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再び冬の和歌山へ!ショッピングセンターマニアと行く紀伊半島【東牟婁郡・西牟婁郡・田辺編】
実は今回の旅行では、熊野三山のうち未踏だった熊野本宮大社及び熊野那智大社のうち、どちらを先に参拝しにいくかで直前まで迷っていた。
いかにGoogle先生が大まかな所要時間を計算してくれるとはいえ、現地に到着するまでに要する実際の時間はずれることが多い。
鉄道ならともかく、自動車の場合は交通状況や休憩時間を含めると計算した時間よりも長い時間がかかることが多いのだ。
また、現地における滞在時間もなかなか推測しがたく、思ったよりも長かったり、あるいは短かったりする。
こうした事情を考慮すると、もはや現地に行ってから決めたほうがいい場合もある。
その時々の時間にあわせて、臨機応変に日程を変更する。
綿密な計画を立てて旅行をするのもいいかもしれないが、こうした柔軟性がある旅も楽しい。
とりあえず宿泊先さえきっちり押さえておけば、案外何とかなる。
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当初の案としては、初日に熊野那智大社を参拝してから新宮まで戻って宿泊し、翌日に熊野本宮大社へ向かうことを考えていた。
そして、その流れで次なる目的地である田辺を目指す。
地図で言うと赤線のルートに相当し、新宮から国道168号と国道311号を使う内陸ルートだ。
ところが、初日は思っていた以上に時間がかかってしまい、熊野那智大社へ向かうよりも熊野本宮大社に参拝してから新宮まで戻って宿泊する方が都合がよくなった。
そのため、当初の計画を変更して熊野那智大社は翌日に参拝することにしたのだ。
地図でいうと青線のルートに相当し、新宮から田辺まで一貫して国道42号を使う海岸沿いのルートである。
両者のルートを比較すると、一見して紀伊半島をショートカットしているように見える内陸ルート(赤線)の方が所要時間が短いように見える。
しかし、実は海岸沿いのルート(青線)との所要時間の差は殆どない。
そのため、いずれのルートを使うべきかの検討をする際は沿線上の目的地の存否に加え、海を見たいか山を見たいかという景観や眺望といった観点等が決め手になる。
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内陸ルートはご覧のとおりの山道だが、整備状態は良好だ。
峠道というほど急ではないが、アップダウンやコーナーを程よく楽しめる快走路と言っていいだろう。
一部では熊野古道(当該区間は中辺路と呼ばれる)も並走しており、立ち寄るとすれば熊野古道関連と3箇所の道の駅が見どころと言ったところだろうか。
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海岸沿いのルート、すなわち国道42号のルートではとにかく美しい景色が多く見られる。
2桁国道ということもあって整備状態は極めて良好だ。
部分的にバイパス扱いで高速道路として整備されている区間もあり(那智勝浦新宮道路)、こうした区間は特に走りやすい。
将来的には熊野尾鷲道路(熊野大泊IC)から紀勢自動車道(すさみIC)までの全区間で高速道路の整備が進められていることを鑑みると、速達性の面でも海岸沿いのルートが優位になるだろう。
ただし、高速道路として整備されている区間は津波対策等の防災上の観点から高架道路とトンネルといった構造物が多い。
そのため、国道42号の現道を使うよりも景色の面では劣ることから、景色やドライブを楽しみたいなら、あえて高速道路を使わないという選択肢もあるだろう。
沿線の観光資源についても海岸沿いのルートの方が豊富だ。
那智勝浦町だけでも熊野那智大社や那智の滝などがあり、串本町では橋杭岩や紀伊大島、串本海中公園などが挙げられ、もはや枚挙に暇がない。
こうした景色の良さや将来的な整備の見通しがあること、そして観光資源の豊富さなどの観点からみると、個人的には海岸沿いのルートの方がオススメだ。
1月27日(二日目)
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朝が来た。
時刻は午前8時過ぎで、素泊まりにしてはゆっくりしたほうだと思う。
朝食は前日に近所のオークワで購入したおにぎりなどを軽く食べ、大浴場で入浴などしたら出発だ。
リーズナブルな価格に比して広くてきれいな客室に、温泉ではないが大浴場が整備されている点がとても良いホテルだった。
次に新宮に宿泊する機会があれば、是非またここに泊まりたいと思う。
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ホテルの駐車場は三箇所ほど分かれており、私達も少し離れた駐車場を利用した。
駐車場は新宮城跡のすぐそばで、道路を挟んで向かい側に位置していた。
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江戸時代は紀伊新宮藩水野家の藩庁として利用された新宮城だが、現在は見る影もない。
石垣と天守台が一部残存しているのみで、当時の建物は全て払い下げられてしまったようだ。
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熊野那智大社
新宮市から南進して那智勝浦新宮道路に入り、那智勝浦ICからしばらく走るとヘアピンカーブが連続する区間へ入る。
そこを抜けて更に奥の方まで進んでいくと、ようやく熊野那智大社に至る。
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上の写真は熊野那智大社の駐車場に停めたときのものだ。
写真からはピンとこないと思うが、ここは平地ではなく斜面に構造物を設けて設置された駐車場なのだ。
当然、この下には柱が存在する。
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白いミニバンがある辺りの舗装を見るとアスファルトだが、斜面に構造物を設けて作られた部分はコンクリートとなっている。
