詩 「不眠」

寝れない日、頭の中がぐらぐらする。自分の「存在」そのものの根拠が揺るがされる気がする。
気がつくと、カラスの声が聞こえてくる。それでも僕は目を開けず、眠ろうとしている。しかし眠れない。つまるところ「睡眠」とは他者なのだ。自分でコントロールできない。教育によって学習されたものではない睡眠は自己の外部に存在し続ける。台風のように、コントロールできないものこそが睡眠だ。僕は朝まで寝ることが出来ずアメフトの練習へ向かって行った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?