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#76 誰でも読めるMTG英語 あなたの頼れる companion

Elk

今回のカードはこちら

《湧き出る源、ジェガンサ》

もうすぐ発売の新セット「March of the Machine(機械兵団の進軍)」のボーナスシートである「Multiverse Legends(多元宇宙の伝説)」収録のカードです
名前の「wellspring(ウェルスプリング)」が「源泉」を意味します

サブタイプ「Elk(エルク)」の日本語訳は「大鹿
イラストから雑に「鹿」と訳さなければ大丈夫でしょう
(クリーチャータイプ「Deer(鹿)」も一応は存在するらしい)


珍しい表現が多いカードなので、気持ち丁寧に訳していきましょうか

companion

上のキーワード能力がこちら

Companion — No card in your starting deck has more than one of the same mana symbol in its mana cost.
(If this card is your chosen companion, you may put it into your hand from outside the game for (3) as a sorcery.)

キーワード能力の概要を理解する為に、まずは括弧内の注釈文を訳します
「if」から始まるのは、常在型効果の「なら」
「this card」なので「このカード」
「chosen」は「choose」の過去分詞なので「選ばれた」
今回は「your chosen companion」なので「あなたによって選ばれた companion」
「あなたが選んだ companion」とした方が分かりやすいですかね
ここまでを纏めると
「If this card is your chosen companion」は
「このカードがあなたが選んだ companion であるなら」

助動詞「may」は「してもよい」なので
「you may put it」で「あなたはそれを置いてもよい」
この「it」は「this card」の事ですね
「into your hand」で「あなたの手札に」
「手札に置く」となってしまったので、ここは「手札に加える」にしましょうか
「outside」は「外」なので「from outside the game」は「ゲーム外から」
「for (3)」は見ての通り「任意の3マナで」
「as a sorcery」は#20でもやった「ソーサリータイミングで」を意味します

ここまで全部をまとめると
「このカードがあなたが選んだ companion であるなら、あなたはそれをソーサリータイミングでゲーム外から (3) で手札に加えてもよい」
となります
このキーワード能力「companion(コンパニオン)」は「相棒」ですね

「連れ添うもの」って感じの英単語ですね
テーブルトップのプレイヤーの方は公式アプリの
「Magic: The Gathering Companion」はご存知でしょうから、馴染み深い単語でしょう

そしてこの公式アプリ、カードの検索が出来るのはご存知でしたか?
この機能は英語にしか対応してませんが、逆にそれはここで学んだ知識を活かすチャンスです
[カード]→[高度な検索]→[ルールテキスト]で、色んな表現を入れてみてください


no + 名詞

それでは、このカードの相棒に選ぶ条件を見ていきましょうか

Companion — No card in your starting deck has more than one of the same mana symbol in its mana cost.

主語は「No card in your starting deck」
「in your starting deck」は「あなたの開始時のデッキの中の」で
「No card」は一旦このまま放置して「あなたの開始時のデッキの中の no card」とします

動詞「has」は普通に「持つ」
「more than」は#14でやった「より大きい」なので
「more than one」は「1より大きい」なので「2以上」としていいでしょう

「same」の意味は「同じ」なので
「the same mana symbol」は「同じマナシンボル」
まとめて「more than one of the same mana symbol」で
「2つ以上の同じマナシンボル」となります
「in its mana cost」は「それのマナコストの中」

まとめると
「あなたの開始時のデッキの中の no card がそれのマナコストの中に2つ以上の同じマナシンボルを持つ」
となります
そして、この「No card」なんですが
No 名詞」で「名詞 が一つも~ない」と、否定文の意味になります
なので、今回の場合は
「あなたの開始時のデッキの中のカードが一つもそれのマナコストの中に2つ以上の同じマナシンボルを持たない
となります

#44でやった「cast no spells」も同じですね


generic mana cost

最後に下のマナ能力

(T): Add (W)(U)(B)(R)(G).This mana can't be spent to pay generic mana costs.

「(T): Add (W)(U)(B)(R)(G)」は、画像の通り「(T): (白)(青)(黒)(赤)(緑)を加える」

「spent」は「spend」の過去分詞なので受動態「be spent」で「消費される」
「This mana can't be spent」なので「このマナは消費されることは出来ない」
ややこしいので「このマナは使用できない」としましょうか
「to pay」なので「支払うために」
「generic」の意味は「一般的な」や「包括的な」
限られたものではなく、全体を含んでいる様な「mana costs」
つまり「generic mana costs」とは
(3)や(X)の様な、どんな色でも支払える「不特定のマナコスト」の事ですね

まとめると
「(T): (白)(青)(黒)(赤)(緑)を加える。このマナは不特定のマナコストを支払うために使用できない」
となります


おまけのhomework

今回のおまけ問題はこちら

《黎明起こし、ザーダ》

こちらも「Multiverse Legends」収録のカードです
名前の「dawn(ドーン)」が「夜明け」を意味し
「waker(ウェイカー)」が「目覚める人」の他に「目覚めさせる人」も意味します

真ん中の能力が割とややこしい文ですが
このカードを出来る範囲で訳してみてください


ヒントとしては

  • 「activated ability」は#9、「cost (2) less」は#13、「reduce」は#36を参照してください

  • 「Abilities」に「you activate」と「that aren't mana abilities」が修飾されてる

  • 「This effect can't reduce」「the mana in that cost」「to less than one mana」で区切ると訳しやすい


出来る範囲で訳し終えたらwiki↓等で各自答え合わせをしてください

それでは、また次回

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