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[採用面接]実際に話すと好青年な場合が多い件について

弊社バー部門の採用面接担当に就任が決まり、今週から正式な面接官として始動したわけですが、結論から言うと「人は見た目が9割と言われているけど、実際に話すと好青年が多い」なという意見です。←これは以前からの僕の信念の一部でもあります。


昨夜面接した21歳のフリーターの男の子。左耳にはシルバーのピアス、服装もギラギラした感じ、ファンの方には申し訳ないですが「エグザ〇ル系」感が半端なかったんです。

中にはピアスをつけてきた時点で、服装が華美だと感じた時点で不採用を決めている人もいるかと思います。僕も以前だったら不採用だったと思います。根幹には「面接だよ?その恰好はないでしょ!?」という気持ちもあるので。

しかし、「人は見た目が9割と言われているけど、実際に話すと好青年が多い」という信念を持った今、とりあえず話してみてそこから判断を下すこととしています。


この信念の背景には過去の自分の「見た目と性格」が影響しているのかなと考えています。

ヴィジュアル系信者だった僕は大学生時代、両耳に計5つ、口に2つのピアスをつけていました。髪は飽きたら色を変え、全部金髪にしたり部分的に金髪にしたり、右側の前髪だけ赤くしたりしていました。パッと見は「ちゃらい」「感じ悪い」「生意気」「餓鬼」なんて思われていたかもしれません。地下鉄に乗った時の大人たちの視線がグイグイ刺さってきましたから。←これを僕は快感として捉えていました。


でも、性格は温厚でしたしビビリでしたし人見知りでしたしチキン野郎だったんです。銀座に遊び行った時に怖そうなお兄さんが肩をぶつけてきて「おまえどこ見て歩いてんの?」って声を掛けられた時、ホントに心臓が止まりそうになったくらい。←完全にあっちからわざとぶつかってきたから尚更怖かったんですけどね。


つまり、「見た目と性格は一致しない」ということを身をもって証明してきたんです


面接の話に戻ります。

その男の子は見た目はそんな感じだったのですが、面接予定時間の15分前に到着しました。時間より早く来る、うん、良いですね、個人的には高評価です。

話してみたら笑顔もよくハキハキとした口調で会話もできます。「恰好いいと思ったのでやってみたいと思いました!」という完璧にチャラチャラな志望動機も僕には最高でした。←僕も「モテると思ったから」始めたので。シンクロ率100%。

地元が近かったこともあり話も盛り上がり、そしていつも僕が話す「この仕事で得てきたもの」や「人生観」、「夢」について早口で熱弁しました。←若い子にはとても響きます。生き方の選択肢が多い時代のせいかもしれないですね

結局僕がたくさん話して終わってしまったわけですが、しっかりと話には耳を傾けてくれましたし、そして最後に一言、こういってくれたのが最高でした。


「もっと緊張する感じかと思ってたんですけど、話しやすい方で良かったです!」と。

はい、これ、別に相手が僕に伝える必要なんてないと思うんですけど、終わり際で少し緊張の糸が解けたせいか「思わず言っちゃった!」感じだと思うんです。心で感じたことを素直に言葉に出来る、その感性は素晴らしい。なので僕はこう返しました。


「非常に気に入りました!かなり強めにプッシュしておくのでお楽しみに!」と。


書類面接だったらもしかしたら不採用だったかもしれません。でも直接会って本人の内部に触れることでしかわからないその人の良さ悪さというものは確実に存在するんです


「人は見た目が9割と言われているけど、実際に話すと好青年が多い」は事実です。








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