した「トークン」のことですね

この誘発型能力をまとめると
「この事件が戦場に出たとき、黒の2/1スケルトンクリーチャートークン1体を生成し、それを suspect する」
となります

では、この「suspect」の内容について
注釈文によると「It has menace and can't block」
「menace」は#23でやった「威迫」なので
「それは威迫とブロック出来ないを持つ」となります

そんなキーワード処理「suspect(サスペクト)」は「容疑をかける」です

容疑をかけられた状態になると威迫とブロックできないを持つ」と認識してると、より正確かもしれません


To solve

では、次は真ん中の文章

To solve — You control no suspected Skeletons. (If unsolved, solve at the beginning of your end step.)

「You control no suspected Skeletons」は#76でやった否定の表現なので
「あなたが容疑をかけられたスケルトンをコントロールしていない」
となります

To solve」は日本語カードだと「解明条件
動詞「solve(ソルブ)」は「解明する」なので
それが「あなたが容疑をかけられたスケルトンをコントロールしていない」ことと結び付くからと考えれば、解りやすい意訳ですね

注釈文はその条件を満たしてたらどうなるのかの説明ですね
「If unsolved」なので「解明されてないならば」
「solve at the beginning of your end step」は
「あなたの終了ステップ開始時に解明する」
となります
重要なのは「at」なので誘発型能力であり、
更に「if」なので#でやった、if節ルールが適用されている点ですね

「at」や「when」はそもそも接続詞なので文の後ろに居ることもあります
まぁ、注釈文以外でそんな表現をする事はまずないと思いますが、それらが有るか無いかで効果は大きく変わりますので意識しておくと良いかもしれません


solved

最後は一番下の効果

Solved — (1)(B), Sacrifice this Case: Search your library for a card, put it into your hand, then shuffle. Activate only as a sorcery.

Solved」は日本語カードで「解明完了
この部分の効果は解明されるまでは発動しないのなので、これまた解りやすい表現ですね

「:」があるので起動型能力
「(1)(B), Sacrifice this Case:」までが起動コストで
「Sacrifice」は「生け贄に捧げる」なので
「(1)(黒), この事件を生け贄に捧げる:」

「Search」は「探す」なので
「Search your library for a card」で「あなたのライブラリーからカードを1枚探す」
「put it into your hand」で「それをあなたの手札に加える」
「then shuffle」で「そのあとシャッフルする」
「Activate only as a sorcery」は#20でやった表現そのまま「ソーサリータイミングでのみ起動できる」

まとめると
「解明完了 — (1)(黒), この事件を生け贄に捧げる: あなたのライブラリーからカードを1枚探し、それをあなたの手札に加える。その後、ライブラリーをシャッフルする。ソーサリータイミングでのみ起動できる」

となります


おまけのhomework と it were

今回のおまけ問題はこちら

《事件簿の監査人》

 こちらも『Murders at Karlov Manor』収録のカード

訳していくと「it were」という表現を疑問に思うかもしれません
(疑問に思わなかった人はこの部分は読み飛ばしても構いません)
「it」は三人称単数なので適切なbe動詞の過去形は「were」ではなく「was」なのに、何故「were」が使われてるのかと言えば、この表現が仮定法過去と呼ばれるものだからです
漢字からも分かる通り、「○○だったとしたら」の様な現実とは違う過去に対して使われるものです
覚えなくても読めるっちゃ読めますが、覚えておくと訳す際の目印が増えるので是非


それでは、このカードを出来る範囲で訳してみてください
参考になりそうな過去回は、この辺り


訳し終えたらwiki↓等で各自答え合わせをしてください


それでは、また次回

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