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たかが駐車場ではあるのだが、さすが斜面に無理やり作り上げた駐車場なだけあってかなり眺望は良かった。
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駐車場から那智の滝がある方向を撮影した。
那智の滝があるのは、画像中央やや右寄りのあたりだ。
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体の不自由な人のために、社務所に設けられたエレベーターから向かうことも出来るのだという。
さすが有名な神社なだけあり、設備もしっかりしている。
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拝殿や本殿へ向かうには、この階段を登ることになる。
この時点で赤く塗られた美しい社殿が目に入る。
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この日は朝から快晴で、空の青と山の緑に対して真っ赤な二の鳥居がよく映える。
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熊野那智大社は那智山の中腹にあり、熊野三山の中でも最も標高が高い場所に位置している。
そのため他の二社よりも見晴らしが良く、眺望という点では格別勝っていると思う。
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拝殿手前にあるこちらの建物は宝物館で、熊野那智大社に伝わる文化財等が展示されている有料の博物館だ。
内部の展示物は撮影禁止のため載せることはできないが、昔の天皇が自ら作刀した(一部の工程に携わった)と伝わる刀が展示されていたのが印象に残っている。
それが事実だと認定されたら国宝級の文化財になるそうだが、専門家による鑑定書が出ないのだという。
その理由は、何度か作成されている神社が所蔵する宝物の目録に途中から記載がされているらしく、なぜ古くからその記載がないのかという点で認定に至らないらしい。
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熊野三山の御祭神は別名熊野権現と呼ばれ、神社でありながら非常に仏教色が強い。
普通の神社では見られない護摩木があるのもそのためだ。
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この巨大な御神木は大きな空洞のある大樟で、この空洞に入る「胎内くぐり」というものを体験することも出来る。
ただし、護摩木か絵馬を持っていなければ通る事は出来ないので、その内部は実質的な有料エリアと言っていいだろう。
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青岸渡寺(せいがんとじ)
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熊野那智大社に隣接するお寺で、建物自体は天正18(1590)年に再建されたものだという。
現在は熊野那智大社と共に重要文化財として指定されている。
鮮やかな朱色が美しい熊野那智大社に比べて非常に地味ではあるが、よく見ると年季の入った木造建築に歴史を感じられると思う。
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熊野那智大社側の門には、特殊な字体を用いて「那智山熊野権現」と書かれている。
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本堂は入母屋造なので、側面から見ると巨大な入母屋破風が目に入る。
寺院や城郭建築でも一際目を引く部分だ。
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宝篋印塔という仏塔の一種で、なんと鎌倉時代に作られたものだという。
こちらも重要文化財だ。
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こちらの梵鐘は重要文化財ではないが、こちらも鎌倉時代のものだという。
この手の寺の鐘は自由に鳴らせたりする場所もあるが、この梵鐘については毎朝午前7時に時報として鳴らすため、つかないように注意書きがされていた。
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熊野那智大社の拝殿がある方向を撮影したら、図らずも後光がさしたような感じになって嬉しい。
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黒あめソフト
熊野那智大社や青岸渡寺から那智の滝へは少し距離があるため、一旦車を近場まで移動させてから向かうことにした。
この手の観光地あるあるだが、利用した駐車場では隣接する売店で使える割引券を貰うことができた。
せっかくなので何かめぼしいものがないか入店してみたところ、気になるソフトクリームを発見したのだ。
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これだけ見ると薄い色味のチョコソフトだが、このソフトクリームは一味違う。
なんと、那智黒で有名な黒あめ味のソフトクリームなのだ。
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御当地ソフトクリームは各所で食べてきたが、黒あめソフトはネット人気1位というのも頷ける格別の美味しさだった。
那智へ足を運んだ際は是非ご賞味あれ。
那智の滝
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道路に面して鳥居と参道があることからも分かるように、実は那智の滝は神社である。
より正確に表現するならば、那智の滝そのものを御神体としている神社であり、神社としての名は飛瀧神社となっている。
