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心マトリクス「魔の6月」を乗り切った工夫と実践!


「魔の6月」

小学校教員にとって、6月は特別な月です。祝日のないこの月は、授業日数が多く、児童たちの集中力や意欲が試される時期でもあります。6月が「魔の6月」と呼ばれる所以は、児童も教員も疲れがたまりやすく、学習の進行が難しいと感じる場面が多いためです。私たち教員にとっては、児童たちのやる気を維持しながら、効果的な学びを提供するための創意工夫が求められます。
先生も大変!
子どもも大変!!


⚪︎非認知能力を育む指導の重要性

6月を乗り切るために、私は特に非認知能力に焦点を当てた指導を行いました。非認知能力とは、知識や技術とは異なる、自己管理能力や他者との協調性、粘り強さ、意欲などの数値化されない領域を指します。これらの能力は、学びを深めるために不可欠なものであり、児童たちの将来にわたって重要な役割を果たします。


⚪︎粘り強さと向上心を育む

6月の授業では、児童たちが困難に直面した時こそ成長のチャンスであると捉え、粘り強さと向上心を持つよう声かけを徹底しました。具体的には、課題に取り組む過程でうまくいかない時や、集中力が切れてしまった時に「もう少し頑張ってみよう」「どうすればもっと良くなるかな?」といった励ましの言葉をかけました。このような声かけは、児童たちが自己を振り返り、問題解決に向けて努力する姿勢を育む助けになります。


⚪︎心マトリクスの活用

葛原祥太先生が提唱する「心マトリクス」を授業や生活の中に取り入れたことも、児童たちの成長を促す重要な要素となりました。心マトリクスとは、自己分析を通じて感情や思考、行動を整理し、より良い自己形成を図るためのツールです。


⚪︎心マトリクスの導入と活用

心マトリクスの基本的な使い方として、まず児童たちに自分の感情や行動を振り返る時間を設けました。例えば、毎日の終わりに「今日一番楽しかったことは何だったか」「うまくいかなかった時、どんな気持ちだったか」を記録させ、その内容をクラスで共有しました。このプロセスを通じて、児童たちは自分の感情を言語化する能力や、他者の視点を理解する力を高めていきました。


⚪︎成果と効果

心マトリクスを取り入れた結果、児童たちの自己分析能力が向上し、クラス全体の学びへの意識が高まるという成果が見られました。授業中に自ら進んで意見を発表したり、自分の学びに対して積極的にフィードバックを求める姿が増え、テストや課題に対する取り組み方にも前向きな変化が見られました。


⚪︎6月の授業実践

6月は授業のまとめやテストが多く、児童たちにとって学習量が増える時期でもあります。私たち教員は、児童一人ひとりの学びを支援するために、以下の実践を行いました。


⚪︎個別指導とフィードバック

テスト前には個別指導の時間を多く取り、児童たちが抱える疑問や不安に寄り添うようにしました。具体的には、テスト範囲を見直す時間を設けたり、過去のテストの復習を行う中で、各児童の理解度に応じたフィードバックを提供しました。これにより、児童たちは自信を持ってテストに臨むことができ、良い成果を挙げることができました。


⚪︎自主的な学びを促す

6月の授業では、自主的に学びを進める力を育むことも重視しました。例えば、グループ活動やプロジェクトベースの学習を取り入れ、児童たちが自分たちで計画を立てて取り組む機会を増やしました。これにより、児童たちは問題解決のプロセスを経験し、学びに対する主体性を養いました。


⚪︎6月の最後に行った振り返り活動

6月の最後に、「6月を頑張った自分にメッセージ」という宿題を出しました。これは、児童たちが1か月間の自分の努力や成果を振り返り、自分自身を評価するための機会です。


⚪︎振り返りの意図と効果

この宿題の目的は、児童たちが自分の成長や課題を客観的に見つめ直し、次の学びにつなげることです。メッセージを書く際に「何を頑張ったか」「どのように乗り越えたか」「次に挑戦したいことは何か」を振り返ることで、自己肯定感を高め、次の目標設定にも役立てました。


⚪︎クラス全体での共有

書かれたメッセージは、クラス全体で共有し、お互いの努力や成果を称え合いました。これにより、クラス全体の一体感が高まり、互いに励まし合いながら成長する環境が整いました。


⚪︎まとめと今後の展望

6月を乗り切るために行った様々な実践を通じて、児童たちは自己の成長を実感し、学びへの意欲を高めることができました。非認知能力を意識した指導や、心マトリクスの活用、そして振り返りの活動を通じて、児童たちは学びの主体者としての意識を持つようになりました。

今後も、児童一人ひとりが人生の主人公として成長し続けられるよう、教員としての役割を果たしていきたいと考えています。
児童たちが自らの力で困難を乗り越え、学びの喜びを感じられるような教育環境を提供し続けることを意識していくと、また仕事が楽しくなるのでは?と考えています。

ボーナス!!
夏休み!!

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