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#44 誰でも読めるMTG英語 day でも night でも neither

今回のカード

今回のカードはこちら

《ガヴォニーの黎明護衛》

「Innistrad: Midnight Hunt」収録のアンコモンです
キーワード能力「Ward」は#26でやった「護法」ですね

それでは、その次の効果から訳していきましょう

neither と nor

If it's neither day nor night, it becomes day as Gavony Dawnguard enters the battlefield.

「if」は条件分岐の「なら」で、「it's」は普通に「it is」
そして「~neither(ニーダー)」の意味は「どちらも~でない
覚え方としては「どっちでもneither(ねぇだー)」とかでしょうか

nor」は基本的に「neither」とセットで使われる「or」の反対語みたなもの
「か」の反対なので「」となり、意味としては「and」に近い単語です

「day」は「昼」で「night」は「夜」なので
「If it's neither day nor night」で「昼でも夜でもないなら」となります
「neither」に「でない」という意味があるので「not」はありませんが否定文の様に訳します

動詞「become」は「なる」なので
「it becomes day」で「昼になる」
今回の「as」は#7でやった「に際し」なので
「as Gavony Dawnguard enters the battlefield」は
「これが戦場に出るに際し」となります

まとめると
「昼でも夜でもないなら、」
「これが戦場に出るに際し昼になる」
となります


daybound と nightbound と at least

そもそもMTGの昼と夜って何ぞや?となった方の為に
それに関するキーワード能力を持つカードを用意しました

《酒場のごろつき》

クリーチャータイプ「Werewolf(ワーウルフ)」は「狼男」です

Daybound (If a player casts no spells during their own turn, it becomes night next turn.)

動詞「cast」は「唱える」で「spell」は「呪文」ですが
「no」と付いてるので、これは否定になり
「casts no spells」は「呪文を唱えない」
「during」は#8でやった「as long as」と同じで「~の間」

動詞「own」の意味は「所有する」なので
「their own turn」で「そのプレイヤーの所有するターン」
つまり「自身のターン」となります

まとめると
「If a player casts no spells during their own turn」は
「プレイヤーが自身のターンに呪文を唱えてないなら」
「it becomes night next turn」は
「次のターンに夜になる」となります
これが概ね「昼」の定義ですね

キーワード能力「daybound」は日本語だと「日暮
夜になると裏面に変身する様な常在型能力です
「daybound」は造語で、動詞「bound」には「限る」の意味があるので
狼男のフレーバーから考えて「昼限定の姿」の様なニュアンスかと思われます

では、その裏面

《酒場のごろつき》の裏面
《酒場破り》

Nightbound (If a player casts at least two spells during their own turn, it becomes day next turn.)

nightbound」は日本語カードでは「夜明

では「夜」の説明にあたる注釈文を訳します

at least」の意味は「少なくとも
これは#14でやった「以上」と本質的に同じものです

なので
「If a player casts at least two spells during their own turn」で
「プレイヤーが自分のターンに2つ以上の呪文を唱えたなら」
「it becomes day next turn」は
「次のターンに昼になる」となります


複数の動詞の時の may

では、戻って今回のカードの最後の能力を訳します
長いですが、今まで扱った表現だけなので怖気づく必要はありません

Whenever day becomes night or night becomes day, look at the top four cards of your library. You may reveal a creature card with mana value 3 or less from among them and put it into your hand. Put the rest on the bottom of your library in any order.

まずは1文目
「Whenever」は誘発効果である事をしめす「たび」
「day becomes night or night becomes day」は
「昼が夜になるか夜が昼になる」
動詞「look」は「見る」なので
「look at the top four cards of your library」は
「あなたのライブラリーの上から4枚を見る」
となり、まとめると
「Whenever day becomes night or night becomes day, look at the top four cards of your library.」で
「昼が夜になるか夜が昼になるたび、あなたのライブラリーの上から4枚を見る」
となります

次に2文目
助動詞「may」は「してもよい」で動詞「reveal」は「公開する」なので
「you may reveal」で「公開してもよい」となりそうですが
後ろの方の「and」の直後に動詞「put」もあります
なので、この「and」の範囲に含まれるのは
reveal a creature card with mana value 3 or less from among them」

put it into your hand」
だと解り、これはセットとして扱うので
この「may」は「「reveal して put する」をしてもよい」となります
「mana value」は「マナ総量」
「3 or less」は#15でやった表現で「3以下」
「a creature card with mana value 3 or less」で
「マナ総量3以下のクリーチャーカード1枚」

「among」は「~の中で」なので
「from among them」で「それらの中から」
この「それら」とは先ほどの「the top four cards of your library」ですね
動詞「put」は通常「置く」ですが「into your hand」なので「加える」とし
「put it into your hand」は「それを手札に加える」となります
まとめると
「You may reveal a creature card with mana value 3 or less from among them and put it into your hand.」は
「「あなたはそれらの中からマナ総量3以下のクリーチャーカード1枚を公開して手札に加える」をしてもよい」
となります

それでは3文目
「the rest」は「残り」で「bottom」は「1番下」
「any order」は「好きな順番で」
この辺は#27でやった表現ですね

まとめると
「Put the rest on the bottom of your library in any order.」は
「残りを好きな順番であなたのライブラリーの1番下に置く」となります


おまけのhomework と exchange

今回のおまけ問題はこちら

《妖術による金》

Return to Ravnica」
「ラヴニカへの回帰」収録のエンチャントです

今回やった「neither」が使われてますね
見慣れない動詞「excahnge」の意味は「交換する」です

それでは、残りを訳してみてください

ヒントとしては
ここでの動詞「own」は「オーナーである」です

答えはこちら↓等で確認してください

それでは、また次回

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