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一般的な神社は本殿に御神体があり、それを参拝するために拝殿がある。
しかし、前述のとおり飛瀧神社は那智の滝を御神体としているため、本殿も拝殿もなく、直接滝に向かって参拝することになるのだ。
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鳥居よりも少し先に向かうと、最も滝に近い場所として御滝拝所と呼ばれる場所が設けられている。
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この日は特に運が良かったのか、滝壺付近に薄っすらと虹が出来ていた。
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私たちラブライバーが虹と言って連想するのは、何と言っても虹ヶ咲だろう。
神社なら和服ダイヤちゃんが抜群に似合うのだが、虹つながりという安直な理由で気付いたときには鐘嵐珠ちゃんのアクスタを取り出して撮影していた。
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今頃思い出したが、Over The Next Rainbowという曲もあるのだしAqoursでも良かったかもしれない。
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しっぽ
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お次はお昼ということで、東牟婁郡那智勝浦町と隣接する同郡太地町まで足を伸ばした。
以前も記事で取り上げた事がある鯨料理のお店で、これまでに何度も訪れている定番のお店でもある。
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こちらがいつも注文する鯨カツ定食だ。
下味にしっかりと胡椒をきかせて鯨特有のクセを抑えているのが特徴で、とても食べやすい。
付け合わせの鯨のベーコンも独特の味がする。
なかなか鯨を食べる機会に恵まれないので、この地域を訪れた際は是非食べてみてほしい。
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暴れたりケンカしたりするからなのか知らないが、いつもロープで繋がれている。
余所者の素人意見でしかないが、もう少し広くしてやれないのだろうかと思ってしまった。
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道の駅くしもと橋杭岩
![](https://assets.st-note.com/img/1707191300912-mls3eNeKYz.jpg?width=800)
こちらも一年前の記事で取り上げた場所で、国の名勝及び天然記念物に指定されている奇岩群である橋杭岩のすぐ側に整備されている道の駅だ。
![](https://assets.st-note.com/img/1707191301232-TYxuxCObCs.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1707191419992-J904Z3o8IQ.png?width=800)
そびえ立つ岩が橋の杭(橋脚)のように見えることから、その名がついたという。
後ろに見える島が紀伊大島だ。
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道の駅の二階には展望デッキがあり、ここから橋杭岩の全体を眺めることが出来る。
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橋杭岩付近は浅瀬なので、注意して進めば徒歩で近くまで行くことは可能だ。
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前回の記事でも触れたが、近年各地の道の駅に隣接して建設されているフェアフィールドバイマリオットというホテルが道の駅くしもと橋杭岩にも隣接している。
あの高さなら津波が来ても大丈夫だろう。
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このお店は道の駅くしもと橋杭岩から国道42号を挟んで向かいにある飲食店なのだが、店名に笑ってしまった。
肉食を禁止する仏教徒の高僧・空海と名を同じくするのに、このレストランは精進料理の店ではなく肉や魚を提供する普通のレストランだったからだ。
もっとも、必ずしも店名が高僧由来のものではないのかもしれないが、仏教色が強いこの地では特にそれを感じて笑ってしまった。
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こんな風にネタにしてしまったが、店の前にあるメニューの非常に美味しそうな写真を見るとかなり美味しそうに見える。
実際にGoogleマップでの評価を見ると✰4.4と相当な高評価であり、ネタを抜きにしてでも一度食べに行ってみたいお店だ。
オークワ 串本店
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この旅は観光だけの旅ではなく、ショッピングセンターを周る旅でもある。
二日目最初のショッピングセンターは串本町にあるオークワだ。
実は昨年串本町に宿泊した際にも訪れているので、私個人としての来訪は二回目ということになる。
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今回は一応ショッピングセンターマニア向けの来訪でもあるのだが、実のところは買い物も目的だった。
買いたいものというのはもちろん酒だ。
前日から探し続けている和歌山県の黒牛という地酒がどこかに売っていないか、商業施設の訪問のついでに見て回ろうと思っていたのである。
