「相談」とは”自分の中で決まっている答えを後押しして欲しい際にする行為”
(読了時間:約2分)
バーテンダーをしているとですね、仲良くなったお客様、後輩(特に20代の方)からさまざまな「相談話」をされることがあります。
ちょっとおちゃめな話から、かなり深刻で「僕に話していいのそれ?」って内容の話まで多彩な話題に今まで触れてきたのですが、「”相談”ってものはそもそも何なのだろう・・・」って思ったんですよね、ついさっき笑。
結論から申しますと、「相談」っていうものの正体は、
「自分の中で決まっている答えを後押しして欲しい際にする行為」ってことです。
標準的な意味合いは以下に。
[相談]
物事を決めるために他の人の意見を聞いたり、話し合ったりすること。 また、その話し合い。
ま、「相談」っていう言葉から連想するイメージは、
「パソコン壊れちゃった!修理?新品買う?どっちがいいと思う?」
「彼氏が借金しててさーやばいよね?」
「どうしたらあの人と仲良くなれると思う?」
的な、「相談する側」がハテナで終わる文章を投げかけてきて、それにたいして「相談された側」がアンサーを出す構図ですよね?
この構図事自体は特に何も問題ないと思うんですけど、多くの方の「相談話」に触れてきて思ったことは、
「相談する側」は相談する前に既に答えを知っている、ないしは間違っていたとしても決めているってことです。
先ほどの例文よりひとつ拝借。
「パソコン壊れちゃった!修理?新品買う?どっちがいいと思う?」
はい、これ、自分の中で「直したい」か「買いたい」かは気持ち的に決まってると思いませんか?
その気持ち的に決まっていることの後押しをしてほしいってだけです。
きっと「買いたい」派の方はこんなフレーズを会話の中に散りばめてくることでしょう。
「もうこのパソコンも結構古いしさー」
「新しいの買いたいんだけど結構高いんだよねー」
パソコンが古い→新しいのが欲しいというサイン
結構高い→「買った方が良いよ」と背中を押してほしいというサイン
つまり、相談相手に”自分の決断を遂行するためのハンコ”を押してほしいってだけってことです。
この「相談」という行為の本質を理解した上で話を聞くことが重要で、この本質を無視して会話を進めると感謝されないどころか失望されかねません。
例えば、先ほどのパソコンの例では「買いたい」派の方について考察しましたが、もし「相談される側」の人が「絶対修理した方が良いよ!」って切り口で話したら「相談している側」の人はパッと見は温厚に振る舞っていても、内では「はっ?」とか思われてるわけですよ。
だって「相談」の本質は、「自分の中で決まっている答えを後押しして欲しい際にする行為」ってことですから。
つまり、「新品買えば?」って言ってくれよー!!ってのが本音なんです。
「相談」はする前、される前に実は答えが決まっています。このことを忘れないで相談に乗りましょう。 (その前に「相談される」人間性を身に付けていく作業がありますが笑)
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