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忙しくて話せないなら「魅せるテク」で会話せよ!

(読了時間:約2分)

コミュニケーションが醍醐味であるバー業態。スタッフ対ゲストの絡みの部分に価値があるこの世界で、「忙しくてゲストと話せなかった」なんて理由で醍醐味を捨てる人々へ告ぐ。「それは実力がないだけだよ」って。



・「会話」って何か知ってる?

・「会話」は「手」と「目」でも出来る!

・魅せるには手捌きを鍛えろ!



「会話」って何か知ってる?



会話。かいわ。KAIWA。



さて、会話って何ですか?



わかります?



そうです。人と人が話すことです。バカにしたわけじゃないんですよ?笑



ただですね、正解はこれだけじゃないんです



会話[かいわ、英:conversation]とは、2人もしくはそれ以上の主体が、主として言葉の発声・手話・ジェスチャーなどによる意思表示によって共通の話題をやりとりするコミュニケーションや、あるいは話をする行為全般のこと。

(↑ウィキさんより)



つまり、言葉のやりとりだけが「会話」じゃないってことです



「会話」は「手」と「目」でも出来る!



僕の店はカウンター席が8席あります。カウンターにスタッフは多くて3人、少ない時は1人のときもあります。



物理的に考えて全員とマンツーでの会話は満席時は事実上不可能です



こういった時の処方箋として「巻き込み接客」って方法がありますよね?



バーテンダーを軸とした天秤にゲストをのせる方法。3人もしくは4人で会話をするよう自分が軸となって仕掛けるんです。これ、非常に有効ではあります。



ただ、この方法には弱点があります。それはゲスト側の気質に大きく左右されるってことです



ひとりで飲みたくて来ている人もいます。僕らとだけ絡みたい人もいます。隣の人が合わなそうって話を聞いてて感じてる人もいるかもしれない。その中で繰り出すこの技は時に「空気に火傷を負わせる」こともあるんです



うまくいけば最高。失敗したら最悪。こんなリスキーな方法、しょっちゅう使えますか?僕はおっかないですね。なのでかなり空気を読んでからしか行いません



「じゃあどうしたら全員と会話できるの?」



時間に余裕が出来たとき、ま、暇だなって時ですよ、簡単に言うと笑。



そんな時、何しますか?



youtube垂れ流したりしませんか?休みだったら映画鑑賞もするかもしれませんね。ただスマホでSNSをチェックするだけの時間もありますよね?



つまり、何かを見るんですよ、人って。自分に興味があるものや面白そうってものを見る。暇なときには「目」を使うんです



この「目」、「会話」材料になりそうなのですよね?使ってみようと思いませんか?



じゃあ具体的にどうやって「目」を向けるか。



ガールズバーはキャストの子たちがセクシー衣装を着て「目」を奪ってますよね?最近だとポールダンスの店なんかもありますね。ゲストみんなクギ付けですよ。鼻の下伸ばして笑。



これはスタッフ側が「カラダ」を使って行っている「会話」です。「口」と「耳」による会話の変則系。この時間、実際に言葉を交わしていなくてもゲストは楽しんでますよね?



ここに答えがありました。僕たちは「カラダ」のどこで魅せるか。



答えは「手」です。魅せるためのツールは整っていますから、だってバーですもん



シェイカー、バースプーン、メジャーカップ、無数のボトル、グラス。つまみだったら皿、バーナー、シルバー類。



どれかを使って「手」で魅せる仕事をすればゲストはみんな「目」を使って会話に参加してくれます



ハンドメジャー(メジャーカップを使わないで分量を量る技法)だけでつくってグラスにピタッとなる量のカクテルを作るとか、沢山の材料を事細かく使用して見た目から複雑性をアピールするとか、ま、いくらでも注目される方法はあるんです




魅せるには手捌きを鍛えろ!



昔、某テレビチャンピオンで(←行っちゃったよ笑)好きだった企画があってですね、それは「手先が器用選手権」ってのがあったんですよ。知ってます?笑



手だけでめちゃくちゃ小っちゃい鶴を折ったり、米粒に絵をかいたりして点数を競う企画です。これ、めちゃくちゃ面白くて、これに似たことが僕たちはカウンターで出来ると思っています



言うなればカウンターはオープンキッチンなので、僕たちの一挙手一投足の魅せ方ひとつでゲストの興奮をデザインできます。これがキーですよね。



面白いもの、凄いと思われるもの、プロだなと感じられるもの、これを表現すればいいんです。簡単な話です。「自分、今、最高にイケてる!」って堂々と言えるパフォーマンスをすればいいんです



これだけで直接言葉のキャッチボールがなくてもゲストにとってその時間は有意義なものになるはずです。



なので、特段珍しいことをやろうと考える前に身につけておきたいスキルは「手捌き」の部分です



マジシャンは手捌きの鋭さでゲストを魅了して色々な仕掛けをして楽しませています僕たちが目指すべくはマジシャンの手捌きをモチーフにするといいのではないでしょうか?



ま、なので練習ですよ、練習。こればっかりはちょっと時間がかかりますけど、ま、やったもん勝ちですよ魅せれる人間になった時点でどこでも、誰とでも「会話」が出来るようになります。コミュニケーション能力の高い人間になれます



やらない理由、なくないですか?


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