あっ、この時点で「ついで」とかいう書き方をしてしまった…
私にとってはあくまで酒が主目的なのだ。
肝心の黒牛の有無だが、結論から言うと黒牛は取り扱っていなかったし、この結果は予想済みでもあった。
なぜなら、昨年ここに買い物目的で来た時も同じように黒牛を買い求めて買うことが出来なかったからで、その時点でこの店には黒牛が売っていないことを確認していたからである。
一年経ったら品揃えも変化があって置いてあったりしないだろうかと淡い期待をしたが、結局置いていなかったのは残念でならない。
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二階の奥には一応ゲームコーナーが設置されていたが、手前にある新幹線の乗り物の形状からしても古さは否めない。
ここに限ったことではないが、この手の地方の商業施設にあるゲームコーナーは子供向けなのに、実際はほとんど子供の姿を見かけないのが寂しい。
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クレーンゲームの景品はよく分からない人形だった。
なんだこれはと思ってツイートしたら、仲の良い若い子が少し前に流行っていたものだと教えてくれた。
意外と流行りには乗っているようだが、お世辞にも可愛いとは言えない人形を小さい子供が欲しがるのかは疑問ではある。
中高生もターゲットにしているのだろうか。
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マニアによると、なんとこの店は近年まで24時間営業だったという。
観光客向けの需要も考慮していたのかもしれないが、とてもそういうレベルの客入りはしていなかったような気がする。
近隣にはメルキュール和歌山串本リゾート&スパ(旧名ホテル&リゾーツ 和歌山串本)や大江戸温泉物語 南紀串本などの大型ホテルもあるとはいえ、深夜営業するほどの需要が見込めるとは思えない。
また、近年改装されたような雰囲気があるらしい。
オークワを出て国道42号を走行中、交差点で赤信号で停車していた時だった。
ふと建物の方に目をやると一匹の猫がおり、さらに中からもう一匹の猫が出てきたので、スマホを構えながらしばらく眺めていた。
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結局この後、白い猫はどこかへ立ち去っていった。
縄張り争いに負けてしまったのだろう。
この世はいつも弱肉強食なのだ。
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お次は道の駅すさみでペンギンを見ていた。
この道の駅はすさみ町立エビとカニの水族館と一体化しており、ペンギンについては入館しなくても駐車場から見ることが出来たのだ。
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そして、道の駅すさみにも黒牛は売っていなかった…。
道の駅くちくまの
紀勢自動車道の無料区間に設けられている道の駅だが、ご覧の通り実質的にはSAやPAと言っていい施設だ。
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この近くにはパンダを飼育しているアドベンチャーワールドがあるため、飲食店から売店に至るまであらゆる所でパンダをウリにしていた。
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さて、ここでも黒牛を探したが、やはり売っていなかった。
実はSAやPAでは酒類の販売は自主規制されている。
ここも道の駅とはいえ実質的にはPAのようなものだからか、そもそも酒類は置いていなかったような気がする。
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ダイナミックワン(Aコープ紀南 クックガーデン店)
本日最後の目的地である田辺市内に入った。
ここはショッピングセンターマニアの希望で来た街で、市内にある2箇所の商業施設を訪問することが主目的だったのだが、奇しくもこの商業施設巡りが私の主目的にもなっていたのだ。
その理由はもちろん酒である。
どこへ行ってもお目当ての酒が買えずに悔しい思いをしていた私にとっては、この商業施設巡りは絶好の機会でもあった。
むしろ、「買い物のため」という本来の用途で商業施設を求めていたのは間違いなく私の方だった。
出先で買い物がしたくなった時ほどショッピングセンターマニアが心強いことはない。
自分で付近にある商業施設を探さなくても、既に大抵の商業施設は知っていて教えてくれるのだから。
有名な観光施設でもなく、大して訪れたこともないような街の商業施設をなぜか知っているのである。
どのような趣味がいかなる場面で役に立つのか分からないから、世の中は面白い。
さて、前置きが長くなってしまったので本題に入ろう。
とにかく目当ての酒を買うために躍起になっていた私は、酒がおいてありそうな商業施設を片っ端から回ってみることにしたのだ。
当初から訪問予定だった2箇所以外にも奥まった場所でもなければ行ってみようと思い、国道42号を走っていたら、早くも酒の専門店らしきお店を見つけることが出来た。
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見つけたのは「ダイナミックワン」という酒専門店だ。
この店はA-COOPというスーパーマーケットと敷地や駐車場を共有しており、店舗と駐車スペースのいずれも広く申し分ない。
地元で言うとリカーマウンテン(リカマン)や酒のビッグのような店だったので、ここなら種類も豊富で黒牛も取り扱っているだろうという期待に胸を膨らませていたのだ。
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さあ、いざ入店しようというところでとんでもない貼り紙を目にしてしまった。
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な、なんだってー!!!
