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荷物はどこまで減らせるのか

今日から1週間旅に出る。
国内旅行だけど、1週間ともなると、
ちょっとふらっとそこまで、みたいな荷造りというわけにはいかない。

以前私はキャリーケースを3つ持っていて、
行き先や日数に合わせて使い分けていた。
でもコロナ禍になった時、
今度いつ使えるかも分からない大きなキャリーケースが
3つも家の中を占領していることに次第に違和感を持ち始め、
結構傷んでいたこともあって、一気に全部処分してしまった。

また旅行ができるようになったら新たに買えばいいや。
そんな軽い気持ちで処分したのだった。

再び気軽に旅行ができるようになった。
でも、私にはキャリーケースがない。

先月の韓国旅行は3日間だったので、リュックで間に合った。
さすがに今回はリュックでは入りきらないだろうと、
キャリーケースを物色し始めたのであるが、
インフレの影響で、私が想像していた値段よりもずっと高価になっている。

持ち物を工夫すれば、リュックでなんとかなるかもしれない。
ケチな根性が顔を出し、チャレンジしてみることにした。

荷物を少なくするのにとても参考になるのが
エベレストにアタックする人の荷物の工夫である。
以前テレビで見たのだけど、登山者は1gでも荷物を減らす工夫をする。
歯ブラシの枝(え)を半分に折る工夫を施したりしていた。
そんなこと……と思うことまでとことんやり込んでいたのがとても印象的だった。
私もそれを見習って、できる限り少なく軽くできるように工夫をしてみよう。

今までの私は、汚してしまう可能性や気温の変化などを考慮し、
洋服は常に1、2枚余分に持っていた。
化粧品や日用品も、そのまま持っていくことがほとんどだった。
でも、そんなことをしていたら、
到底リュックには収まりきらなくなるだろう。

現地の天気や気温を細かくチェックし、
コーディネートが可能な最小限の洋服を選び出す。
本当はパジャマがいいのだけど、そうも言っていられない。
ホテルの浴衣で我慢しよう。
化粧品は、小さな容器に詰め替えたりラップに包んだりして
重量と大きさを可能な限り抑える。
もし、後で足りないものがあったら買えばいい。
そう自分に言い聞かせて、荷造りをした。

意外と入るものである…

なんとか入った。
このリュックは本来はタウン仕様のため、
くたっと背負うのが素敵なリュックなのに、
パンパンになってしまうのは恰好悪いが仕方ない、目を瞑ろう。

荷物を小さくするメリットはたくさんある。
①軽いから疲れない
 旅はとにかく歩く。だから荷物は少ない方が疲れにくい。
②人にぶつかりにくい
 小さく収めると、人に当たる確率が格段に減る。
③コインロッカーがなくても大丈夫
 預けるつもりだったとしても、
 コインロッカーがいっぱいの時は持ち歩かなければならない。
④飛行機の機内へ持ち込める
 もはや大きさを気にする必要はまったくない。
⑤機内の足元に置ける
 私は背が低いため、できることなら上の棚には入れたくない。

ざっと思いつくだけでもこれだけある。
本当にたくさんのメリットがある。
さらにショッピングバッグを忍ばせておけば、荷物が増えた時も安心である。

やればできるじゃん!
キャリーケースを購入する機会がまた遠のいた。

どうして荷物が多くなるのか。
それはきっと不安心と執着心があるからだ。
もしも◯◯だったらどうしよう。
持ってこなかったことを後悔したくない。
少しでも不安を和らげようとすると、荷物はどんどん重くなる。
荷物の重さは不安と執着の重さに比例するのかもしれないと、
ふと思ったのだった。


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