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#8 誰でも読めるMTG英語 as の時には as として

はじめに

今日のカードはこちら

《ピストン拳のサイクロプス》

前回やった「as」という単語が何か所かありますね
ですが、どうにも使い方が違うようです

実は「as」やそれを含む表現は、これら以外にも色々な使い方や意味があります
困りましたね。そんなもの覚えられないし、見分けも難しい

ですが!

カードテキストにおいては、大雑把に意訳すると大体2つの意味に分けられます
その訳は「~時には」と「~として
2つくらいだったら大丈夫そうですが、本当にそうなのか実際に見ていきましょう


defender

と、その前にキーワード能力を1つ

Defender

注釈文はありませんが、なんとなく想像できますね
そうです。「防衛」です

カタカナそのままの英語は解りやすくて良いですね
能力としては「攻撃できない」ですから、注釈文があったとしたら
「This creature can't attack.」ですね

as long as と you've

では、肝心の「as」の文を、前半から見ていきましょう

As long as you've cast an instant or sorcery spell this turn

いきなり出てきた「as long as」は一旦とばして
「you've」を考えましょう

これ、なんと「you have」を省略した形なんですね
知らなきゃ解かりませんよね

『あれ?でも、この文の動詞ってその後の「cast」じゃないの?』
と、思った方。鋭い読みですが、実は違います

この「cast」は見た目には解りませんが、過去分詞なんです
現在形、過去形、過去分詞が全て同じパターンの動詞ですね
覚えなくても大丈夫ですが、そういう動詞もあると認識はしておくと良いでしょう

つまり、これは「have 過去分詞」の形
現在完了の経験の意味で「~した事がある」ですね
はい。勉強が嫌い方はそろそろ嫌になってきた頃ですね
カードを読む上では、大雑把に過去形と同じ様なものと覚えても大丈夫です

つまり「you've cast」で「唱えたことがある」
「an instant or sorcery spell」で「インスタントかソーサリー呪文」
「this turn」で「このターン」

さぁ、それでは問題
この「as long as」とは「~時には」と「~として」のどちらでしょう?

はい。「~時には」ですよね。「this turn」とか言ってますし
正確に訳すなら「~の間ずっと」です

前回も言いましたが「as」の「~時には」は誘発効果じゃないです
それさえ解っていれば、雑に訳して
「このターン、インスタントかソーサリーを唱えたときには」
となったとしても、
「このターンにインスタントかソーサリーを唱えた事がある間ずっと」
と同じ意味の効果として捉えられると思います


as tough

さて、それでは文の続きです

Piston-Fist Cyclops can attack as though it didn't have defender

「Piston-Fist Cyclops can attack」は「このクリーチャーは攻撃できる」
「it didn't have defender」は「それは防衛を持たない」
までは、すんなり訳せると思います
この「have」は複雑な表現じゃなく普通に「持つ」の意味ですし

さて、残るはその2つを繋げる「as though」だけ
「~時には」と「~として」のどちらでしょう?

そうです「~として」の方です
そもそも先ほどの「~時には」から繋がってる文ですからね
正確に訳すならば「~であるかの様に
「防衛を持たないとして攻撃できる」でも効果は正しく認識できますね


難しい表現が多いカードでしたが、訳し終わってみると意外とシンプルな効果でしたね


おまけのhomework

今回はこちら

《力線の暴君》

「as」の意味がどちらか解れば、きっと大丈夫
「any amount of」と「that much」は#5でやった表現ですしね

ヒントとしては
「unspent」が「消費されてない」
「pay」が「支払う」
後は過去の記事で扱った表現が多いです
この辺りを見ると良いでしょうか


それでは、また次回

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