このタイミングで店舗移転に伴う売りつくしセールだと!!??
そして、危惧していたとおり店内の商品は大半が売れてしまっていた。
少しの希望をもって目当ての黒牛を探したが、やはり売っていなかったのだ。
通常営業していた時に黒牛を売っていたかどうかはわからない。
今思えば酒の専門店なのだから、ここの従業員に黒牛を売っている店を聞けばよかったのかもしれないが、既にあとの祭りだ。。
その後、一応隣接するAコープにも足を運んだが、案の定酒類の取り扱いは少なく、黒牛も取り扱っていなかった。
こうして二日目の午後から田辺市内で地酒探しを兼ねた商業施設巡りが開幕したのだった。
オークワ パビリオンシティ田辺店
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阪和自動車道の南紀田辺ICからほど近い国道42号に近接した場所にあるのが、このパビリオンシティ田辺店だ。
ABCの3つの建物とレストラン棟及び書店等に分かれており、それぞれ娯楽施設や専門店などが入居していることから非常に賑わっていた。
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マニアから提供してもらった写真には人が写っているものは少ない。
おそらく意図して写していないのだろうが、ここの賑わいを伝えるためには人が群れている写真を自らの手で撮っておけば良かったと思っている。
率直な事をいうと、今回の3日間で訪れた中で最も賑わっている商業施設だったのだ。
特筆すべきは若年層が極めて多いことである。
マック…いや、マクドやミスドなどのファストフード店に若い世代の行列ができている光景が見られた。
小学生くらいの子もいれば高校生くらいの子もいるし、小さな子供連れの若夫婦もいる。
さすがは田辺市、和歌山県下第二の都市なだけのことはある。
この2日間、ここへ来るまでに訪れたどの商業施設よりも若い世代が居て活気に溢れていた。
と言うよりも、田辺市内を除く市町にある商業施設は客数そのものが少ない上に、その殆どが中高年ばかりだった。
若い子もちらほら見かけたのは、せいぜい新宮市内のオークワくらいなものだったと思う。
ここまで若年層が店内にいるのは、人口規模もさることながら若い世代にとってはここより他に遊べるような場所が無いという理由もありそうだ。
地方都市で若者が群がって遊ぶ場所といえば、真っ先に郊外型ショッピングモールになってしまうらしい。
同じ関西といえども大阪どころか県庁所在地の和歌山市すら相当の距離がある田辺市では、自然とこういう場所に地元の若い子が集まるようになっているのだろう。
それはそうとして、結局ここでも黒牛は売っていなかった。
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ダイエー 田辺SC店・イオンフードスタイル
酒を求めて向かった次なる商業施設は、ダイエーという見慣れないスーパーだった。
名前くらいは聞いたことくらいはあるのだが、東海地方には展開していないので全く馴染みがないのだ。
そもそも店名もイオンフードスタイルとあり、イオンなのかダイエーなのかよく分からない。
看板の右下に小さい文字で「by daiei」とあるが、下に書いてある「DAISO」の方が字面も似ていて目立つので、あらかじめダイエーと聞いていても実はダイソーだったのかと思ってしまうぞ。
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位置としては国道424号と近接していて、一番のメインルートである国道42号からの距離は少し離れている。
今でこそ国道42号から遠くなってしまったが、この区間の国道424号はかつての国道42号でもあった。
現在も別の国道として指定されているので不正確な表現にはなるが、いわゆる旧国道沿いにあたるのだ。
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さて、肝心の黒牛だが、なんとここでも取り扱っていなかった。
これ以上走り回っても成果が出るようには思えなかったので、二日目の観光と商業施設巡りはここで終了することにした。
残すところはホテルと夕飯のみだ。
藤島交差点
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この日の予定全て終えて宿泊先へ向けて西牟婁郡白浜町を走っていたところ、友人があるものに気が付いた。
