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奢る奢らないの前に、どれだけ好かれてるの?

このnote『モテたかったころの話をしようか』は、最近やっと結婚した自分が、恋愛におけるコミュニケーションで苦労した話を振り返っております。


これは言わずもがな森岡毅さんの名著『苦しかった時の話をしようか』からとっています。
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今日は、流行りの奢り奢られ論争に乗っかってみようと思います。

https://x.com/hikarin22/status/1722039959958278373

結婚相談所の方々のツイートを見ていると、我々がワクチン効果や抗がん剤の生存期間延長にかかわる因子とかを語るときと同じ語り口で婚活者の挙動を語っているように見えます。

性格や容姿は個々人の問題なので、ある程度一般化してマスとして語った方が刺さる層が増えるからです。これはSNSを媒体として情報発信するなら仕方がないと思います。
(なぜ、もう少し学術的に文献が提示されたりしないのかは不思議に思う。結婚を学問として研究している人っていないのかな)

結婚のための話はプロがすると思うので、自分は結婚を意識せずとも人付き合いを良くするというアウトカムで語ってみたいと思います。

1.どちらの方が会いたいのか

奢り奢られ論争の結論は決まっていて、好意の強い方が呼吸をするように奢るしかない。だって好きな人と時間を過ごせるんでしょう?何かをもらったら何かを返す。それは「ありがとう!今日は楽しかったよ(^o^)/」というLINEではないのです。

もう少し抽象化すると「好意が強い」は恋愛においての話で、こと男同士やビジネスの場であれば貸し借りに繋がります。

・一緒に仕事をしたい
・自分の仕事について相談したい
・相手の専門知識を提供してもらいたい
・自分のことを知ってもらいたい=人脈につなげたい

などなど、相手の時間を自分のために使っていただくわけで、時間、知識、情報、将来のチャンスをギブしてもらう側が奢ることが多いかもしれません。

もちろん、何かのお祝いだったり、ただ会ってみたいというだけでそこにギブもテイクもないこともあります。逆に言うとそれの証拠が割り勘かもしれない。ただ、なんとなくですがこの歳になるとそういう会食は少ないなと思います。

ビジネスの路線から外れて、もう少し恋愛寄りの話をしましょう。

2.恋愛の一歩目は好意を伝えること

奢る奢らない論争は紀元前から交わされている論争ですが、なぜ奢った方が良いかというと、奢ることは食事の終わりにあなたの好意を伝える最後の手段だからです。

モテる人と言うのは「相手にまず好意を伝えて、相手の反応から自分がどれくらい好かれているかを嗅ぎ取れる人」です。

この最初の「好意を伝える」ために我々はデートをしているわけですが、これが上手くできないから我々は悩むのです。モテる人はここが上手です。以下のようなことを呼吸をするようにできてしまいます。

・二人で時間を作りたいと伝える
・きっかけを見つけてプレゼントを渡したり、相手を褒める
・エスコートして「大切にしている」ことを態度で示す
・小さなことでもありがとうを伝え、あなたがしてくれたことが僕は嬉しいと答える



正直、異性とお付き合いの経験が少ない方は、上記のような行動をとる姿勢が足りないのだと思います。

まずは相手が喜んでもらえるように「好意を伝える」手段を自分なりに模索することが第一歩です。

いきなり「好きな人を作る」ではなく、まずはいいなと思う程度の人に好意を伝えてみて、その反応で「自分のことを好きそうな人」から選ぶを目指した方が良いです。

この辺で皆さん、こう考えられているのかなと思うので一回謝っておきます。すみません。たぶん自分はモテる方です。

ただ誤解してほしくなくて、「モテる」はハーレムみたいに多数の女性からひっきりなしにお誘いが来ることではないです。

こんないい思いしたことないわ!クソが!

「モテる」とは「意中の人を落とす能力が高いこと」なので、自分の好きな人を狙い、その人が好むタイプに自分を変化させる能力です。

医者でもバーテンダーでも美容師でもエステティシャンでも人を相手にする職業で指名がバンバン入るのはこの手の人です。技術がめちゃくちゃ高いとか、より突き抜けた価値のある人は俺様スタイルでも良いのかもしれませんが、多くの人にとっては難しいですね。

こと恋愛においては「あなたと付き合いたいと思っている」は言葉で伝えても仕方がなくて、愛し方をプレゼンしなければならないんです。深い関係になっていなくても、初対面で最も簡単にできることがご馳走するなのかなと思います。

3.奢ることの副次的効果

奢るという行動は無条件に「あなたのために何かをしてあげたい」という気持ちを代弁することになります。2時間のデートで好意を上手に伝える自信がなければ、奢るくらいはしておきましょう。

また、奢ったという事実は伝えやすいため、相手の周囲にもあなたの味方を作ってくれます。

友達同士で「この前のデートどうだった?」など話をしている時に、「話が退屈だった」とか「店が微妙だった」とか主観的な感想は聞く方も「そういうこともあるよね」となります。

しかし、「奢ってくれた」は客観的な事実のため「えー、じゃあ結構気に入られてるんじゃない?」と周囲が勝手に評価を上げてくれることがあります。

つまり、あなたがいないところでもあなたの味方ができるかもしれません。言わずもがな奢らなければ逆の評価になります。

恋愛関係になりたいと少しでも思う異性と出会ったら奢っておくことをお勧めします。これは男性でも女性でも変わらないでしょう。

どっちの方が稼いでるとか男女平等とか関係ないので、会いたいと思っている、将来的に長くお付き合いしていきたいと思っている方がお金くらいは大目に出そうという風に考えた方が等価交換になると思います。

その代わり奢れる額には各々限度があるため、奢れるレベルのお店を選びましょう。
「予約まで自分がするの?」ではありません。お相手に良い印象を持ってもらうのが目的の会食であれば、自分が奢るために無理のないお店を選ぶんです。

自分が相手に対する「好き」よりも、相手から自分に向けられる「好き」の方が強いと思うならば、そこまでしなくても良いかもしれません。その予測が本当に会っているかはやってみないと分からないことなので、答えは自分だけが知ることになります。

恋愛も仕事も成功するためには努力が必要です。努力とは同じことをすることではなく「自分を変える努力」なので、一つの方法がダメだったら他のことをしなければいけません。

そのためにはデート相手や仕事相手、世間や政治など、自分以外のものに苦情を述べていても仕方がありません。変えられるところから変えていきましょう。

皆様の恋愛がうまくいくことを願っております。

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