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自分を深く知る旅。ユタ州ソルトレイクシティ⑤ハワイ

ホノルル着10時。約8時間のフライト。
機内ではノートに心境をまとめる。
寝て、起きて、トイレの繰り返し。
あまりしっかり寝られなかった。

スーツケースのピックアップ。
機械トラブルでなかなかスーツケースが
出てこなかった。

ハワイへ先に来ていたセツコさん、ユキコさんと合流。11人全員が揃う。

動画を撮ってセツコさんが出迎えてくれた。
ハワイ在住のガイドさんみたい。
これが本当のセツコさんなのかも。
とても楽しそうに見えた。

テンションについていけない〝私〟がいた。
11人で旅に来ているが全員の奥深くまで知らないのだ。

グループの中で〝私〟という存在をどこに置いていいのか分からなかった。

ソルトレイクへ乗り継ぐ預け荷物の列に並ぶ。長い列。個人ツアーのガイドさんが待っていた。

グーとパーを出してグループを決めた。
5人と6人で2台の車に分かれる。

ウユニさん、きんたろうさん、キョウコさん、トモちゃんの5人のグループになった。私は助手席に座った。

ガイドさんはとてもよくしゃべる人だった。
伝えたい、話したい、好きが伝わってきた。

カウアイ島出身、18年間日本に住んでいた。徴兵でアメリカに戻ってきた。

お花の話、ハワイの歴史について話してくれた。

「外敵という動物がいない。ライオン、蛇、人間を襲う生物がいない。溶岩で出来た島。花、植物もすべて外から入ってきた」

「日本人はパワースポット、ここが美味しいと言うところに行く。パワースポットではないところがパワースポットになる」

ガイドさんおすすめのヘイアウ。
〝ケアイヴァヘイアウ〟

普段は案内しない場所だと話していた。
ガイドさんが好きな場所。

ヘイアウについて調べた。
Wikipediaによると〝古代のハワイ人が建設した聖域〟

「真ん中のところから熱が出ている。岩、石を触ってもいいけど動かしてはダメ。触りたくなる石があるかも。いろいろ行って見て」
とガイドさんが教えてくれる。

敬意を払って中に入った。
心の中で私の名前、住所、ここに来れたことを感謝した。

古代の人がずっと大切にしてきた。
守ってきた場所なのだろう。

裸足になって歩く。
足裏で土の感触を味わう。
空気、風が心地良い。
自然を身体で感じる。

正午。太陽が頭の真上にあった。
ガイドさんが言っていた真ん中の場所に光が当たる。

隣ではヨガをしているグループが見える。
芝に座るのが気持ちが良かった。

帰り際、日陰で座っているとガイドさんが話しかけてきた。

「自然が大好きなのでしょう?気に入った?そういう人は好きだ」 

ケアイヴァヘイアウ
ガイドさん
真ん中から熱が出ていると言っていた場所


ガーリックシュリンプのお店へ車で向かう。
日本人がお店をやっており、皮をむいたエビを使っていて美味しい
とガイドさんが教えてくれた。

向かう途中、スーツケースの鍵、パスポートケースがカバンに入っていないことに気がつく。焦ってカバンを何度も探すがない。

ソルトレイクに行けない?スーツケースが開かない?
焦りと不安が襲ってきた。

パスポートケースはおそらくトランクの中のリュックに入れたはず。
鍵がないのは分からない。
気が気ではない状態だった。

「どうかしましたか?探し物ですか?」ガイドさんが話しかけてきた。
「大丈夫です」と答えたが内心大丈夫ではなかった。

駐車場に着いた。
車から降りると鍵は私が座っていたシートの上にあった。
トランクを開けてもらい、リュックを確認する。
パスポートケースはリュックに入っていた。
日本を出国する前のようにふわふわと浮かれていたのだと思う。
〝グラウンディング〟が必要だったのだろう。

チキンを焼いているお店

昼食はガーリックシュリンプ2つ、ガイドさんのおすすめポキ2つ、丸焼きチキンを5人でシェアして食べた。

1人では食べきれない量だがシェアして食べる事ができて良かった。

食事が終わり、皆それぞれ買い物を楽しんでいた。
私はコーヒーショップでアイスラテを買った。

パタゴニアのお店の前にあった大きな〝木〟を眺めていた。
吹いてくる風がとても気持ちが良かった。  

パタゴニアにあった木

大谷翔平の訪れたパワースポット
〝ポハクラナイ〟
大きな2枚の岩。
右手を入れて右回り1周回る。
左手を入れて左回りにもう1周を回った。
一部手を入れるとビリビリくる部分があった。

ポハクラナイ

モヤモヤさまぁ~ずが訪れた石鹼屋に案内される。ラベンダーオイル入りのスクラブを体験。家族へのお土産を買った。

ショッピングをしていると何だか居心地が悪くなる。〝私〟の居場所がない感じがする。

本当は仲良くしたい。
入りたいのに入れない。
昔から独りになりたがる傾向がある。

ただ素直に〝仲間に入れて〟とみんなの輪に入ればいいだけなのだ。

別に何かをしなくてもいい。
ただいるだけでもいい。
それを許さない。
避ける、逃げる〝私〟に気づいた。

ガイドさんは最後までしゃべりぱなしだった。

「ハワイ産のパイナップルは高いが美味しい。以前はニューヨークなどに出荷していた。今はブラジル産が入ってきている。ドールのパイナップルは1個1個手作業で植えていて1年中採れる」

ずっと話を聞いていたがさすがに疲れて
空港へと向かう車内は眠く、気がついたら寝ていた。

ウユニさんから「楽しいのはハワイまで」と聞いていた。遂にソルトレイクシティへ向かう。ここからが本番。

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