なんと沿道にあるバス停の名前が「藤島」で、交差点の名前が「藤島北」だったのである。
藤島北があるということは、単なる「藤島」交差点もあるに違いない。
一体何をそんなに興奮しているのか分からない人もいると思うので補足すると、簡単に言えば藤島という名字の人を連想したからだ。
藤島と言っても、もちろんジュリーではない。
私たちが連想した藤島とは、ラブライブシリーズ(蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ)に登場する「めぐちゃん」こと「藤島慈」のことに他ならない。
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何の縁もゆかりもない地名に過ぎないが、こういうしょうもないことでいちいちテンションが上がってしまうのがオタクの性というもの。
一旦ホテルでチェックインを済ませ、夕飯を食べる前に写真を撮りに行こう…いや、行かねばならないと思った私は、気がつくとめぐちゃんのアクスタを片手に交差点付近をうろついていたのだった。
あの時の私は、傍から見たらアクスタと交差点をスマホで撮影する不審者でしか無かっただろう。
さて、肝心の藤島交差点がこれだ。
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撮影を終えた頃にはすっかり陽は落ちて、薄暗くなりかけていた。
アクスタとの記念撮影を終えてライバーとしての満足感をたっぷりと感じたところで、次は食欲を満たすため車に乗り込んだのだった。
海鮮寿司とれとれ市場
今回の旅は2日間とも素泊まりプランなので、この日も昨日と同じく外食だ。
先の藤島交差点から少し東にあり、一皿100円ではないちょっとお高めの回転寿司だった。
思えば海沿いをずっと走っておきながら魚介類は一切食べていなかったので、ちょうど良いところでシーフードを食べられたと思う。
鯨は食べたが、魚ではなく哺乳類だから魚介類には含まれないという認識に間違いはないはずだ。
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南紀白浜リゾートホテル 古賀浦別邸
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今回泊まったホテルは素泊まりだったが、部屋そのものは素晴らしいものだった。
実は当初予約していた部屋よりもグレードが上がっている。
仔細は省くが、料金据え置きで和洋室の一番いい部屋に変更してくれるという申し出があったのだ。
もちろん二つ返事で快諾したところ、こんないい部屋に泊まらせてもらえて本当にラッキーだった。
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この部屋の良いところは、まっさきに目に入る大きくて見晴らしのよい窓だろう。
内海の湾内とはいえオーシャンビューであり、非常に開放感を感じられる。
完全に日が落ちた後に消灯しても、近隣の施設等の照明がライトアップのようになっていて割と外が見えるのだ。
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次はこの和室だろう。
日本人というのは、畳の上でゴロゴロする事でリラックスが出来る民族なのだ。
きっと遺伝子レベルで刻み込まれているに違いない。
寝る時は敷布団ではなく手軽にベッドを使い、それ以外は畳の上でまったり過ごす。
これこそまさに、いいとこ取りだ。
素晴らしいぞ和洋室!
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さて、夕食も済ませて晩酌のお時間だ。
黒牛を買うことが出来なかったので、前日に飲んだ赤玉スイートワインの残りをイノブタのビーフジャーキーと共にいただく。
おつまみに和歌山感が出ているので良しとしよう。
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午前中は世界遺産の熊野那智大社を参拝し、昼からは地酒を求め実益と(友人の)趣味を兼ねた商業施設を周るという、またしても濃厚な一日が終了した。
最後はきっちりラブライブ関連で締めるというライバーらしいことも出来ていたと思う。
いよいよ最後は残り一日、早めに書き上げたい。
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