最低で最高な自分だけの時間に飛び込んで

私はnote初心者だけど、初心者なりに思うことがある。
みんなわかりやすく具体的に、例を出したりして自分の考えなどを発信している。
私は人生経験も豊富ではないし、語れるほどの出来事だって多くはない。
だから私は曖昧で醜くて素敵で人間味のあるこの気持ちを私なりに書きたいと思う。

今この一瞬が過去に変わる。
きっとこれから昨日の私に会いに行く。
明日になれば切り捨てられる今の私を強く持つ。
こんな大人になりたくないと思いながら「こんな大人」にだんだんと近づいていく。
振り返った時、後悔が見えてもう一度戻れたら、なんて思うけれどそんなことはできなくて。
だから今からやり直すんだ。何度だって。
そう思いながら何も変わらなかった。
変わろうとする頃にはもう手遅れで、何かを失わないと得られないところまで来てしまった。
そんな自分に嫌気がさす。
それと同時に、そんな事を考える時間さえも無駄だと思ってしまうような人になった自分に気づく。
ゆっくりと、でも確実に「こんな大人」になっている。

守るものが増えるから弱くなる。
守るものがあれば強くなりたいはずなのに。
守るもののためにだんだんと弱くなっていくのが手に取るようにわかる。
だからなのか。
だから私の親はこんなに社会に飲み込まれてもみくちゃにされても何も言い返さないんだ。
私たち子供を守るために。
なりたくないと強く願った「こんな大人」は、愛する親のことだ。
だけどその親は私のせいだった。
私のせいでなっていたのだ。
守るものが多すぎて弱くなる。
弱いと守ってくれる人がいる。
その人もまた弱くなる。
そしてまた…。
こうして繰り返されたのが今の世の中だ。

私たちの意見など聞き入れてはくれない。
そんなもの初めから無かったかのように時間は動き、世の中が回ってゆく。
私たちが「こうなりたい」と願っていることは何かを失うことと同じになってしまった。
「こうなりたくない」と強い意志を持っても気付かないうちに近づいているし、「こうなりたくない」と思った対象の人は自分のせいで「こうなった」のだと気づく。

ぐるぐる回る世の中で生き残れるのは結局頑張った人じゃない。
適当になんとなく生きてきた人だ。
今日もまた私の奥底にいる私が傷ついて何も言えなくなっていく。
本当のことなどなにもなくて。
だからといって偽りだらけの世界なわけでもない。
足元がべっとりとした地面に放り投げられた私たちはどう歩けばいいのか。
くっついて離れない汚れは水で流しても染み付いてる。
夜の星の中に飛び込んで誰かがふと空を見上げた時に言う「綺麗だ」って言葉に溶け込みたい。
生温かい中でずっと抱かれていたかった。
そんなことは甘えだと言われるし許されない。
わかってる。
わかってるんだ。
だけど、それでも、私はやっぱり。


曇りでも雨でも雪でも晴れがあると信じて。
青空だけが見たくて。
それがわがままなのもわかってて。
曇天の上は必ず青空が広がってるのも知ってて。
なのに信じられなくて。
この目に映るものは絶対じゃない。
見えないところに「本当」があって。
それを見たくても見れないもどかしさがあって。
目で見えないと安心できないくらいに私はまだ子供だった。
不安で不安で仕方なくて。
そこにあるのに触れられない。
たしかに見えるのに本当はなかったりする。
私には私にしか見えないものがあって。
あの人にはあの人にしか見えないものがある。
そんな当たり前のことさえも忘れてしまって。
みんな自分の世界が普通だと信じる。
私だけが気づいてるなんて思い上がりだった。
わかった上で私も同じことを思ってた。
わかってもなお、当たり前のことを忘れてしまう。
気づくだけじゃダメなんだ。
気づいても何もしてやれないならダメなんだ。
気づくのは大変だ。
その上何かしてあげることなんてもっと大変だ。
なのに自分にすらそれが出来なくて。
もちろん人にも出来なくて。
なのに出来た気になってる。
自分に出来ないことが人に出来るって認識は、無意識と同じところにいる。

明日の私は何を思うかわからない。
もっと言えば数分後、数秒後、思いが変わるかもしれない。
そんな中でも今この瞬間の私の曖昧で醜くて素敵で人間味のある気持ちをここに書き留める。

また明日。

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