夜香木(ヤコウボク)

左利き。

夜香木(ヤコウボク)

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最近の記事

犬②

犬と散歩していると、だいたい同じ時間に出会う犬や猫と、何となく、顔なじみになった。 頭の中にぼんやりと、犬地図、猫地図が出来上がった。 雨上がりや寒くなったとき、あの仔たち大丈夫かな、と目で探してしまう。 大抵の猫は、私にシャーシャーするだけだが、それを見れるだけでも元気で良かった、とホッとする。 地球を牛耳っているはずのニンゲンでも、この気候や社会で生きるのは結構大変。野生ならなおさら。 私が大金持ちになったら、ヒトにも動物にも優しい空間を作ろう。 恐らく、多くの動物好

    • マルトリな親と育てにくい子

      ⑤共有できない 心のうちを吐き出す場が無くて、ここで吐き出してみようとブログを始めたが、手が止まってしまう。 思い出すと時間が止まり、しんどいな、と感じる。 子供時代の、ちょっと大変だった頃の思い出を、兄妹と共有しようとしても、ほとんど共有できない。 「あのときあんなことがあったよね」と話を振っても、 兄は「覚えていない」、と困った顔をし、口をつぐむ。 本当に忘れているのか、私が知らないもっと深い事情があるのか、よくわからない。 もしかすると、その頃の記憶を凍結するこ

      • 犬①

        かなり前の話だが。 犬と散歩をしているとき、向こうから、美しい毛並みをたなびかせ、軽快に歩くロン毛のチワワと、そのリードを持ったお洒落なご婦人が現れた。 挨拶してすれ違おうとしたが、犬が反応したので立ち止まった。 「スムースのチワワですね」とご婦人。 「はい」と私。 ご婦人「スムースは珍しいわね。おいくらくらいしたの?」 私「え?」 ご婦人「スムースって高いんでしょ、でもうちの仔は〇〇というお店で50万円だったの、血統書付きでね」 私「そうですか、お高いですね、スタイル

        • マルトリな親と育てにくい子

          ④押さえつけ 流産に関することを書いています。 苦手な方や不必要な方はスルーしてください。 前回に続き。 大きくなってから再度、その時の事を母親に謝った。 すると母親は意外な顔をした。 へ?そんな事あったっけ。 流産はしたけどね、あれは何だかスルッと出ちゃったのよ、 その時は、ああダメだったんだ、育たなかったんだ、と思った、 あなたに蹴られたとか、そういう事では無かったと思うよ、 だって蹴られたなんて覚えてないもの。 私が気にしているから嘘を言った、という訳ではなく、

          マルトリな親と育てにくい子

          ③3歳 流産に関することを書いています。 苦手な方や不必要な方はスルーしてください。 私の一番古い記憶は、3歳の時だ。 絶望と怒りと混乱で、地団太を踏み大声で泣いていた。 そうなった原因は覚えていないが、周囲にいる大人達に訴えても誰も聞いてくれず、一人煮え湯を飲まされた悔しさでダンダンと地面を踏んで暴れていたのを覚えている。 母は力づくで抑えようと、暴れている私に近づいた。 そのつもりはなかったが、膝が、母のお腹に当たってしまった。 「うっ」母はうずくまった。 父は私

          マルトリな親と育てにくい子

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          ②面影 親と絶縁して、もうすぐ2年経つ。 いまだに姿形が似ている人を見かけると、一瞬で足がすくみ、身体が硬直する。 絶縁を決めたとき、家から出ず、食べる気力が無く、風呂にも入らず、ただ家で座っていた。気が付くと涙が出ている。 時々やむを得ない用事で外に出ても、似た人を見かけただけで吐き気を催し、気が遠くなる感じがした。父が乗っている車に似た色や形の車を見ただけで涙が止まらなくなった。 今でも動悸がしたり、過去の出来事がパンっと急に思い出されて、冷静でいられなくなることが

          マルトリな親と育てにくい子

          マルトリな親と育てにくい子

          ①父の日 父の日が近づくと思い出す事がある。 父は、自分が祝ってもらうことには敏感で、子供である私を祝う事には鈍感だった。 父は、自分の誕生日、父の日、勤労感謝の日、老いてからは敬老の日も、自分に関する日が近づく1週間くらい前から、上機嫌になるのを隠せない人だった。祝ってもらうことを楽しみにしていた。祝ってもらうことが当然だと思っていた。 私はその都度、プレゼントやちょっとした料理を準備し、おめでとうやらお仕事お疲れ様だの、それなりのことをした。 しかし、私の誕生日や子

          マルトリな親と育てにくい子

          苦手である。カルマ

          悪いことは自分に返ってくる説。 前から思っていたが、当てはまらない事のほうが多くないか。 社会のしわ寄せは弱い人のところへ行く。 誰かの傲慢はどこかで誰かを泣かせている。 自分に返ってくる、て、自制するのはアリかもしれんが、 もらい事故は要らない。

          苦手である。「~でいい」

          「~でいい」、の変化形が苦手である。 「~でいい」、は、 大正解ではないけどよろし、まあよし、の意味だと思っている。 なので、とても良きものに「~でいい」、を使われると、 衝撃波?を受ける。 奢ってもらう時に「特上でいいです」とか 「一番高いのでいいです」と言う人、時々いるけど、 何だ?と思ってしまう。 言葉は時代で意味が変わるらしいから、 仕方がないかもしれんけど。 肴は炙ったイカでいい。 しみじみ飲むなら、やはり、まあよしなお品が合うと思う。

          苦手である。「~でいい」